甲斐犬黒蜜のお使い

牛耳

第45話

蜜が天界で神々に会っている頃、バチカンや各国の情報部が動き始めた。
黒い天使に選ばれた蜜を獲得しようと動くバチカンと天使に任命されてる切っ掛けの月より石を落とすとは何か?が気になる各国の情報部が蜜の周辺、特に蜜の主人である黒蜜おばばに眼を付け始める。
そんな動きを一早く察知したのは、黒蜜おばばの弟の蜜丸と意外な事だが人狼一族の長老、駄犬巌だった。
蜜丸はすぐさま師父の徐福と母親の震電に警戒を強化する様にと報告をした。
震電は、日本に居る夫の大福に警戒する様にと連絡を入れたが、連絡を受けた大福は純血魔族の母親に向かい。
「母さん、蜜子と使い魔の蜜を有象無象が狙っているそうだよ。父親の黒田善哉が先の戦争には間に合わなかったけれども僕と母さんが受け継ぎ最近完成させた地下に眠るアレを実戦で使う時が来た様だよ。暇つぶしには持ってこいだね?」
「最新の技術を盛り込んだ魔法技術の結晶。黒田式火星将軍ロボが地上で暴れられるのかい?これは見ものだねぇ。暇つぶしには丁度いいね」
「「ワッハッハ!」」
地上でも天界と同じ様な笑い声が響く。

一方、駄犬巌は。
「我が一族の嫁の蜜ちゃんとその主人である黒蜜おばばを狙う者が現れたと世界中に散らばる一族の者から報告が入った。もしもの時は赤煉瓦倉庫の地下に隠してある魔導列車砲の出番があるやも知れん。準備しておけ!」
こちらも破壊兵器が・・・。


少し先の未来。

「大福!あそこに人狼一族の魔導列車砲があるわ!黒田式火星将軍ロボから直接魔力を供給してこちらを狙っているアメリカの衛星ビーム砲を撃ち落としましょうか?」
「ナイスアイデア!魔族だけに悪知恵が冴えてるね母さん!」
その後、地上から一条の光が宇宙空間に伸びた。

先見さきみの魔女の予言書に書かれている。
「私の姉さんに手を出した馬鹿共に父さんとお婆様が、お仕置きをした」
と軽い一行の内容が後に言う世界を震撼させた”火星将軍ロボの乱”である。

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