転生者は異世界で進化を繰り返す

弥馬內 亮助

入試、そして武器作成?

皆さん、お久しぶりです。初心忘れないです。前回の投稿から1ヶ月以上経ちました。その理由としては、すみません、自分の趣味に没頭したり、その場の気分でこの作品は作っているため、どのような話にしようか悩んでいました。そのお詫びとしてはなんですけど、今回は過去最大の長さの話しにしました。実際の理由は、作者の力不足。
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あれから1年後、入試当日。入試会場。

「もうそろそろ入試ですね、アダム様。」

「そうだね、それにしてもあれぐらいの勉強で本当に問題ないの?アルカディア学園って王国最高峰の学園なんでしょ?」

僕はその点が一番不安だった。なぜなら、実技試験はミリア先生とティア先生が武術と魔法を教えてくれたから心配はないが、筆記試験に向けてやったことと言えば、自分がいる国の歴史を覚えることは前世の小学校ではやっていなかったからまだしも、文字の読み書きが出来るようになる、数学に関しては一桁の足し算引き算ができるようになるというものだった。※天月が通っていた小学校の子ども達は比較的勉強が出来ていた子が多かったことに加えて、天月はその小学校入学の時点で中学校レベルの問題を解くことができた天才だったが、それを本人は人より少し勉強が出来るだけと本気で思っていた。

「まだ、疑っているのですか?何度言えばわかるのですか、アダム様の前世の同年代の学力はこちらでは中等部並みの学力ですって言っているじゃないですか、そして、そのなかでも特にアダム様は話を聞く限りでは天才と呼ばれるほどだと言いましたよねぇ、はぁ…」

「セラフィ、諦めた方がいいよ。アダム君のこれは、話を聞く限りでは前世からだから。まぁ、本人は自覚ないようだけども…」

「そうだよ、セラフィお姉ちゃん。アダムお兄ちゃんの非常識さに慣れないとこれから大変だよ?」

「君達さぁ、僕の扱いちょっと酷すぎない!?仮にも僕、君達の主だよ?」

これが僕達の日常だ。このやり取りから分かるように彼女達には僕が転生者であることを伝えてある。理由としては、これからパートナーとして一緒に過ごすのに隠し事をしたくないと思ったからだ。いつか、家族にも僕の正体を言おうと思っているが、僕の正体を知ってどのような反応をされるのか怖くて言えないでいる。

「まぁ、とりあえず実技試験は問題ないってミリア先生とティア先生に言われたから、最悪筆記試験が駄目だったとしてもなんとかなるよね?」

「だ・か・ら!…はぁ、もういいです。そうですね、あえて言うなら実技試験で魔法を使う時は威力に気をつけてくださいね?アダム様の魔力量と質では下手したら王都を破壊してしまいますから。」

「だよね、わかったよ。」

『アダム様、少しよろしいでしょうか?』

『なに?』

『先ほどの威力の問題ですが、創造スキルで制限をかけるスキルを創ってみてはいかがでしょうか?』

『そうだね、そうしようか。』

『ですが気をつけてください。今回創るスキルでMPが上昇しますので。』

『また?でもしょうがないか、背に腹は代えられないからね。』

「どうしたの?さっきからアダム君黙っているけど?」

「ん?ああ、さっきアテナが制限をかけるスキルを創ってみたらどうかって言ってきたんだけど、それをしたら魔力がほとんど失くなるみたいなんだよね。それで、またMPが増えちゃうなぁと思って。」

「そうだったんだ。でも、創れるなら創っといた方が良いと思うよ?」

「そうだよね、よし創るか。」

(効果は“自分のステータスに制限をかけるスキル”
これでよし、スキル創造、発動。)

創造を発動した瞬間一気に自分の中から魔力が失くなっていき気分が悪くなった。だが、すぐに気分は良くなり失くなっていた魔力が回復した。

「やっぱり、この感覚は何度やってもなれないね。」

「まぁ、いいじゃないですか。普通だとあの状態から回復するなら半日は必要なんですから。」

「そうだね、それじゃあステータスを見てみようか。」
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名前:アダム・クリエイト

種族:ハイヒューマン

称号:クリエイト家長男・神々の加護を受けし者・創造する者・破壊する者・魔法を極めし者・武術を極めし者・生死を操る者・全てを知る者・世界に愛されし者・転生者・進化した者

HP:1000/1000 

MP:6750/6750

状態:健康

スキル
固有スキル:創造・破壊・魔神・武神・回復魔法・蘇生魔法・魂壊・アテナ・完全隠蔽・MP回帰・HP回帰・能力制限

通常スキル:礼儀作法・速読・集中・瞑想

転生スキル:進化・全言語理解・完全鑑定

召喚獣:セラフィナイト(天使族)・インカローズ(悪魔族)・フローライト(精霊族)
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『これが、今のアダム様のステータスですね。それでは毎回恒例のステータス説明といきましょう。

能力制限:自信の能力を段階に分けて制限できる。

今回増えたスキルはこれだけですね。続きまして、新しくステータスの項目に加わった召喚獣というところですが、お察しの通りここには召喚されたものが表記されます。そうそう、その召喚されたものの名前に触れるとステータスを見ることもできますよ。』

「そうなんだ、 そういえば最近忙しかったから彼女達のステータス見てなかったなぁ、入試終わったら見せてもらおうかな。」

《入学試験を行う皆様、まもなく入学試験を行います。各自試験会場へご入場ください。》

アテナからステータスの説明を受けていると、放送が流れた。

「もう時間ですね、アダム様、くれぐれも加減してくださいね?」

「アダム君、頑張ってね♪」

「アダムお兄ちゃん、頑張って!」

僕はセラフィ達のエールを背に試験会場に向かった。約一名エールではなく、注意をしてくるのもいたが。

「これから試験を行う、まずは筆記試験だ。筆記試験は全部で3つある。最初は文字が書けるか、次にこの国について、最後は数学だ。制限時間は各60分、ただしそれよりも早く終わったものは次の試験をして構わん。その時は手を挙げてくれ。後、私に何かある時もだ。以上、何か質問があるものはいるか?…いないようなので、これより問題用紙と解答用紙を配る。全員に行き渡ったら私が合図を出すのでそれで始めろ。最後に、不正行為を見つけたときは即刻失格になることを努々忘れるな。…よし、全員に行き渡ったな、それでは、始め!」

「えっ?」

(これは酷くないかな?これって前世でいうところの、漢字が読めるかっていうことと、漢字が書けるかということだよね?この問題数で60分って…、セラフィが言ってたことってほんとだったんだ。)

僕はそんなことを思いながら黙々と問題を解いていった。そして、解くこと10分見直しも終わった。

(いくら見直しても、間違いは見当たらないね。よし、これで完璧。)

僕は見直しも終わったため手を挙げた。

「ん?君は…あぁ、アダム君か。どうした?腹でも痛めたか?」

「いいえ、終わったので次の試験を受けたいのですが…。」

僕はそう言いながら試験監督の先生に試験を見せた。

「はっはっはっ、大人をからかっては…んなっ!?あっ、失礼。皆は続けてくれ。…わかった、次の試験の問題用紙と解答用紙を渡そう。ついでに最後のも渡しておこう。試験が終わったらまた手を挙げてくれ。」

僕はそう言われ2つとも渡された。

(まぁいっか。とりあえず問題を解かないと。えーっとぉ、1問目は…この国の名前は?ガイアっと、2問目は…この国の王様の名前は?これは、ディオール・クリエイト・ガイアっと、国王は父上の弟だからこれは覚えておかないと。)

そう、父上は国王の兄なのだ。普通は長男が王位を継ぐらしいのだが、父上は王位を継ぐと元平民だった母上との結婚が難しくなってしまうためと辞退したらしい。

(……これでよし。見直しも問題ないしこの試験は終わり。次は数学かぁ、1問目は…1+2……はぁ、もしかしたらとは思ってはいたけど、ここまでセラフィが言ってたことがほんとだったとは…まぁ、気を取り直してやりますかぁ。…よし、これで全部終わりっと。)

僕は全て終わったため手を挙げた。

「もしかして、もう終わった?」

「はい。」

試験監督の先生はその言葉を聞いてため息を着いた。まぁ、理由はなんとなく理解できる。この筆記試験にかかった時間はおよそ30分。要は、速すぎるからである。

「それでは、次は実技試験だ。試験会場は闘技場になる。最初は武術だ。もし自分の得物があるならそれを使って構わん。」

試験監督の先生はそれだけいうと、元の位置に戻った。そのため、僕も実技試験をするため闘技場へ向かった。

『アテナ、ちょっといい?』

『はい、なんでしょうか?』

『今の魔力量だったらどんな武器ができる?』

『先程の得物の話ですね。』

『うん。』

『そうですね、そこまで強い武器は作れませんが、成長する武器なら作れますよ?ただしそれを作ると魔力が増えますけど。』

『そうなの!?それなら作ろうかな?成長する武器って憧れるし、この際だから魔力量も上げれるところまで上げよう。』

『創り方はスキルを創るときと同じく能力をイメージして創造のスキルを発動すれば必要量の魔力を自動で使用されます。』

(それじゃあ、能力は“使用者に合わせて成長する”この武器がどのように成長するのか楽しみだ。スキル創造、発動!)

僕がスキル創造を発動したとたん、体から魔力が外に出ていき一点に集まり始めた。段々と形作られてきた時突然、空から七色の光が創っている途中の武器に降り注がれた。そのとたん、尋常ではない光で辺りは覆われた。

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