Door

ノベルバユーザー369032

Door17 フォクシーパーク攻略前半戦

2019年6月 (土曜日)

この日がついにやって来た。イベントの前の日ってのは、どうしてもワクワクして寝れなくなる。といっても、スマホで動画見てたらいつの間にか爆睡してたけど。

「兄さ~ん、ご飯出来ましたよ。」
「あいよ。今起きる。」

すでに凛と花音は起きていて、朝ご飯を食べている。

「凛は今日友達と遊びに行くんだっけ?」
「そだよ。凛も行きたかったけど、久々に会う友達だからさー。まぁマリーと3人で仲良く修羅場してきてね。」
「仲良く修羅場ってなんだよ。色々こぇーって。」
「あまりマリーとベタベタしてると、本当にそうなりますから気をつけて下さいね。」

笑顔の花音がホントに怖い。

途中でマリーと合流して、駅で水野、如月を待っていた。少しすると水野が来た。

「待たせたわね。そちらの2人は?」
「妹の花音、同じクラスのマリーだ。2人共、C組の水野だ。」
「初めまして、妹の花音です。兄がお世話になってます。」
「マリー・パンドラだ。よろしく頼む。」
「水野茜よ。今日はよろしくお願いするわ。とゆうか芦屋君に妹さんがいたのね。てっきりどちらかは彼女かと思ったけど。」
「か 彼女だなんて!そ、そんなことないぞ!」
「私も残念ながら妹なんです。彼女だったら良かったんですけど。」
「そ そうなのね。変わった妹さんだこと。」

妹よ。水野がちょっと引いてるぞ。
5分程待っていると如月もやって来た。

「遅れてすまない。」
「あぁ大丈夫だ。」

とりあえず移動しつつ如月にも2人を紹介した。

「向こうから来ている人は初めてだな。学校で困ったら言ってくれ。一応生徒会長なんでな。」
「あ ありがとう。」
「しかしその生徒会長が遅れるなんて珍しいな。」

別に嫌味で言った訳ではないけど、マリーと仲良くされると、何となく横ヤリを入れたくなる。

「すまんな。妹を送っていたら遅くなった。」
「え⁈妹いんの?」
「あぁ、今高1だ。」
「高1じゃあ同じ高校なのか ︎」
「あぁ、そうだ。」
「芦屋君にも驚いたけど、如月君にも妹さんがいたのね。」
「あぁ、妹も誘ってみたが友達と遊ぶらしくて、バイクで近くまで送ってたんだ。」
「如月君バイク乗ってるの⁈」
「休日はな。学校では禁止されてるから乗らないが。」

聞いてみると色々出てくるもんだな。
電車での移動中、女性陣は3人で仲良くガールズトークをしていてそれを見ていた如月が、

「女性陣は話が絶えないものだな。」
「ホントそれな。よく話のネタが尽きないもんだ。」
「俺には出来ない芸当だ。そういえば芦屋と妹はあまり似てないな。」
「ん?あぁ俺と花音は両親が違うからな。」
「そうだったのか…あまり聞くような事ではなかったな。すまん。」
「いや、いいんだよ。俺も花音もそんなの気にしてないからさ。たとえ血は繋がってなくても、自分達が兄妹である事は変わらない。」
「そうか…良い兄妹だな。」

その話をしている時、花音は水野に気になる事を聞いていた。

「水野さんは如月さんの彼女なんですか?」
「か 彼女⁈そんな訳ないでしょ!」
「そうなのか。パークのペアチケットを渡してたから、2人はそうなのかと思ってたぞ。」
「そ それは芦屋君が無理矢理、如月君を誘ったからよ。」

花音は水野の話を聞いてある程度悟った上で聞いてみた。

「だけど、如月さんの事好きなんですよね?」

水野は急に縮こまり頬を赤らめながら、

「そ そうよ…何で分かっちゃうのかしら。」
「それは私にも分かるな。」
「何たって、私達3人同じですからね。」
「そ そうだな。」

花音は一切包み隠さない。マリーは好きとはっきり言える花音が羨ましかった。

「でも貴女は妹でしょ?」
「私は妹ですが、血は繋がってないんです。」
「そうだったのね…ごめんなさい。」
「いえ、大丈夫ですよ。私はそのお陰で兄さんにはっきり好きと言えますから。」
「ふふっ、羨ましいわ。貴女のそうゆうところ。でもそうなると、貴女達ライバルってことよね?」
「そうなんですよねぇ。中々、マリー手強いんですよ。」
「手強い⁈私達いつの間に戦っていたんだ?」

楽しそうに笑う3人を見て、企画した自分としては安心である。

そして目的地に到着。ここは相変わらずキラキラしてるなぁ。
水野とマリーの目もめっちゃキラキラしてんなぁ。

「さぁ早く行くわよ!如月君!」
「あ あぁ。」

如月が押されてる!完全に水野のキャラが変わったな。

「見てくれ!蓮!なんて最高な所なんだここは ︎」
「兄さんも早く行きましょ。」
「あぃよ。」

2人共テンション上がって来たな。
早速ゲートをくぐると、そこは夢のような世界。コレは中々、自分でもテンション上がるな。
建物や乗り物、キャラクター達、どこを見ても煌びやかで来た人を楽しませてくれる。

水野と如月が前を歩き、自分達はその後を歩く。水野が気合い入れて立てた予定によると、最初はアトラクションを乗りまくり、昼飯食べてまたアトラクション、途中でグッズを買うなどして、夜にパレードを見て帰りって感じだ。
とりあえず最初のアトラクションに乗るのだが、何故最初から激しいジェットコースターな訳?
最初はもっとこう優しい感じのじゃないの。正直苦手なんだよなぁ。

「兄さんやっぱりまだ、こうゆうの苦手なんですか?」
「そうなんだよ。どうしても体が浮く感覚がなぁ…」
「そんなに恐ろしいものなのか⁈」
「まぁ乗って見れば分かるよ。」

順番が来て前から水野と如月、その後ろにジャンケンの結果自分の隣に花音、後ろにマリーで決定。
早速コースターが動き出すと、自分はもう既に体が強張り、固定するバーをにぎりしめた。やっぱ怖いわぁ。
隣を見ると花音は、余裕の笑みを浮かべている。前では水野がニコニコしながら周りの景色を楽しんでいる。
後ろのマリーは、少し緊張気味だが目が合うとやっぱり笑顔だった。

「キタキター ︎」

水野が叫ぶと頂点に達したコースターがゆっくりと傾き、直ぐに猛スピードで落ちる!

「うわわわっ⁈」

もうその後はよく覚えてない。
ただ体力が一気に持ってかれたのは分かる。そして自分の横には、意外にも如月がグロッキーだった。

「男2人してだらしないわね。まさか如月君がこうゆうの苦手とは予想外だわ。」
「俺にも…ダメなものくらいある。」
「芦屋君もこの間ターザンしてたのにね。」
「はい、兄さん、如月さん。ところでターザンって何ですか?」
「私は実際に見てないけど、この前の依頼の時、芦屋君崖からロープでターザンみたいに飛んでたらしいわ。女の子お姫様抱っこしながらね。」
「へぇ~兄さん…お姫様が居たんですか。」
「い いやそれには訳があってだな。」

今は勘弁してくれ。こんな疲れてる時に。それに気づいたのかマリーが助けてくれた。

「まぁまぁ花音。蓮が落ち着いてからにしよう。」
「むぅ。そうですね、仕方がない。」

何とかこの場は凌ぎ、次に行く事になったのだが、次はホラー系ですか。
自分はこの手のアトラクションには動じないし、如月も余裕そうだな。女性陣はヤバい感じだけど、何でコレ選んだんだ?

「あ あの如月君、そ その、前歩いて貰えるかしら。」
「それは構わんが大丈夫か?顔が相当こわばってるが。」
「だ 大丈夫よこれくらい…モンスターに比べれば…」

こっちの2人も大丈夫かな?

「兄さん…腕組んでください。」
「はいはい。マリーも。」

マリーに自分のもう片方の腕を指差して呼んだ。
それに気づいたマリーは、少し恥ずかしそうにしてたが腕を掴むと、

「蓮…よ よろしく頼む。」
「はいよ。んじゃ行くか。」

側から見るとコレ、かなりのハーレムだよな。美人2人が両腕にくっついてる訳だし。
先に出発したのは、水野と如月で少し間を空けて自分達が行くのだが、しばらくすると水野らしき叫び声がする。

その時如月は、水野に背中を両手で掴まれた状態で前を歩いていた。
ゾンビやら幽霊やらが出てくるものの、如月には作り物と分かっている為全く動じなかった。

「さ 流石ね、如月君。」
「まぁな。ガードをやってると精神的にも強くなるのかもな。」

そんな話をしていると急にゾンビが出てくるが動じない如月…そして叫ぶ水野…

「いやぁぁぁ ︎もうやだぁぁ!」

この時如月には、背中に顔を埋めながら怯える水野を見て、守らなくてはという使命感のようなものを感じた。
それはガードとしての感情なのか、1人の女性としてなのかまだ分からなかった。
その頃、自分達も出発していた。

「なぁ蓮、私達食べられたりしないだろうか…」
「んな訳あるか!そんな事あったらホントに怖いわ。」
「兄さん…お願いですから離れないでください。」
「分かったから、2人共そんなくっつくと歩きづらいよ。」

本当はくっつきすぎて、胸が当たってるんだよな。
少し歩いたところでゾンビが飛び出してきた。自分はハンターで鍛えられたからか平気だったけど、

「「きゃーーーー ︎」」

しがみつきすぎ!違う意味で緊張するから!

「蓮~!」
「兄さん…怖いぃ!」
「大丈夫だから。にしても中々お目にかかれない光景だな。2人共普段はしっかりしてるのに。あはは。」
「むぅ、兄さん酷いです…」
「そうだぞ!こっちは本気で怖いのに…」
「悪い悪い。ちゃんとついててやるから。」

アトラクションはなんとか終わり昼飯を食べることにした。

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