異世界でひたすらコンティニュー!
建物探索
「……ここは……めちゃくちゃでかいなぁ……。そもそもどんな施設なんだこれは?」
俺は目の前にあるでかい建物を眺めながら、ボヤいていた。
あの後ジジイが持っていた分厚い本から、彼女の過去に忍び込んだ俺であったが、降り立った場所はなんと森の中!しかも夜である!
360度何処を見渡しても暗い森だったので、とにかく適当に彷徨い歩いていたら、いつの間にかここに着いていたのである。
やっと建物を見つけられたのだが、ここまでずっと歩いていたので、もう足の裏がじんじんと痛んでいる。
それに、こんな暗い森の中を歩き続けていたらいつか死ぬことは確定だろう。
「……ったく!元引きこもりがこんなに歩けるほどの体力なんて、常識的に考えてあるわけないだろ!何を考えたらこんな所に飛ばせるんだあのジジイ!」
後で帰ったらあいつの後頭部の毛を50本ぐらい毟ってやる!と心に決めつつ、目の前の建物に入ってみることにした。
「とりあえずドアを開けて、中に居るやつから何か言われても『道に迷ったので〜』とか言い訳しておけば大丈夫だろ!」
それにここで、ゲームオーバーになった所でまたやり直せばいい話だ。
「すいませーん?ちょっとお尋ねしたいんだけど、ドアを開けてもらっていいかー?」
コンコンとドアをノックしようとした瞬間、するりと俺の手がドアをすり抜けた。
それを見た瞬間「ひぇっ!」と思わず叫んでしまったが、よくよく考えると……
「……そう言えばジジイが、『過去は変えられない』とか言ってたな〜……。」
要するに俺はこの世界の中では存在しない。言い換えると、幽霊とか透明人間みたいな感じだろうか?
「でも……今思ったんだが俺ってみんなから見られないって事だから……もしかしたらどんな所に忍び込んでもバレないって事じゃないか!」
つまり、女子更衣室やら普段は行けない所に行けるという事だ!
「そう考えると燃えてきたぜー!!とりあえずあのジジイから四の五の言われる前に突入しますかー!」
先程の疲れなんて忘れた俺は、早速建物の中に入り込んだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「よっと……侵入成功したのは良いんだが、めちゃくちゃ道が入り組んでるし……夜だからなのか人影も全く無いなここ……。」
建物の中は明かりが全くなく、一切の物音すらない。如何にも幽霊屋敷って感じがして不気味である。
内装はよく見えなかったが、シャンデリアみたいなものや何かの絵画が飾られており、結構西洋チックなものを感じる。
そしてよりによってこの建物……無茶苦茶広いのである。
「どうしてこうも道が暗かったりするかな〜……すっげぇ面倒なんだけど……。」
この薄暗く道がよく見えない建物の中で、100%迷わないなんて確信はない。
「こんな時に懐中電灯とかが有れば良いんだけど……あるわけないよなぁ……。せめて暖炉とか有れば夜を過ごせるんだけど……。」
この建物に入ってから気づいたのだが、この世界の夜はかなり肌寒い。
一応長袖の服を来ていたのでまだマシだが、それでもここで一晩明かすとなると、風邪をひくことは間違いない。
「……こんな暗い中歩き回りたくは無かったけど、やるしかないよな……。」
ここにずっと居ても仕方ないので、とりあえず建物内部を探索することにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
建物探索からおよそ30分が経過しただろうか……。
「俺って今何処にいるんだー!?」
案の定俺は建物内部をさまよっていた。何処に進んでも分かれ道が多く、部屋数も半端ない為に何処に進んでいいのか、よく分からないのだ。
「くっそ〜……こうなったら何か道しるべとか用意しておけば良かったぜ……。」
部屋なども一々見て回ろうとしたが、殆ど鍵がかかっていており、運がよく部屋に入れたとしても空室だったりするので結局何も進展しなかった。
それに俺はひとつの不安を抱えていた。
「……本当に俺はクリフトちゃんに会えるのかな?ここで?」
この誰も居ない建物の中で、俺はただ延々とここでさまようことになるのだろうか……?
俺は目の前にあるでかい建物を眺めながら、ボヤいていた。
あの後ジジイが持っていた分厚い本から、彼女の過去に忍び込んだ俺であったが、降り立った場所はなんと森の中!しかも夜である!
360度何処を見渡しても暗い森だったので、とにかく適当に彷徨い歩いていたら、いつの間にかここに着いていたのである。
やっと建物を見つけられたのだが、ここまでずっと歩いていたので、もう足の裏がじんじんと痛んでいる。
それに、こんな暗い森の中を歩き続けていたらいつか死ぬことは確定だろう。
「……ったく!元引きこもりがこんなに歩けるほどの体力なんて、常識的に考えてあるわけないだろ!何を考えたらこんな所に飛ばせるんだあのジジイ!」
後で帰ったらあいつの後頭部の毛を50本ぐらい毟ってやる!と心に決めつつ、目の前の建物に入ってみることにした。
「とりあえずドアを開けて、中に居るやつから何か言われても『道に迷ったので〜』とか言い訳しておけば大丈夫だろ!」
それにここで、ゲームオーバーになった所でまたやり直せばいい話だ。
「すいませーん?ちょっとお尋ねしたいんだけど、ドアを開けてもらっていいかー?」
コンコンとドアをノックしようとした瞬間、するりと俺の手がドアをすり抜けた。
それを見た瞬間「ひぇっ!」と思わず叫んでしまったが、よくよく考えると……
「……そう言えばジジイが、『過去は変えられない』とか言ってたな〜……。」
要するに俺はこの世界の中では存在しない。言い換えると、幽霊とか透明人間みたいな感じだろうか?
「でも……今思ったんだが俺ってみんなから見られないって事だから……もしかしたらどんな所に忍び込んでもバレないって事じゃないか!」
つまり、女子更衣室やら普段は行けない所に行けるという事だ!
「そう考えると燃えてきたぜー!!とりあえずあのジジイから四の五の言われる前に突入しますかー!」
先程の疲れなんて忘れた俺は、早速建物の中に入り込んだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「よっと……侵入成功したのは良いんだが、めちゃくちゃ道が入り組んでるし……夜だからなのか人影も全く無いなここ……。」
建物の中は明かりが全くなく、一切の物音すらない。如何にも幽霊屋敷って感じがして不気味である。
内装はよく見えなかったが、シャンデリアみたいなものや何かの絵画が飾られており、結構西洋チックなものを感じる。
そしてよりによってこの建物……無茶苦茶広いのである。
「どうしてこうも道が暗かったりするかな〜……すっげぇ面倒なんだけど……。」
この薄暗く道がよく見えない建物の中で、100%迷わないなんて確信はない。
「こんな時に懐中電灯とかが有れば良いんだけど……あるわけないよなぁ……。せめて暖炉とか有れば夜を過ごせるんだけど……。」
この建物に入ってから気づいたのだが、この世界の夜はかなり肌寒い。
一応長袖の服を来ていたのでまだマシだが、それでもここで一晩明かすとなると、風邪をひくことは間違いない。
「……こんな暗い中歩き回りたくは無かったけど、やるしかないよな……。」
ここにずっと居ても仕方ないので、とりあえず建物内部を探索することにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
建物探索からおよそ30分が経過しただろうか……。
「俺って今何処にいるんだー!?」
案の定俺は建物内部をさまよっていた。何処に進んでも分かれ道が多く、部屋数も半端ない為に何処に進んでいいのか、よく分からないのだ。
「くっそ〜……こうなったら何か道しるべとか用意しておけば良かったぜ……。」
部屋なども一々見て回ろうとしたが、殆ど鍵がかかっていており、運がよく部屋に入れたとしても空室だったりするので結局何も進展しなかった。
それに俺はひとつの不安を抱えていた。
「……本当に俺はクリフトちゃんに会えるのかな?ここで?」
この誰も居ない建物の中で、俺はただ延々とここでさまようことになるのだろうか……?
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