転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)
運命という世界線を壊せ 273
二人の煽情的なお姉さんについていってたどり着いたのは、玉ねぎのような頭の内部。そろそろ宵にはいろうとしてる時間……でもそこにはたくさんの人がそろってた。かなり広い場所だからそれも可能なのはわかる。内部のはずだけど、植物とかめっちゃあってちょっとした庭園だし……
「お待ちしておりました勇者様」
「自分……ですか?」
そういったのは、立派な髭を蓄えた四十代くらいの壮観な男性だ。浅黒い肌に上半身を簡素だけど、上品な胸当てをつけて、その肉体美を晒してる偉丈夫って感じ。
そしてその横の女性がその隣から言ってくる。
「その通りです。貴方様の活躍はラパン殿からも聞いてましたし、そしてここからも申し訳ありませんが、のぞかせて貰いました。すばらしいお力をお持ちですね」
この世界にあって、彼女はとても白い肌をしてた。それこそ、雪のような肌だ。この世界の人達は雪なんてしらないだろうが、俺はそう思った。それに金髪に金の瞳……なんか美人が過ぎでやばい。賞金稼ぎの奴らなんて見惚れてるぞ。
「えっと、ありがとうございます。貴方達は?」
いや、なんとなくわかるけどね。この場で真っ先に言葉を発するその意味を分からない俺ではない。ここは王宮で、そしてこの場に集まってるのはたぶん重鎮たちだろう。皆、なかなかの存在感あるし。只物ではない人たちがそろってるというのはわかる。
その中で一番に言葉を発するということは……だ。この中で一番立場が上ってことだ。
「ご紹介が遅れてすみません。私は『ゼラバラバファ・バン・グルダランファ13世』でございます」
「その妻の『アナファーゼ・シン・グルダランファ』でございます」
「これは丁寧にありがとうございます。私は……異世界から来ました『勇者』でございます」
とりあえずローワイヤさんとピローネをおろして、俺は床に膝をついて頭を垂れた。まあ実際これが正しいのかは知らない。俺の世界での目上の人にやる挨拶だし……まあけど、異世界から来たっていったし問題ないよな。
名前は……もう勇者でいいかなってことで勇者って名乗った。別に不便ないしな。今の俺は既に以前の存在ではないってこともある。
「そんな頭をお上げください。それを成すのは私たちであります。どうか勇者様、我等を……どうかお救いください」
そう王であるゼラバラバファ・バン・グルダランファさんが頭の前に両手を組んで膝を地面につき頭を下げる。そしてその組んだ両手を頭の上まで持ち上げた。するとそれに続いて、他の人々も同じようにした。
「ちょっ!? 一体何を? やめてください!」
「いえ、私たちにはこうするしかないのです」
なんかめっちゃ嫌な予感がするぞ。これって絶対に厄介ごとをお願いされる奴じゃん。断りたいが……でも相手はこの国の……いや世界の王様だ。敵に回してはいけない人だ。話を聞かない……なんて選択肢はないな。
「一体どういう事でしょうか?」
俺は意を決してそう聞いた。
「お待ちしておりました勇者様」
「自分……ですか?」
そういったのは、立派な髭を蓄えた四十代くらいの壮観な男性だ。浅黒い肌に上半身を簡素だけど、上品な胸当てをつけて、その肉体美を晒してる偉丈夫って感じ。
そしてその横の女性がその隣から言ってくる。
「その通りです。貴方様の活躍はラパン殿からも聞いてましたし、そしてここからも申し訳ありませんが、のぞかせて貰いました。すばらしいお力をお持ちですね」
この世界にあって、彼女はとても白い肌をしてた。それこそ、雪のような肌だ。この世界の人達は雪なんてしらないだろうが、俺はそう思った。それに金髪に金の瞳……なんか美人が過ぎでやばい。賞金稼ぎの奴らなんて見惚れてるぞ。
「えっと、ありがとうございます。貴方達は?」
いや、なんとなくわかるけどね。この場で真っ先に言葉を発するその意味を分からない俺ではない。ここは王宮で、そしてこの場に集まってるのはたぶん重鎮たちだろう。皆、なかなかの存在感あるし。只物ではない人たちがそろってるというのはわかる。
その中で一番に言葉を発するということは……だ。この中で一番立場が上ってことだ。
「ご紹介が遅れてすみません。私は『ゼラバラバファ・バン・グルダランファ13世』でございます」
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「そんな頭をお上げください。それを成すのは私たちであります。どうか勇者様、我等を……どうかお救いください」
そう王であるゼラバラバファ・バン・グルダランファさんが頭の前に両手を組んで膝を地面につき頭を下げる。そしてその組んだ両手を頭の上まで持ち上げた。するとそれに続いて、他の人々も同じようにした。
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