甲斐犬黒蜜のお使い

牛耳

第78話

イギリスから来て家の執事をしている狂戦士の玉ちゃんが秋葉原で撮っている魔女っ子の撮影現場に遊びに来た。
「蜜様、我々モンスターズも魔女っ子の敵役で出たいです。それとうちのヒッ○コックに撮らせてみてはいかがでしょうか?」
「良いわね。モスマンや宇宙人にミイラ男なんか絵になりそうね。それにカメラで撮影してばかりのヒッ○コックおじさんに撮らせたら面白そうね」
それを聞いていた紅さん。
「何?蜜ちゃんモンスターズにヒッ○コックがいるの?」
「そう、イギリスの忘れられた地下に狂戦士の玉ちゃんやミイラ男や吸血鬼と一緒に大きな標本箱に虫ピンで止められてたのを私の魔力を分けてあげたら復活して地下で私に呼ばれるのを待っているんですよ」
「面白そうね。ヒッ○コック、魔女っ子の第四話はヒッ○コックとモンスターズで行きましょう!」
メガホンを握り締めながら紅さんが嬉しそうに言った。


「スタート!」
カチンコをカチンと鳴らして撮影が始まった。
秋葉原に地獄の軍団に続きモンスターズが現れ街を百鬼夜行みたいに練り歩く。
逃げ惑う人々の中にヒッ○コックおじさんが混ざっている(笑)あの人、時々自分の映画にチラッと出るのよね。

紅さんがカメラを覗いてフムフムと頷いている。
カメラアングルが勉強になるみたい。
あー!逃げ惑う人々の中にお土産買って貰ってウキウキの地獄の鬼さんが混ざっている?大丈夫かしら?。

モスマンが大きな羽で飛びながら箒に乗った魔女っ子に向かって鱗粉攻撃を仕掛ける。
クレーンと下からのカメラで鱗粉が舞うキラキラした光景を撮影してるヒッ○コックおじさん。

UFOがジグザグに飛びながらやって来る。
あれ、中にいるリトルグレイ気持ち悪くなって落ちて地下倉庫に入れられたって言ってたわね大丈夫かしら?。
箒に乗って飛んでいる餡子さんを怪光線でUFOの中に引きずり込んでジグザグに飛び始めた!。
しばらく飛んだら中からリトルグレイと餡子さんが怪光線でUFOの真下から出てきて地面に両膝をついて二人して吐いてる・・・一体何をしたかったのか・・・。
でも今まで敵の中で魔女っ子にダメージを与えたのはリトルグレイが初めてかも?
自分もダメージを受けてるから意味ないかも知れないけど。

吐いてる二人をニコニコしながら撮影してるヒッ○コックおじさんも何を考えているのやら・・・。

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