無属性魔法を極めた俺は異世界最強!?
2話
「ちょっとまってくれ。少し話し合おう」
ゴブリンの事件から約5分後、何が起こったのか分からず混乱していたクラスのみんなを先生と学級委員長が収めて取り敢えず状況の整理をすることになり、その結果いくつかのグループに分かれ周辺を探索することになった。
そこでクラスの中でも浮きすぎて逆に目立っている俺たちオタク組の五人は一つのグループとして探索を受け持つことになったのだが、
オタク組のリーダー的存在の川村が話し合おうと声をかけてきた。
「どうした、異世界に来てオタクの血でも騒ぐのか?」
俺がそう尋ねると
「お前はここが異世界で間違い無いと思うのか?」
川村は異世界と言う部分に反応した。
「あまりにもテンプレ展開すぎるとは思うが俺はここが異世界で間違い無いと思う」
「なるほど、まぁその考えには俺も賛成だ」
お前らはどうだと他のオタクに目を向ける。
「言うまでも無いな」
「ああ、教室の床が光った時、薄らとだったが魔法陣の様な模様が出現していた」
やはり俺以外にも模様の出現を感知している奴が居たか。
流石はオタク組だな。
「そこでだ、俺が話したいのは・・・」
川村がそう言いながらチラッと先程ゴブリンを吹っ飛ばした二人の方に目を向ける。
「異世界物の定番、チート能力だな」
それにもう一人のオタク組構成員である木村が続けた。
やっぱそうだよな。
あれが元の世界で実現できたら恐怖でしか無いが異世界なら十分にありえる話だ。
そこで問題になって来るのは・・・
「俺たちにもチート能力は使えるのか?」
最近転校してきたものの過度のオタクだったが為に見放されてしまいオタク組に流れ着いたかわいそうな奴、岡村が俺の心中を理解していると言うように続ける。
「じゃ、試してみるか」
川村がそう言うと最後のオタク組、志村の方を向いてさらに言った。
「志村、ちょっとそこの木にパンチしてみてくれないか?」
志村はうんと頷くと木から半歩ほど離れたところで構え、思い切り拳を前に突き出した。
「ゴンッ」
凄く痛々しい音が周りに響く。
と同時に志村が腕を庇う様にして地面に蹲り「いってぇ~」と呻き声を上げた。
おいおい大丈夫かと心配していたら何処からかブフッと吹いた音が聞こえて来る。
音のした方を振り替えると、まだこの場に残っていたグループの人が必死に笑いを堪えている様で中には堪えきれずに肩を震わせている人もいる。
っておい、先生が生徒の失敗を笑ってんじゃねーよ。
まぁ、これがオタクの嵯峨ってもの何だろうけどな。
俺は笑いを収めることを諦めて会議に意識を戻す。
「悪い悪い」
川村はそう言うと未だ地面にうずくまっている志村に近づいていきなり手のひらを前に出した。
「ん?何だよ川村」
痛み、もしくは疑問からか志村は眉を寄せながら川村の謎の行為に質問を返した。
「手、出してみろよ」
「?」
志村は分からないというような顔をしながらも怪我を負った右手を差し出す。
志村の手は血で滲んでいて今も少量だが出血していた。
川村は志村の手を少し観察した後、よしとつぶやいて手をかざした。
「行くぞ」
少しもったいぶったようにそう言うと「それ」を唱えた。
『ヒール』
「「「え?」」」
ゴブリンの事件から約5分後、何が起こったのか分からず混乱していたクラスのみんなを先生と学級委員長が収めて取り敢えず状況の整理をすることになり、その結果いくつかのグループに分かれ周辺を探索することになった。
そこでクラスの中でも浮きすぎて逆に目立っている俺たちオタク組の五人は一つのグループとして探索を受け持つことになったのだが、
オタク組のリーダー的存在の川村が話し合おうと声をかけてきた。
「どうした、異世界に来てオタクの血でも騒ぐのか?」
俺がそう尋ねると
「お前はここが異世界で間違い無いと思うのか?」
川村は異世界と言う部分に反応した。
「あまりにもテンプレ展開すぎるとは思うが俺はここが異世界で間違い無いと思う」
「なるほど、まぁその考えには俺も賛成だ」
お前らはどうだと他のオタクに目を向ける。
「言うまでも無いな」
「ああ、教室の床が光った時、薄らとだったが魔法陣の様な模様が出現していた」
やはり俺以外にも模様の出現を感知している奴が居たか。
流石はオタク組だな。
「そこでだ、俺が話したいのは・・・」
川村がそう言いながらチラッと先程ゴブリンを吹っ飛ばした二人の方に目を向ける。
「異世界物の定番、チート能力だな」
それにもう一人のオタク組構成員である木村が続けた。
やっぱそうだよな。
あれが元の世界で実現できたら恐怖でしか無いが異世界なら十分にありえる話だ。
そこで問題になって来るのは・・・
「俺たちにもチート能力は使えるのか?」
最近転校してきたものの過度のオタクだったが為に見放されてしまいオタク組に流れ着いたかわいそうな奴、岡村が俺の心中を理解していると言うように続ける。
「じゃ、試してみるか」
川村がそう言うと最後のオタク組、志村の方を向いてさらに言った。
「志村、ちょっとそこの木にパンチしてみてくれないか?」
志村はうんと頷くと木から半歩ほど離れたところで構え、思い切り拳を前に突き出した。
「ゴンッ」
凄く痛々しい音が周りに響く。
と同時に志村が腕を庇う様にして地面に蹲り「いってぇ~」と呻き声を上げた。
おいおい大丈夫かと心配していたら何処からかブフッと吹いた音が聞こえて来る。
音のした方を振り替えると、まだこの場に残っていたグループの人が必死に笑いを堪えている様で中には堪えきれずに肩を震わせている人もいる。
っておい、先生が生徒の失敗を笑ってんじゃねーよ。
まぁ、これがオタクの嵯峨ってもの何だろうけどな。
俺は笑いを収めることを諦めて会議に意識を戻す。
「悪い悪い」
川村はそう言うと未だ地面にうずくまっている志村に近づいていきなり手のひらを前に出した。
「ん?何だよ川村」
痛み、もしくは疑問からか志村は眉を寄せながら川村の謎の行為に質問を返した。
「手、出してみろよ」
「?」
志村は分からないというような顔をしながらも怪我を負った右手を差し出す。
志村の手は血で滲んでいて今も少量だが出血していた。
川村は志村の手を少し観察した後、よしとつぶやいて手をかざした。
「行くぞ」
少しもったいぶったようにそう言うと「それ」を唱えた。
『ヒール』
「「「え?」」」
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