転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 539
色々と言われた。自分を否定する事ばかり。それはもしかしたら自分の心の奥にある本心……とかだったのかもしれない。だがそれでも……我が揺らぐ事はない。言葉などでは……我はもう揺らぐ事何てことはないのだ。
これがあの勇者なら……もしかしたらゆらいだかもしれない。あいつの事は認めてるが、気に入らないのも事実。奴は強い。それこそ我に並ぶほどに強い奴だ。だが、その心はゆらぎやすい。まあ人なんてそんな物だ。色々な事に縛られている。何かの為に……というが、我は誰のためにも戦った事などない。
我は我だけのために……そして我がそうしたいからこそ、我は自分自身で力を求めてる。シンプルなのだ。我は……我という存在はとてもシンプルだ。
「何を言おうと意味は無い。我が揺らぐ事はなし!!」
その言葉を紡ぐやいなや、今まで曖昧だった体の感覚が戻ってきた様な気がする。いつの間にか沢山現れてた裏の我……のような何か……が同時に消えていく。そしてこの靄のかかったような空間も晴れ渡っていくようだ。いや、違うな……我の内面世界はそんなに綺麗ではないだろう。なんの色にも染まってないままなら、確かに真っ白な空間がお似合いなのかもしれない。
だが、我はそんな綺麗なわけはないだろう。それを表すようにどんどん何やら染み出てくる。それは黒い……黒い炎だ。それが地面も空もどんどん焼いていき、全てが地獄の業火に飲まれていくようだった。
だが……それが不快かというとそんな事はない。やはり我にはこう言う場所の方が合ってる。なにせこれは我に染まっていく中で起ってる、我の心象風景の具現化……だろう。だからこそ、この地獄のような場所を我が不快に思うわけがない。
世界は……今我色に染まっていく。
「我は……勝ったぞ」
目の前にはパーツがある。神の力を解放した我は、パーツを護ってるウルリルを破壊して、そのままパーツを得ようとしてたはずだが、同時に破壊しようともしてた。破壊衝動の方が強かったからだろう。
だがどうやら間に合ったらしい。一度は神の力と溶け合った我という意識。だが、その意識は沈みきる事なく、再び浮上して我は、我という意識を取り戻した。そう、この体はもう誰の物でもない。確かに我の物なのだ!!
『まさか、あの力に呑まれないとは……驚愕の事象です』
「我を舐めるな。我という意思は何よりも強固だ。溶け消えるなど、ある訳がない!」
我は言い切ってやった。そしてそのまま、破壊しようとしてたパーツの一つをとる。一番手前にあった奴は別に目当ての物ではないが……貴重な物みたいだからな。なんとなく手に取ってみた。
これがあの勇者なら……もしかしたらゆらいだかもしれない。あいつの事は認めてるが、気に入らないのも事実。奴は強い。それこそ我に並ぶほどに強い奴だ。だが、その心はゆらぎやすい。まあ人なんてそんな物だ。色々な事に縛られている。何かの為に……というが、我は誰のためにも戦った事などない。
我は我だけのために……そして我がそうしたいからこそ、我は自分自身で力を求めてる。シンプルなのだ。我は……我という存在はとてもシンプルだ。
「何を言おうと意味は無い。我が揺らぐ事はなし!!」
その言葉を紡ぐやいなや、今まで曖昧だった体の感覚が戻ってきた様な気がする。いつの間にか沢山現れてた裏の我……のような何か……が同時に消えていく。そしてこの靄のかかったような空間も晴れ渡っていくようだ。いや、違うな……我の内面世界はそんなに綺麗ではないだろう。なんの色にも染まってないままなら、確かに真っ白な空間がお似合いなのかもしれない。
だが、我はそんな綺麗なわけはないだろう。それを表すようにどんどん何やら染み出てくる。それは黒い……黒い炎だ。それが地面も空もどんどん焼いていき、全てが地獄の業火に飲まれていくようだった。
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