悪役令嬢令嬢に転生?そんなもの知ったこっちゃないね!

Mike

探されてました…(すみません)

私はしばらく図書室で本読んでたんだけど、なんかバタバタうるさいから途中でやめることにした。
私の勉強を邪魔するとはいい度胸だ。私が直接文句を言おうではないか。

めいっぱい息を吸い、勢いよく扉を開けた。


「うるさーい!しずかにして!」


ん?なんか私見て唖然としてんだけど。
なに、なんなの?急に私が出てきてびっくりしてるとか?なんか静かすぎてなんか気持ち悪いんだけど。


「なにしてるの?さっきからばたばたうるさいの!」

「お、お」

「お?」

「「「「お嬢様ーー!」」」」

「ふぎゃっ」

「お嬢様ぁ探したんですよ?お部屋に行ったらものけのからで、みんなでお嬢様を探してたんですよ?一体どこにいたんですかぁ」

あれ?私疎まれてる訳じゃないんだ。ちょっとほっとした。
これって子供らしく答えた方がいいよね?
「そこのほんがいーっぱいあるところ!さっきまでずーっとみてたの!おもしろかったの!」

「ほ、本ですか?」

「うん!たのしかった!」
なんか文句ある?とは言えないけどね。
あれ?停止してる。おーい!大丈夫か?

「だ、ダメですよ!お嬢様!書物にイタズラしたら!旦那様がお怒りになりますよ!」

なんだとぅ。私がイタズラするとでもいいたいのか?そんなことするわけないわぁ!

「いたずらなんてしてないもん!ほんよんだだけだもん!」


叫んだ後意識が途切れた。




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「ん……あれここ…」
目の前にさっき目覚めたとき見えた天蓋がみえる。ここは私の部屋なのかな?

「目が覚めました!奥様!旦那様!」

「ほんとか!?」「ほんとなの!?」

だ、誰?なんか勢いがすごいんだけど…
ちょっと引いちゃったけど気づかれてはないみたい。

えっと…状況から見るにこの2人はマリエの親だな。
さっきからぎゅうぎゅうされて苦しんだけど…
起きてすぐ窒息死とかやなんだけど…
私がなんか言わなきゃいけない系?

「お、おとうさま、おかあさま、く、くるしいです…」

「すまない、だが本当に心配したんだぞ?ずっと生死の境を彷徨っていたんだからな」

「そうよ。ほんとにずっと目が覚めないから心配で心配で、ほんとに良かった…」

「はあ…」

「それに起きたらいなくて屋敷中探し回っていたのよ?ルークだってあなたを探しに行ってるんだから。もうこんな思いさせないでちょうだい」

「わ、わかりました」

「絶対よ?」

なぁんだ。マリエ、めっちゃ愛されてんじゃん。良かった〜。冷遇されてたらどうしようかとおもったよ。ひとまず安心かな。

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