伝説となった狩人達

さいぞう

六話


紅龍が猛威を振るい出し、街もざわつきかけた時。

私は本当に不安でした。
心の中では、わかっていたのかも知れません。

私は聞きました。














大丈夫だよ。
強い狩人達が、酒場に集まっていたからね。

有名な狩人もね、八人いたよ。
心配しなくていいさ。














あ…あなたは……?















僕は下層級だから行けないよ?
馬鹿だなあ。

心配し過ぎだよ。

でも、そういうのってね。
凄く嬉しいんだよね。














その日…
あの人は下層級の恰好で狩りに行きました。


紅龍の狩りに。



いつもと同じ笑顔で…

私に気付かれないように…


行きました。



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