東方 没義道録 妖々夢編

クレイ G

射命丸の質問

 文がペンとメモ帳を取り出し質問してくる。
「さてとそれでは最初の質問です。あなたは何処から来たのか分かりますか?」
「え、と、」僕は戸惑ってしまう。
「あ、申し遅れました。私は、射命丸文と申します。幻想郷の記者をやっています」文は思い出したように自己紹介をした。
「はぁ、」僕は軽く頷く。
「リク、そいつの言うことは信じない方がいいぞー」
「何を言うんですか魔理沙さん!こう見えて私は真面目なんですよー!」
「どうかな、天狗の噂は悪い物が多いいからな」
「も、妹紅さんまでー」文はしょんぼりした。
「それでは気お取り直してあなたは何処から来たのか覚えてます?」
「来た時のことは覚えているけど、それより前のことは何も覚えてないんです」
「ふむふむ、なるほど。自分の名前は覚えていたんですか?」
「はい、自分の名前は覚えていました」
「何で名前だけ覚えていたんでしょうかね?」
「それは、夢で誰かが僕の事を呼んでいたんです」
「夢?ですか?」
「はい、女の子の声で僕の名前を呼んでいたんです」
「ほほう、その声の主に心あたりはありますか?」
「いえ、まったく」
「そえですか。それでは次の質問です。リクさんの頬の痣は何時からあるものなんですか?」文の目が鋭くなる。
「これは、いつからだろ?多分ここに来た時に出来たんだと思います」
「私がリクを見つけた時にはその痣はあったわ」霊夢も答える。
「なるほどなるほど」文はメモ帳に筆を走らせる。
「そう言えば噂で聞いたんですけど、リクさん少し服を脱いで頂いてもよろしいですかね」
「え?」
「何考えてるのよ文!」
「いやー、リクさんの体は逞しいと噂を聞きましてねどのくらい逞しいのかと、嫌ならいいんですけど」
「はぁ、まぁ嫌ではないですけど」どっからの噂だよと思いながら頷く。
「ちょっとリク」
「本当ですか?!それではここだと寒いですし中に行きますか」
「ちょっと私の神社なんだけど、それにせっかく外に出たのにこれじゃ逆戻りじゃない」
「いいじゃないですか〜」
僕達は中に入り、僕は服を脱ぐ。
「ほほ〜、これこれは美しいですね」文はパャパャと僕の体を撮る。
「それでは後ろも向いていただけますかね?」
「はぁ、」
「もう撮影会はおしまいよ。リクもさっさと服きてご飯食べに行くわよ」霊夢は無理やり終わらせる。
「そんな〜霊夢さん酷いですよ〜」
「うるさい、あんたもさっさと帰りなさい。もういいでしょ」
「むー、じゃ最後に質問いいですか?」
「なんですか?」
「リクさんには【叶えたい願い】とかありますか?」文が質問をする。
「願いですか?っ?!」急に頭にあの言葉が過ぎる。
《君の願いはなに?》
「どうかしました?」
「いや、なんでもないです」
「文、そろそろ終わりにしてくれる?」
「あやや、霊夢さんがそう言うならまた今度にしますね。リクさん今日はありがとうございました。またお話を聞かせてください」そういい文は僕に新聞紙を渡した。
「それでは失礼しま〜す」文は風の如く消えていった。

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