転生者は異世界で進化を繰り返す

弥馬內 亮助

称号、スキル説明、そして裏ステータス

『大丈夫だから、お願い。』

『承知しました。』

僕はアテナに、ステータスを授かった時に約束した、称号とスキルの説明を頼んだ。

『それでは、説明させていただきます。まずは【神々の加護を受けし者】という加護ですが、この加護は様々な神々から加護を貰った者に与えられる称号です。まぁ、ぶっちゃけると加護が多くてステータスが見えづらくなるからまとめた、という感じですね。アダム様のこの称号にある加護は、【創造神の加護を受けし者】【破壊神の加護を受けし者】【魔神の加護を受けし者】【武神の加護を受けし者】【生命神の加護を受けし者】【死神の加護を受けし者】【叡知神の加護を受けし者】ですね。それぞれの恩恵が、【創造の加護を受けし者】はスキル、創造が使えるようになります。スキルの詳しい内容は後ほどまとめてさせていただきます。【破壊神の加護を受けし者】はスキル、破壊が使えるようになります。【魔神の加護を受けし者】はスキル、魔神が使えるようになります。【武神の加護を受けし者】はスキル、武神が使えるようになります。【生命神の加護を受けし者】はスキル、回復魔法と蘇生魔法が使えるようになります。【死神の加護を受けし者】はスキル、魂壊が使えるようになります。【叡知神の加護を受けし者】はスキル、叡知改め私、アテナが使えるようになります。だいたい、アダム様の称号で恩恵があるのはこれぐらいでしょうか?…あ、そういえば、【転生者】にも恩恵がありましたね。【転生者】はスキル、進化と全言語理解、完全鑑定が使えるようになります。補足として、【転生者】の称号は全言語理解と完全鑑定にプラスされて、ランダムに1つ付与されます。さて、ここまで長々と話してきましたが、アダム様、何か質問はありますか?』

『うーん、特にないかな?…あ、そうだ、僕の貰った進化って言うスキルはランダムってさっき言ってたけど、確率でいうとどれぐらいなの?』

僕はアテナの話を聞いているときに思った疑問を彼女に聞いてみた。

『そうですねぇ、確率でいうと、小数点のあとにゼロが9つほどついて1が付くぐらいでしょうか?』

『ソ、ソレハスゴイネ』

『何故に片言なのですか?』

『いや~、あまりにも確率が低かったから。ついね。』

僕はあまりにも低い確率に驚いた。

『さて、称号の説明も終わりましたし、続いてスキルの説明をしましょうか。ただし、通常スキルは普段の生活で身に付くものなので飛ばさせていただきます。まず始めに、固有スキルの説明をさせていただきます。
創造:それ相応の魔力を用いて魔法やスキル、物質を創ることができる。新たな世界を創ることも可能。

破壊:それ相応の魔力を用いてあらゆるものを破壊することができる。世界を破壊することも可能。

魔神:基本全属性魔法と魔力感知、魔力操作、無詠唱、複合魔法が使用することができる。

武神:剣術や弓術、槍術など古今東西のあらゆる武術を使用することができる。

回復魔法:代表的な水や光の回復魔法よりも回復力が高い回復に特化した魔法。ただし、死者は蘇生できない。

蘇生魔法:死者を蘇生させる奇跡の魔法。ただし、死者蘇生以外では使い道のない魔法。

魂壊:魂への直接攻撃から魂を消滅させることができる。任意に発動可能。

叡知(アテナ):このスキル所持者のサポートを行う。

続きまして、転生スキルの説明をさせていただきます。
進化:あらゆるものを進化させることができる。

全言語理解:全ての言語を読んだり書いたりする事ができる。

完全鑑定:あらゆる情報を見ることができる。
さて、これでスキルの説明も終わりましたが何か質問はありますか?』

『それじゃあ、この進化って言うスキルのあらゆるものって例えばどんなのがあるの?』

『そうですねぇ、例えば武器やスキル、果てには自分自身も進化可能です。』

『え!?自分自身も進化できるの?』

僕は自分自身も進化できることに大変驚いた。

『ただし、制限として、このスキルは1日に1回という制限があります。』

『それはそうだよね。うーん、あと聞きたいことは…あ、そういえばステータスのある仕掛けって言うのを教えてよ。』

僕はステータスのある仕掛けというのが気になり、アテナに聞いてみた。

『承知しました。ステータスのある仕掛けというのは裏ステータスというものです。』

コメント

  • 弥馬內 亮助

    貴重なご意見ありがとうございます。今回ご指摘あった部分は魔力の消費量を高めに設定する事でバランスを取ろうと思っております。

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