転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりました

神王

第一章 十一話 魔物を討伐してみました。

遅れてしまって申し訳御座いません。
それでは本編をお楽しみください。
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「それでは第二次試験は、魔石の採集になります!」



シェスタが再び冒険者を座らせ、言う。



「今から午後6時までにこの街の隣にある森で魔石をできる限り多く採集してもらいます。」



午後6時…恐らく時間に関する数え方は日本と同じなのだろう。



「なあ、魔石ってなんだ?」



俺は手を挙げ、シェスタに質問する。



「えっ……」



シェスタがそう声を発し、場が凍った。



俺なんかまずいこと言ったか?



「魔石を知らないのになんでここにいるんだ……?」



「あんなに強かったのに魔石を知らないの!?」



なにやら冒険者達がざわついている。



「エッシェルは知ってるのか?」



俺は小声で隣にいるエッシェルに聞く。



「うん」



「まじか……」



「ごほん、魔石というのは魔物を倒した時に魔物が落とす魔力を持った石のことです。」



シェスタが言う。



つまり魔石採集は魔物討伐ってことか。

それにしても魔物を倒したら勝手に落ちるのか。魔物の体の一部を採集しなくて良いのはかなり嬉しいな。



「ああ。了解した。続けてくれ。」



確かにFランクに上がる試験に居るのに知らないのはおかしかったな。冒険者達の反応も当然だろう。



「採集した魔石の種類が珍しければ珍しいほど、数が多ければ多いほど試験における得点が多くもらえるので頑張って下さい。」



きっと魔石のレア度は魔物の強さに比例するのだろう。



「何か他に質問のある方はいますか?」



シェスタがそう言うが、手を挙げる者はいない。



「それでは第二次試験開始です!」



「よっしゃああ!」



「いっぱい狩るぜええ!!」



第二次試験が開始された瞬間、俺とエッシェル以外の冒険者達が一気に外へ駆けて行った。



「タケルさん達は行かないのかしら?」



走る冒険者達を見ながらただ立っている俺とエッシェルにシェスタが言う。



「あ、最後に一つ良いか?」



「何かしら」



「時間ってどうやって確認すれば……」



ー時間魔術師・時の申し子ー



現在時刻:10時27分31秒



ふと現在時刻が頭の中に浮かぶ。どうやら時間を確認できるパッシブスキルもあるようだ。



「いや、なんでもない」



「……?まあいいわ。行ってらっしゃい」



シェスタが少し首をかしげた後、言う。



「じゃあ行くか」



「うん!」



そして俺とエッシェルは他の冒険者より少し遅れて森へ向かった。







「ここら辺なら魔物が出るんじゃない?」



森に入ってしばらく歩いた後、エッシェルが言う。



「そうだな。ここら辺を歩き回るか」



俺がエッシェルに返事した瞬間、後ろの低木からガサガサという音が聞こえる。



「キエエエエエエ!!」



魔物が出てきたのだ。



「「…………」」



俺たちはその魔物を見て言葉を失う。



「キエエエ!!キエエエエエ!!」



必死に叫んでいるそのコウモリのような魔物は、すごく小さいのだ。いわゆる手のひらサイズというやつだ。



「……なんだあれ。」



俺は魔物を指差す。



「なにあれー!!あんな魔物私見たことないよーー!!!あははははは!!!」



エッシェルが魔物を見て笑い転げる。

そんなに笑うか……?



「キ、キエエエエ!!キエエッ!!キエエエエ!!」



魔物が必死に俺たちに向けて奇声を発する。



「こんなのが本当に魔石を落とすのか…?」



俺は顔を魔物に近付け、良く見る。



「グガアアアアアアアアッッッッッ!!!!」



こんどはいきなり横から大きな虎のような魔物が飛び出してきた。



「キエァッ」



コウモリのような魔物が、新しく出てきた魔物にびっくりして地に落ちる。



「グガアアアッ!!!!」



虎のような魔物は俺とエッシェルには目もくれず、何故かコウモリのような小さな魔物の方に叫ぶ。



「キエエエッ!!」



コウモリのような魔物が魔物がこっちを見て叫ぶ。



……もしかしてこの魔物、俺たちに助けを求めてるのか…?



「仕方ないな。助けてやるよ」


別に虎の方の魔石が手に入ればコウモリの方の魔石は必要ないだろうからな。どうせこの虎は狩るつもりだし、コウモリを襲う前に狩るか。

だが問題なのは俺が武器を持っていないと言うことだ。良く考えたら魔法は一番弱いのでもあの威力だから下手に使うことはできない。一体どうすれば……



「グアアアアアッ!!!」



虎の魔物がコウモリの魔物に飛びかかる。



もう考えてる暇はない!!



「おりゃああ!!」



俺は咄嗟に素手で魔物を殴り飛ばした。



ドッパアアアアアアン!!!!!



何かが勢いよく弾ける音がしたかと思うと、無残な姿になった虎の魔物の死骸が少し先に落ちていた。

正直素手でここまで派手に吹っ飛ぶとは思っていなかった。



「キェッキェッ!」



俺にお礼を言ったのか怯えていたのかわからないが、コウモリの魔物は飛び去っていった。



「タケルすごいね!!素手であんな魔物を吹っ飛ばしちゃうなんて!!」



「あ、ありがとう」



素手で魔物を倒せたのは物理攻撃力が高かったおかげなのだろうか。



俺たちが魔物の死骸のところまで歩み寄ると、魔物がキラキラと光になって消えてゆく。



「魔物って倒したら消えるのか……?」



「うん。魔力に還ってるんだよ」



不思議な性質だな。



「あれ?おかしいな」



エッシェルが元々魔物の死骸があったところを見て言う。



「どうした?」



「なんかね、魔石がないの」



「魔石がない?」



「うん。魔物はどんな生まれ方をしても死んだ時に必ず魔石を落とすはずなんだけど……」



「だとしたらどうして……」



ー空間輸送人・自動収納ー



ー空間輸送人・収納空間 MP消費:20ー

まさか……



「収納空間!」



そう唱えると、紫色の穴が空間に開く。



「なにそれー!」



エッシェルが走って寄ってくる。



「多分この中に……」



俺は空間に開いた穴に手を突っ込み、中を探る。



「あ、あった。」



俺は中にあった固形物を取り出すと、それはオレンジ色に輝く魔石だった。



「そんなこともできるんだ!すごーい!!」



エッシェルが空間に開いた穴を色々な角度から見ながら言う。



まさか魔石が落ちないのが自分の技のせいだったとはな。









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皆さんこんにちは(こんばんは)、神王です。誤字脱字がありましたら、いってください。あと、お気に入りとハートをお願いします。これからも転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりましたをよろしくお願いします。

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