伝説となった狩人達
十一話
この角綺麗だね…
ウオオオン…
はは!
触らせてくれるの?
今日は暑いね~
ブォン…ブォン…
あは…
風で私飛んじゃうよ…
ゆっくりと記憶が甦ります。
龍は少女のお気に入りをくれたのです。
それは龍自身の…
急所でもありました…
少女はやっと全てを思い出しました。
矢は狩人がいきなり撃って来た事…
自分は気絶して、記憶が抜けてしまっていた事…
横たわる大好きな紫色のそばで…
口笛と…草笛を…
何回も何回も吹きました…
少女は遺された尻尾と角で…
大きな笛を造ってもらいました。
これこそ、狩猟笛の発祥だと伝えられています。
森の全部に…
音楽が響き渡るように…
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