現代社会にモンスターが湧いた件〜生き残るために強くなります〜
34話 9階層モンスター〜その2〜
ゴブリンジェネラルは、次の階層へ行くための階段を守護するように立っていた。
恐らく、守護者的な感じのモンスターだろう。
もちろん、敵のステータス情報は、戦闘開始前に共有してある。
俺では完璧に見ることが出来なかったので、ソフィアさんの【鑑定】で見たのだ。
そして、ゴブリンジェネラルのステータスは.......
名前なし
種族:『ゴブリンジェネラル』
魔力:400
腕力:1300(1200+50+50)
防御:1200(1100+50+50)
俊敏:750(700+50)
《スキル》
【剣術Lv5】【身体強化Lv5】【腕力強化Lv5】【防御強化Lv5】
これが、ゴブリンジェネラルのステータスだ。
ゲームの序盤に、こんな化け物が出てきたら、運営に大量のバッシングが来ていただろう。
しかし、ここは現実なので文句を言える相手がいない。
だから、敵が強すぎることへの文句を、心の中で言いまくっていた。
「ソラくん.......作戦通りにね」
「了解」
なんの作戦も考えずに勝てると思えなかったので、ここに来る前に俺たちは作戦を考えたのだ。
まぁ、勝てなければ逃げれば良いだけである。
「.......よしっ」
俺は覚悟を決めて、ゴブリンジェネラルへ真正面から突っ込んだ。
そして、相手に気付かれた所で止まる。
「おーい!くそゴブリン!こっちだ!」
こちらに気づいたゴブリンを軽く挑発し、俺は踵を返して全力疾走した。
作戦は単純だ。
ゴブリンジェネラルを俺が引き付けて、指定の位置まで誘導するだけである。
その位置には、ソフィアさんが作った深さ10メートルくらいの落とし穴があるのだ。
もちろん、穴の底には鉄で作れた槍が、一面に敷き詰められている。
俺が落ちたら即死だな。
「あと.......少しだ.......!」
俺は息を切らしながら全力で走り、指定の位置まで辿り着いた。
ゴブリンジェネラルを穴に落とすためには、落とし穴の真上まで誘導しないと意味が無いので、俺は穴に落ちないように穴を避けて通り抜けた。
そして.......
「グォォオオ!!」
ゴブリンジェネラルは落とし穴を踏んでしまって、雄叫びを上げながら穴の底へと落ちた。
「はぁはぁはぁ.......危ねぇ.......あと少しで捕まってたぞ」
ゴブリンジェネラルの俊敏は、俺の倍以上あったので、もう少し罠との距離が長かったら、捕まって握り潰されていたところだろう。
そう考えるとゾッとする。
「ふっ.......もし捕まってしまったとしても、この僕が助けていたさ!」
どこから出てきたのか、俺の後ろから急にソフィアさんが現れた。
ちなみに、その自信もどこから出てくるんだ?
「はいはい.......取り敢えず、あいつが死んだか確認しよう」
防御のステータスが1000を超えていたので、もしかしたら倒せていないかもしれない.......その可能性を捨てきれず、俺は慌て穴の中を確認した。
「むぅ.......なんか僕の扱い雑になってない?」
俺の対応の仕方が悪いのか、ソフィアは頬を膨らました。
「ソフィアさん.......今は戦闘中だから油断せずに、周りの警戒などをしていて欲しいんだけど」
「ふっ.......我が魔眼に死角など無いのだ!」
出たよ.......突然の厨二病。
ソフィアは、ここに来るまでに暇なのか、いきなり背筋が痒くなるような厨二病発言をしたり、奇っ怪なポーズを取ったりするのだ。
「はいはい。そうですね」
「もー!少しくらい僕のノリに合わせてくれても良いじゃないか!」
多分、ソフィアは自分よりも強い相手と、命懸けで戦ったことが無いから、あまり危機感がないのだろう。
「多分、まだ死んでいないだろうな」
ゴブリンジェネラルを落とし穴に落とした後、モンスターを倒した時のアナウンスが鳴っていないので、まだ死んではいない。
「うわぁ.......グロすぎだろ」
穴の中を覗き込むと、鉄の槍に串刺しにされているゴブリンジェネラルがいた。
体中が串刺しにされているのに、まだ殺意を滾らせている。
「グォォォォオオ!!」
そして、串刺しにされている事などお構い無しに、ゴブリンジェネラルは無理やり体を動かして起きがり、怒りの雄叫びを上げた。
「.......!?マジか!」
「巫山戯てる場合じゃなかったね.......油断してたよ」
身の危険を感じ、俺とソフィアは落とし穴から飛び引いた。
そして、ゴブリンジェネラルは穴の中から出てくる。
体中に刺傷があり、そこから大量の血を流していた。
「.......少し早い第2ラウンドってか?」
「.......面倒な相手だね」
俺たちは悪態をついて、敵の動きを少しも見逃さないよう警戒心を高めるのだった。
パーティーメンバー
・佐藤 空
・イヴィル
・明智 ソフィア
恐らく、守護者的な感じのモンスターだろう。
もちろん、敵のステータス情報は、戦闘開始前に共有してある。
俺では完璧に見ることが出来なかったので、ソフィアさんの【鑑定】で見たのだ。
そして、ゴブリンジェネラルのステータスは.......
名前なし
種族:『ゴブリンジェネラル』
魔力:400
腕力:1300(1200+50+50)
防御:1200(1100+50+50)
俊敏:750(700+50)
《スキル》
【剣術Lv5】【身体強化Lv5】【腕力強化Lv5】【防御強化Lv5】
これが、ゴブリンジェネラルのステータスだ。
ゲームの序盤に、こんな化け物が出てきたら、運営に大量のバッシングが来ていただろう。
しかし、ここは現実なので文句を言える相手がいない。
だから、敵が強すぎることへの文句を、心の中で言いまくっていた。
「ソラくん.......作戦通りにね」
「了解」
なんの作戦も考えずに勝てると思えなかったので、ここに来る前に俺たちは作戦を考えたのだ。
まぁ、勝てなければ逃げれば良いだけである。
「.......よしっ」
俺は覚悟を決めて、ゴブリンジェネラルへ真正面から突っ込んだ。
そして、相手に気付かれた所で止まる。
「おーい!くそゴブリン!こっちだ!」
こちらに気づいたゴブリンを軽く挑発し、俺は踵を返して全力疾走した。
作戦は単純だ。
ゴブリンジェネラルを俺が引き付けて、指定の位置まで誘導するだけである。
その位置には、ソフィアさんが作った深さ10メートルくらいの落とし穴があるのだ。
もちろん、穴の底には鉄で作れた槍が、一面に敷き詰められている。
俺が落ちたら即死だな。
「あと.......少しだ.......!」
俺は息を切らしながら全力で走り、指定の位置まで辿り着いた。
ゴブリンジェネラルを穴に落とすためには、落とし穴の真上まで誘導しないと意味が無いので、俺は穴に落ちないように穴を避けて通り抜けた。
そして.......
「グォォオオ!!」
ゴブリンジェネラルは落とし穴を踏んでしまって、雄叫びを上げながら穴の底へと落ちた。
「はぁはぁはぁ.......危ねぇ.......あと少しで捕まってたぞ」
ゴブリンジェネラルの俊敏は、俺の倍以上あったので、もう少し罠との距離が長かったら、捕まって握り潰されていたところだろう。
そう考えるとゾッとする。
「ふっ.......もし捕まってしまったとしても、この僕が助けていたさ!」
どこから出てきたのか、俺の後ろから急にソフィアさんが現れた。
ちなみに、その自信もどこから出てくるんだ?
「はいはい.......取り敢えず、あいつが死んだか確認しよう」
防御のステータスが1000を超えていたので、もしかしたら倒せていないかもしれない.......その可能性を捨てきれず、俺は慌て穴の中を確認した。
「むぅ.......なんか僕の扱い雑になってない?」
俺の対応の仕方が悪いのか、ソフィアは頬を膨らました。
「ソフィアさん.......今は戦闘中だから油断せずに、周りの警戒などをしていて欲しいんだけど」
「ふっ.......我が魔眼に死角など無いのだ!」
出たよ.......突然の厨二病。
ソフィアは、ここに来るまでに暇なのか、いきなり背筋が痒くなるような厨二病発言をしたり、奇っ怪なポーズを取ったりするのだ。
「はいはい。そうですね」
「もー!少しくらい僕のノリに合わせてくれても良いじゃないか!」
多分、ソフィアは自分よりも強い相手と、命懸けで戦ったことが無いから、あまり危機感がないのだろう。
「多分、まだ死んでいないだろうな」
ゴブリンジェネラルを落とし穴に落とした後、モンスターを倒した時のアナウンスが鳴っていないので、まだ死んではいない。
「うわぁ.......グロすぎだろ」
穴の中を覗き込むと、鉄の槍に串刺しにされているゴブリンジェネラルがいた。
体中が串刺しにされているのに、まだ殺意を滾らせている。
「グォォォォオオ!!」
そして、串刺しにされている事などお構い無しに、ゴブリンジェネラルは無理やり体を動かして起きがり、怒りの雄叫びを上げた。
「.......!?マジか!」
「巫山戯てる場合じゃなかったね.......油断してたよ」
身の危険を感じ、俺とソフィアは落とし穴から飛び引いた。
そして、ゴブリンジェネラルは穴の中から出てくる。
体中に刺傷があり、そこから大量の血を流していた。
「.......少し早い第2ラウンドってか?」
「.......面倒な相手だね」
俺たちは悪態をついて、敵の動きを少しも見逃さないよう警戒心を高めるのだった。
パーティーメンバー
・佐藤 空
・イヴィル
・明智 ソフィア
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