転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりました

神王

第一章 二十九話 最後の魔物と戦いました。

"新しいスキルを取得しました"
"新しいスキルを取得しました"
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「ちょっ!!邪魔……」

いきなり視界が封じられた驚きで、俺は小結界を踏み外す。

「うぉっ!?!?」

下手にコケたせいで魔物の方向が分からず、俺は何もできずに地面に落下する。

「「大丈夫!?!?」」

俺が落下して少しした後、シエラとエッシェルが言う。

「大丈夫だ」

俺はそう言いながら立ち上がる。

まさかレベルアップのせいで前が見えなくなって、最後の敵を仕留め損なうとは思ってもみなかった展開だ。

「グルルルルルルルルルル……」

最後の1体が、他の魔物の霧を全て取り込んで巨大化する。
その高さはおよそ20メートル。
言うまでもなく、強さは今までで圧倒的に一番強いだろう。

「グガアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

魔物が叫んだ途端、凄まじい声量に土煙が巻き起こる。

「うっ……!!」

「きゃっ……!!」

シエラとエッシェルが耳を押さえ、膝をつく。

確かにこの魔物は街を滅ぼすには十分すぎる力を持っているだろう。
だが、今の俺なら倒せる。
504000倍をなめてもらっては困る。
この攻撃バフさえかかっていれば、普段他の冒険者よりも弱いであろう俺ですら最強になり得るのだからな。

あと30秒。
この魔物を倒すには十分だ。

「はっ!!」

俺は魔物の足に向けて跳躍する。

「おらあっ!!」

力を強めて剣を一振りする。
すると、攻撃の当たった左前足が切断された。

もしかすると、いや、もしかしなくても、さっきまでの魔物を倒すのにスキルを使う必要はなかったな。
スキルを使った時の攻撃は剣身が触れてなかった地面が大きくえぐれてクレーターになるくらいの大きさだったわけだし、完全にオーバーキルだったな。まあいいか。加減も何も1回目だし。

「これならこいつも倒せそうだな!!」

そう独り言を言った直後。

切断された箇所に霧が集まり、魔物の足が一瞬にして復活した。

「はっ!!」

今度は魔物の胴体に向けて跳躍する。

ー音速剣士・瞬斬ー

「おらあっ!!!」

今度はかなり力を入れて魔物の胴体を両断した。

「これでどうだ!?」

俺は後ろを振り返る。

すると俺の目に、真っ二つにされた魔物が、霧を纏って復活する光景が映った。

真っ二つにされても再生するのかよ!!

「くそっ!!!」

今度は魔物の正面に急いで回り、顔に向けて跳躍する。

ー黄金剣士・八連斬ー

「おらあああああああっ!!!」

魔物に向けて本気で剣を振るう。
八本に分かれた斬撃が魔物の頭から尻尾までを綺麗に通り、魔物が八当分された。
そしてその直後、俺の前方の平原が奥行き百メートル近く、深さ十メートル程度えぐれた。

これはかなり威力の高い技だから使用後の硬直が激しいが、これで確実に仕留められただろう。


後ろを振り返る。
すると、木っ端微塵に砕け散った魔物が霧になって、復活していた
・・・・・・


「これは流石にチートだろ……俺が言えることじゃねえけど……」

完全復活を遂げた魔物を見て、思わず言う。

あんな木っ端微塵になって復活できるなんて、それこそまさに不死身じゃないか。


……不死身……?

ふと過去の記憶が蘇る。

俺たちは前に、不死身の魔物を倒せる剣について話していたことがある。

「聖剣……」

そうだ。不死身の魔物すら倒せるという剣を俺は知っている。
街でエッシェル、そしてシエラと話していたではないか。

「なあシエーー」

俺がシエラの方を振り向いた瞬間。

「ボクがあれを倒すよ!!」

シエラが俺に向けて言った。

シエラがそう発言した理由はすぐに分かった。

きっとシエラもこの魔物が不死身の魔物であることに気がつき、そしてそれを倒す術が聖剣にしかないことにも気がついたのだろう。

勇者が持てば光り輝く聖剣は、恐らく勇者が使わないとその効果を発揮しない。
だからあの魔物を倒せるのは勇者しかいない。
だからシエラが倒すと名乗り出たのだろう。

しかし、それは無理な話だ。
あの魔物はシエラには倒せない。
というのも、恐らくシエラは勇者の力を完全に引き出せていない。
完全に力を出し切った勇者ならばきっとバフをかけた後の俺ほどとは行かずとももっと圧倒的な力を持つはずだ。
だからきっとまだ勇者と呼ぶにふさわしい力を持っていないのだろう。
その証拠にシエラの足が震えている。

「大丈夫。ボクが倒さなきゃいけないから」

シエラが目を瞑り、呼吸を整える。

「ボクがタケル達を守らなきゃいけないんだ!!」

シエラが魔物に向けて走っていく。

「グアアアアアッ!!!」

「うあっ!!」

しかし、魔物の攻撃に激しく吹き飛ばされる。

もろに攻撃を受けたシエラはもう立ち上がることはできないだろう。

そう思っていたが、シエラは立ち上がった。

「もうあの時みたいに誰も守れないのは嫌なんだ……!仲間はボクが守るんだ!!」

シエラが再び走り出す。

なるほど。恐らく彼女は一度仲間を失ったことがあるのだろう。
それでその時の二の舞になりたくないから今も無理して立っているのだ。

「うっ……!!」

シエラが脇腹を抱え、膝をつく。
そしてシエラの前の地面に聖剣が突き刺さる。

「まだ……ボクは……」

くそっ!何か俺にできることはないのか!?

ダンッ!と地面を叩いた右腕が地面を大きく穿つ。

俺にはこんな地面を割る力があるのに、あそこでまだ完全な力を引き出せてないのにも関わらず健気に戦う勇者をただ見てることしかできないのか!?

考えろ、考えるんだ……何か……

ん?もしかして。

「なあシエラ。仲間は一方的に守るものじゃないぞ」

シエラに歩み寄る。

「仲間ってのは助け合う存在なんだ。だから今回は俺に任せとけ」

俺は地面に突き刺さっている聖剣に手を伸ばす。

「でもあの魔物は勇者のボクじゃないと……」

俺が聖剣を地面から抜いた瞬間。
シエラの口が途中で止まる。

そう。


俺が地面から抜いた聖剣が、輝いていたのだ。


「どうして聖剣が……」


ー勇者・勇者の証ー


やはりな。

"勇者"というのもまた、一つの職業だったわけだ。

「じゃ、倒してくるな」

俺はシエラに背を向け、魔物に向けて歩き始めた。










皆さんこんにちは(こんばんは)、神王です誤字脱字がありましたら、いってください。あと、お気に入りとハートをよろしくお願いします。これからも転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりましたをよろしくお願いします。

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