甲斐犬黒蜜のお使い

牛耳

第109話

甲斐犬黒蜜のお使い〜もう一つの物語
も更新してます。
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皆でアイコンタクトの後に頷き合い翡翠さんが恵ちゃんの胸の谷間に吸い込まれたのをスルーする事にした私達。
「うむ、これで翡翠と恵ちゃんの子供が出来れば我が、徐仙道家も安泰じゃのう。フォッフォッ!」
と徐福仙人が言うと恵ちゃんが
「あ〜、それ大丈夫ですよ!収納した翡翠さんが備品1になった後に翡翠さんから搾り取って私の卵子と受精させて異空間でもう育ててますから。男の子と女の子の双子で、勿論魔女と魔導師になれるだけの魔力が有ります。この子達の場合、異空間に生育する場所が始めから出来てて、時間の調整も出来るので直ぐに産めますよ?あっ、もちろん胸の谷間から出て来るんですけれどもね。そういえば、さっきの魔女の知識に未成年でも魔女は自分の意思で親の同意無しで結婚出来るとありましたね?役所で婚姻届けを貰って来て出しちゃいましょうよ!それから双子を産んで、届け出れば全て解決!」
恵ちゃんの言葉を聞いて皆は口を開けて魂が抜けた様な顔をして天井を見上げた。

「ふふふっ、あっはははは!参ったなウチの嫁様には、降参だよ!!義母として言う事は無い位だよ。でも先輩魔女として言おうかな。恵ちゃん、まだ使い魔を決めてないね?私からプレゼントさせて貰おう。好みの動物はいるかい?」
白龍さんが、爽やかな笑顔で恵ちゃんに聴く。
「あっ!使い魔ですか!必要ですよねー?私、昔っから仲良しな子がいるんですけどその子が使い魔に成れるか皆さんで確かめてください」
恵ちゃん嬉しそうにピョンピョンしながらいう。
「それは、何の動物?何処に居るの?」
黒蜜おばばがすかさず聞く。
「場所は、ここから少し離れた場所ですけど【町○リス園】にいるリスさんです。これから見に行きましょう」
と白龍さんの手を引っ張って階段を下りようとすのを止め、手に持った買い物籠に場所を聞いた私が、何回かに分けてリス園の正面に皆を移動させる。

入り口で入園料を払いゲートをくぐって直ぐに恵ちゃんが大きな声で
「皆な〜〜来たよ〜集まって〜!」
と叫ぶと入り口近くの広場に200匹にも登る台湾リスが大集合。
何故数が解るかと言うと50匹ずつ整列した四角いマスが4つ綺麗に整列したからである。
私達の正面に一際大きな台湾リスがやって来て恵ちゃんの目の前に来て敬礼をした。

台湾リスの軍団を前にして恵ちゃん。
「私が、子供のころから仲良しの台湾リスさん達です。一番前の大きなのが、このリス園のボスでワンさんです。後は、このリス園の台湾リス達全員で、使い魔って1匹だけしか駄目何ですか?この子達全員ってどうですかねぇ?」

恵ちゃん、魔女になる前からこんなのを手懐けてる何て・・・恐ろしい娘。

そんな恵ちゃんに近づく作業着のおじさん。
「恵ちゃんが来るとリス達がこうやって整列するからその隙に掃除したり出来るから大助かりだよ。でも台湾リス全部を使い魔にして連れて行ったらここ金網だけになってしまうから何匹か残して置いてね」
「あっ、おじさんこんにちは。私、魔法薬で本物の女の子になってその上魔女になったんだ〜。それで使い魔にここのボスの王さんはどうかなぁって。王さんと何匹かなら譲って貰えない?」
恵ちゃんが魔女になったと聞いた作業着のおじさん。
「魔女になった恵ちゃんが町○リス園のイメージキャラクターになってくれるなら大歓迎!お前達もそうだよな?」
と聞くと台湾リス軍団と王さん『キッ!』と鳴いてコクコクと頷いてる。

ん?これは、何処で見た風景・・・

レッサーパンダ園のチョさんとチビっ子レッサーパンダ達の姿とダブるわねぇ。

私の横にいる黒蜜おばばに小さな声で
「台湾リスの王さん、妖怪化してませんか?もしかしたら」
「もしかしないでももう立派な妖怪だよ。恵ちゃんの使い魔は台湾リスの王さんと200匹の台湾リス軍団の眷属で決まりだね・・・」
額に手を当てながら黒蜜おばばが力無く呟いた。

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