異世界で魔王の副官に就職する事になった話

那偽沙

プロローグⅢ 狭間

 少女がこちらを眺めている、少しずつ意識がはっきりしてきた、ゆっくりと体を起こす、不思議と体が軽い……まるで死んだようである…いや、既に死んでいるのだから当然である、改斗はこの状況を理解する為に、少女に聞いてみた。

「僕は…どうなったんだ…?ここは何処なんだ?」

この問いに対して、少女は一つずつ答えてくれた

「まずは此処が何処なのか、その質問に答えるには色々と細かい説明が必要なんだけど……面倒だから、一言で説明すると〈生と死の狭間〉だよ、まぁ〈狭間〉って呼んでくれたらいいよ、略さず言うと長いし無駄に文字数を稼ぐ事になるし」

〈生と死の狭間〉…これだけだと解らない…いや解らない訳ではないから、少し頭が追い付かない、あとメタな発言をするのは流石に如何な物かと…

「ああ、ごめんね、簡単に言うとこのままあの世に行くか、もう一つの道を選ぶか好きな道を選ぶといいよ」

道を選ぶ…天国と地獄みたいな物だろうか…

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