東方 没義道録 妖々夢編

クレイ G

目覚めた先

「✕✕!!」僕は目を覚ます。
布団に横になり腕を伸ばしていた。
ここは僕がいつも寝ている部屋だ。
「リク!きがついたのか?!」魔理沙が大きな声で叫んだ。
「魔理沙?何でここに?」
「お前、気を失う前の事覚えてないのか?」
「気を失う?うっ、」頭に痛みが走る。
「待ってろ今霊夢を読んできてやる。霊夢!リクが起きたぞ!」魔理沙は霊夢を呼びに行った。
「ようやく起きたかリク」部屋の隅で誰かが言った。
「君は妹紅?」
「久しぶりだな。リク」
壁に寄りかかり腕を組んで立っている。
「どうして妹紅がここに?」
「お前何も覚えてないのか?」
「確か僕は・・・そうだ、ルーミアと館に行って、」
僕が話を続けようとした瞬間、ドタドタと廊下を走る音が聞こえた。
「こらー!まてー!」魔理沙の声が聞こえる。
「あはははは」魔理沙の声とは違う女の子の笑い声が聞こえた。
音と声がだんだん近づいてくる。
魔理沙達が僕がいる部屋の前にくると魔理沙は女の子に
「そりゃ!」
「うわ!」魔理沙が女の子に飛びついて捕まえた。
「全くこれで何回目だよ。いい加減何しに来たか言ったらどうだ?」
「うー」女の子がこちらを見る。
僕も女の子を見る。
「ルーm」
「リク!!」僕が言い終わる前に僕の名前を呼んだ。
ルーミアは魔理沙を振り払って僕の方に突っ込んで来て抱きついた。
「リクそいつを知ってるのか?」
「あ、あぁこの子はあの時一緒に館に行った子だよ」
「なるほどね、随分とその子に懐かれてるわね」
廊下の奥から霊夢が歩いてきた。
「霊夢!?」
しかし、そこに居たのは霊夢なのだが、少し雰囲気が違っていた。
魔理沙も霊夢と同様少し雰囲気が違っていた。
服も袖が長く暖かそうだ。
「もう、大丈夫なの?」霊夢は心配しているようだ。
「何とも無いよ。それより2人とも何か雰囲気変わったね」僕が少し困った口調で言う。
「リク、君が今までどれだけ寝ていたかわかるか?」
「え?」
「リクがここに運ばれてからもう、5ヶ月は眠っていたぞ」
「ご、5ヶ月?!」
正直嘘だとおもった。
しかし、妹紅の口調や霊夢と魔理沙の雰囲気が変わったのに説明がつく。
「リク、ここに運ばれる前の事は覚えてる?」霊夢が聞いてきた。
「嫌、あんまり覚えてない。ルーミアと館の門番みたいな人に飛ばされてから全く覚えていない」 
「リクもう1つ質問していいか?」妹紅が言う。
「なに?」
「【映姫えいき】って誰だ?」

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