おじいちゃんと剣と魔法が紡ぐ第二の人生!!おじいちゃんが知らず知らずに無双する物語!!

ノベルバユーザー349130

マイクの実力と特性

翌日、南吉はまたもや迷宮に潜ろうとしていた。その道中、

(そういえば、この世界ってどういう国があるんじゃろ。)

何ということはない、思いつき。だが、南吉に宿った意志であるマイクには聞こえる。

(は?なんでお前知らないんだよ。………)

(あっ。)

(さては、お前もしやこの世界の生まれじゃないな?)

(ギクッ!!)

自分の思いつき程度ならマイクに聞かれることもないと思っていた南吉は動揺する。

(なるほどな。通りで少し変だとは思っていたが、そういうことか。俺には隠す必要ないだろ。)

(まあの。もう少ししたら言おうかなとは思っておったし。)

(でもかなり珍しいから周りに言うのはやめたほうがいいな。)

(やっぱバレるとめんどくさいんじゃの。)

(ああ、今は知らないが、昔は権力争いに巻き込まれたりしたらしいしな。)

(というかお主全く気にしないんじゃな。)

流石にもう少し動揺するかと思っいた南吉。

(まあな。でもこれでもかなり老齢だからな。ちょっとやそっとじゃ驚かないな。)

(なるほどの。)

(今の世界情勢なら多少は教えられるぞ。)

(え?なんでお主わかるんじゃ。)

(ああ、死神のときの特性が受け継がれてたんだ。一部だけな。)

マイクに受け継がれた死神からの特性は、

死霊連携   世界に散らばる霊魂等の存在に語りかけて情報を集められる。

骸骨連携   世界に散らばる骸骨等の存在に語りかけて情報を集められる。

まあつまり、今のマイクは、一回死んだ大体の存在に語りかけて情報を集められるということだ。

(お前が寝ているときにはとことん暇だから、適当に語りかけ続けて情報を集めてたんだ。)

(ホー。そんなことしとったんじゃな。)

(ああ。まあやっぱり俺がいたときの国は揃って滅亡してたな。)

(まあかなりの時間が流れとるからの。)

(とりあえず説明するぞ。地理的にはこの世界は大きな一つの大陸でできている。そして迷宮だがお前が今入っている迷宮含めて、七つの迷宮がある。今はそれぞれに一つ管理している国がある状態だ。)

(ほうほう。)

(……そして迷宮ごとにある特性に特化した国になっている状態だ。黄昏の迷宮だけは自由都市が集まっている感じだがな。)

(つまりそれぞれの国で迷宮からの産物で国を作って、互いに牽制しあっているということだ。)

(それじゃあ小康状態ということかの?)

(ああ、だが最近はきな臭い雰囲気になっているらしくてな。しかもここは、大陸の中央にあるからなかなか裏では大変なことになってるらしい。)

(まあそこはわし関与するきないから関係ないの。)

(そうか。今わかってるのこれくらいだな。切り替えるのに時間はかかるわ、一気に話しかけれるのは一匹だけっていうなかなか面倒なことになってな、すまんな。)

(まあゆっくりやればええじゃろ。)

そんなことを内心話していると、早速敵が現れた。というか互いに見つけた。

(お。今回は骨じゃないんじゃな。)

緑色の体表の人形の生物だ。

(ああ、小鬼ゴブリンだな。後ろの方にもそこそこの数がいるな。)

(そんなことわかるんじゃの。わしなんとなーくいそうだなーって思ったらいる感じじゃがの。)

(魔法使いがそんなのでいいのか?)

(まあそれでなんとかなるから大丈夫じゃ。)

死ぬほど適当な南吉だ。

(ええ………)

(そもそもというかなんでお主はわかるんじゃ?)

(相手の気を探って見つけている。)

(なんか難しそうじゃの。)

(相手の力量次第だからな。難易度というのは決められないな。)

(なるほどの。)

(そういえば、お前刀扱えるのか?)

(………………。)

(………使えないんだな。)

(まあの。まあ適当に振ってればなんとか、)

(なるかーーー!!お前ふざけてんのか!!)

激おこのマイクだ。まあ当然と言われれば当然だが。

(お前、魔法使うのに両手使うか?)

(いや、使わなくても問題はないが。)

(戦闘中だけでいいから両腕かせ。)

(???まあ別に構わんが、どうやるんじゃ?)

(気合だ!!)

マイクはそう言うと本気で両手を操作し始めた。

(あ、ほんとにできた。)

やったマイクが一番驚いている。

(まあわしを傷つけなければ何でもいいがの。)

(そこは心配しなくていい。ふふ、久しぶりに刀が扱えるな。)

二人の会話は思考なのでとてつもなく早い。ここでようやく現実世界での四秒ほどだ。

刀を手にかけたマイクは、意志だけの存在のはずなのに気迫を感じる。

(散れ。)

雷流らいりゅう   雷一閃かみなりいっせん

気迫が意思となり、南吉へ伝わる。瞬間、

(!!?)

抜刀。余人には見ることすら叶わない速度での横薙の切り払い。小鬼ゴブリンは、何が起きたかすらわからず死んでいった。

(全く見えんかったの。)

(まあな。これでも培ってきた経験があるからな。)

マイクにはその自信にふさわしい実力もあるのだ。

(と言うか、お前の身体能力高いな。まあいいんだが。)

(そうかの?)

別にそんな訓練とかはしたことない南吉。

(なんでだ?)

(ま、別にいいじゃろ。)

(そうだな。)

(それじゃあ行くかの。)











その後も、様々な敵、魔物を蹴散らしていくマイク。

(わしが暇なんじゃが。)

(まあまあ。久しぶりなんだからもう少し、もう少しだけ。)

(それ何回も聞いたんじゃが……。)

一応南吉が強攻策に出ることもできるが、流石にしない南吉。

(わしもしたいことがあるんじゃが、、、、)

(しょうがないなー。)

そう言ってようやく返してくれたマイクだった。

(さて、試してみるかの。)

マイクの斬撃が見えなかった悔しさもあり、本気を出す南吉。

無属性魔法   認識加速

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