現代社会にモンスターが湧いた件〜生き残るために強くなります〜
18話 大罪スキル
両手を真っ直ぐ空に向かって伸ばし、周りを見渡して状況の確認を行った。
「ん〜っ.......なんで寝てたんだ?俺」
確か、赤黒いスライムと大量のモンスターたちに襲われて、その後に漆黒の龍に助けられたんだっけ?
そして俺の右腕は、赤黒いスライムになり、"アナウンス"が条件を達成したから進化を開始するって言ったんだっけ?
つまり俺は人間をやめたという事か?
スライムを取り込んだから、俺もスライムになったのかな.......うむ、悪くない!寧ろ嬉しいです!
美少女相手に触手で、あんなことやこんなことをしてみたい!
「起きたか。進化した感想はどうだ?かなり強くなっただろう?ちなみに3時間くらいしか気絶してないぞ」
想像してみてくれ.......。
寝起きに巨大なゴジラ.......ではなく漆黒の龍が目の前にいる光景を。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ怖いっす。
「近い近い!寝起きにデッカイ龍の顔があるとか勘弁してくれ.......ちょっと離れてくれないか?」
「う、うむ.......すまんな。それでどうだ?」
「んー.......とくに変わったところは無いな」
俺は、自分の体を手で触ったり、目で確認したりして、変化した部分を探したが、右腕以外は特に変わったところは無い。
「当たり前であろう。進化したところで化け物のような見た目になる訳では無いぞ。ステータスを確認するのだ」
あれ?何でコイツがステータスを知ってるんだ?
やっぱり、モンスターにもステータスがあるってことか.......。
あとで聞いてみよう。
「ステータスを見ればいいんだな?」
そして俺は、ステータスを開いた。
佐藤 空
レベル1
職業:未選択
種族:『魔人』
魔力:53
腕力:68
防御:68
俊敏:68
《固有スキル》
【暴食の右腕】
《スキル》
【体術Lv5】【狙撃Lv2】【集中Lv4】【冷静Lv4 】【家事Lv2】【思考速度上昇Lv4】【観察Lv3】【威圧Lv4】【回避Lv3】
「は?はぁぁぁぁぁ!?なんだこれ!?」
俺は驚きのあまり叫んでしまった。
めっちゃ強くなってる。
全ステータスが50上がってるぞ!?
進化って、すげぇな!
「どうだ?強くなったであろう?固有スキルは取得したか?」
「【暴食の右腕】がステータスに表示されてるぞ。強いのか?これ」
俺がスキル名を言ったら、邪龍は何故か固まった。
まずいことでも言ったかな?
まさか!?く、食われたりしないよな!?
「.......この世には"大罪スキル"というのがあり、全部で7つある。"大罪スキル"とは固有スキルであるが、固有スキルにあらず。この世の理から外れた壊れた力である」
「まぁ、固有スキルは全て強力なのだがな」と最後に付け足す。
邪龍は、真面目な表情をして、《大罪スキル》の説明をした。
「それって"七つの大罪"の事か.......確か『傲慢』『憤怒』『嫉妬』『怠惰』『強欲』『暴食』『色欲』だったか?」
「.......!?驚いたぞ。よく知ってるな」
「いろんな物語に"七つの大罪"ってのが出てきてたからな」
邪龍は、その巨体で器用に胡座をかきながは、顎に手を当てて考え事を始めた。
「ふむ.......我のいた世界にも"七つの大罪"があったのだが、この世界にもあったのだな」
「我のいた世界?」
「うむ。この世界は恐らく、いくつもの世界が合わさった場所なのだろう。その証拠として我の世界のステータス、宝箱には異世界の武器が入っているなど、様々な異常事態があったからのぅ」
て事は、コイツも別の世界から来たのか?
一気に、いろんな情報が入ってきて頭が痛くなったから、こめかみを抑えながら頭の中で、今、聞いた情報を整理した。
「いろいろ聞きたいことがあるけど.......宝箱ってなんだ?」
「少し溜めてたから、どんな事を聞くのかと思ったら.......はぁ、そんなことか」
「そんな事とはなんだ!宝箱は男のロマンだぞ!」
「.......やはり男は馬鹿だな」
邪龍は額を抑えながら、呆れたような顔をした。
俺の方が強かったら殴ってたぞ。
マジでコイツうぜぇな。
「ん?お前.......もしかしてメスか?」
俺が質問をした瞬間、空気が一気に凍りついた。
もしかして地雷踏んだ?
「我をオスだと思っていたのか?」
まさに『邪龍』。
ちょっと威圧を放っただけで、雑魚モンスターはショック死してしまうだろう。
しかし、コイツは少し褒められただけでドヤ顔をしたり、自慢したりする"駄龍"である。
オスだと思ってた俺が悪いんだろうけど、このままでは俺の生死に関わる!褒めれば全て解決するはずだ!
「なわけないだろう。それに、その力強く神々しい姿、全てを飲み込むような圧倒的な力、そして美しい艶やかな漆黒の鱗を見たら、そんな勘違いをするはずないだろう?」
「う、うむ!お主は見所があるな!気に入ったぞ!我の弟子にしてやろう!」
「あざすっ!」
ふっ.......やっぱりチョロいだろ?
あれ?ちょっと変なことを言わなかったか?
気にしたら負けダメな気がするし.......よし!逸れた話を戻そうか!
「え、えっと.......取り敢えず宝箱の事を教えてくれない?」
「そうであったな。それでは宝箱の事を教えてやろう!」
と、邪龍は腰に手を当てて、鼻息を荒くしながら説明を始めたのだった。
パーティメンバー
・佐藤 空
・邪龍?
他の作品目にも『七つの大罪』使ってますね(*´ω`*)
こういうのカッコよくて好きなんです!w
「ん〜っ.......なんで寝てたんだ?俺」
確か、赤黒いスライムと大量のモンスターたちに襲われて、その後に漆黒の龍に助けられたんだっけ?
そして俺の右腕は、赤黒いスライムになり、"アナウンス"が条件を達成したから進化を開始するって言ったんだっけ?
つまり俺は人間をやめたという事か?
スライムを取り込んだから、俺もスライムになったのかな.......うむ、悪くない!寧ろ嬉しいです!
美少女相手に触手で、あんなことやこんなことをしてみたい!
「起きたか。進化した感想はどうだ?かなり強くなっただろう?ちなみに3時間くらいしか気絶してないぞ」
想像してみてくれ.......。
寝起きに巨大なゴジラ.......ではなく漆黒の龍が目の前にいる光景を。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ怖いっす。
「近い近い!寝起きにデッカイ龍の顔があるとか勘弁してくれ.......ちょっと離れてくれないか?」
「う、うむ.......すまんな。それでどうだ?」
「んー.......とくに変わったところは無いな」
俺は、自分の体を手で触ったり、目で確認したりして、変化した部分を探したが、右腕以外は特に変わったところは無い。
「当たり前であろう。進化したところで化け物のような見た目になる訳では無いぞ。ステータスを確認するのだ」
あれ?何でコイツがステータスを知ってるんだ?
やっぱり、モンスターにもステータスがあるってことか.......。
あとで聞いてみよう。
「ステータスを見ればいいんだな?」
そして俺は、ステータスを開いた。
佐藤 空
レベル1
職業:未選択
種族:『魔人』
魔力:53
腕力:68
防御:68
俊敏:68
《固有スキル》
【暴食の右腕】
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【体術Lv5】【狙撃Lv2】【集中Lv4】【冷静Lv4 】【家事Lv2】【思考速度上昇Lv4】【観察Lv3】【威圧Lv4】【回避Lv3】
「は?はぁぁぁぁぁ!?なんだこれ!?」
俺は驚きのあまり叫んでしまった。
めっちゃ強くなってる。
全ステータスが50上がってるぞ!?
進化って、すげぇな!
「どうだ?強くなったであろう?固有スキルは取得したか?」
「【暴食の右腕】がステータスに表示されてるぞ。強いのか?これ」
俺がスキル名を言ったら、邪龍は何故か固まった。
まずいことでも言ったかな?
まさか!?く、食われたりしないよな!?
「.......この世には"大罪スキル"というのがあり、全部で7つある。"大罪スキル"とは固有スキルであるが、固有スキルにあらず。この世の理から外れた壊れた力である」
「まぁ、固有スキルは全て強力なのだがな」と最後に付け足す。
邪龍は、真面目な表情をして、《大罪スキル》の説明をした。
「それって"七つの大罪"の事か.......確か『傲慢』『憤怒』『嫉妬』『怠惰』『強欲』『暴食』『色欲』だったか?」
「.......!?驚いたぞ。よく知ってるな」
「いろんな物語に"七つの大罪"ってのが出てきてたからな」
邪龍は、その巨体で器用に胡座をかきながは、顎に手を当てて考え事を始めた。
「ふむ.......我のいた世界にも"七つの大罪"があったのだが、この世界にもあったのだな」
「我のいた世界?」
「うむ。この世界は恐らく、いくつもの世界が合わさった場所なのだろう。その証拠として我の世界のステータス、宝箱には異世界の武器が入っているなど、様々な異常事態があったからのぅ」
て事は、コイツも別の世界から来たのか?
一気に、いろんな情報が入ってきて頭が痛くなったから、こめかみを抑えながら頭の中で、今、聞いた情報を整理した。
「いろいろ聞きたいことがあるけど.......宝箱ってなんだ?」
「少し溜めてたから、どんな事を聞くのかと思ったら.......はぁ、そんなことか」
「そんな事とはなんだ!宝箱は男のロマンだぞ!」
「.......やはり男は馬鹿だな」
邪龍は額を抑えながら、呆れたような顔をした。
俺の方が強かったら殴ってたぞ。
マジでコイツうぜぇな。
「ん?お前.......もしかしてメスか?」
俺が質問をした瞬間、空気が一気に凍りついた。
もしかして地雷踏んだ?
「我をオスだと思っていたのか?」
まさに『邪龍』。
ちょっと威圧を放っただけで、雑魚モンスターはショック死してしまうだろう。
しかし、コイツは少し褒められただけでドヤ顔をしたり、自慢したりする"駄龍"である。
オスだと思ってた俺が悪いんだろうけど、このままでは俺の生死に関わる!褒めれば全て解決するはずだ!
「なわけないだろう。それに、その力強く神々しい姿、全てを飲み込むような圧倒的な力、そして美しい艶やかな漆黒の鱗を見たら、そんな勘違いをするはずないだろう?」
「う、うむ!お主は見所があるな!気に入ったぞ!我の弟子にしてやろう!」
「あざすっ!」
ふっ.......やっぱりチョロいだろ?
あれ?ちょっと変なことを言わなかったか?
気にしたら負けダメな気がするし.......よし!逸れた話を戻そうか!
「え、えっと.......取り敢えず宝箱の事を教えてくれない?」
「そうであったな。それでは宝箱の事を教えてやろう!」
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