だからわたくしはデレたくないんです!
結局離れることなんて出来ませんでした
目覚めるとそこはわたくしの部屋でした。確か…………
「〜〜っ!」
デートのことを思い出してまた顔が熱くなってきました。アレン様があんなに強引だと思ってませんでした。あれじゃあわたくしの身がもちません。さすがにここまでされたらアレン様の気持ちはわかります。政略結婚だと思ってましたけど、本気でわたくしのことを…………
「ん〜〜」
色んな感情がごっちゃになってじたばたしてしまいます。
「ちゃんと言っておかないとですね」
むしろ両思いなら都合がいいのではないでしょうか?わたくしの気持ちはまだバレていないはず、これならお母様の言う通りにできるかもしれません。
問題はわたくしがアレン様と上手く距離をとれるかですね。
「奥様、目覚めたようですね。今度は何をされたんですか?」
ユニがニマニマしながら聞いてくる。
「な、なんでもないです、ちょっと人混みに酔っただけですよ」
「その割に顔が真っ赤ですけど」
「ちょ、ちょっと体調がすぐれないのかもしれませんね」
ユニにからかわれるのはいつものことですが、今回は余裕がないので余計にユニを楽しませてしまいます。今度どこかで仕返ししたいですね。
「ご夕飯はどうされますか?」
「それまでには回復しておきます」
夕飯にも顔を出さなかったらアレン様を心配させてしまいますからね。それに、わたくしの方が心に余裕をも持たないとそれこそアレン様の思いのままになってしまいますから。
「ティアラ!大丈夫でしたか?」
夕飯の時間に食卓に行くとアレン様が心配そうにしてくれます。
「はい、少し疲れてしまったみたいです。運んでくれてありがとうございます。それとは別にアレン様に言わなくてはいけないことがあります」
「な、なんですか?」
アレン様は不安そうにこちらを見てくる。
「あの、外であんなに激しいことをするのはやめてください」
うぅ、思い出してまた顔が熱くなってしまいます。
「本当にすみませんでした。その、ティアラがかわいすぎてつい………」
照れそうになるのを我慢して続けます。
「なので!しばらくおさわり禁止です!」
少し言いすぎた感じもありますが、これくらいしないとわたくしの身が持ちません。
「そ、そんな…………いや、私ももう少しティアラの気持ちを考えるべきでした」
とは言ったものの、アレン様はしゅんとしてしまいました。
申し訳なさもあるのでなにかしてあげられるといいのですが………
「あ、あくまでアレン様からはダメなだけであって、その………わたくしからなら」
恥ずかしくなってうつむきがちに上目遣いでなんとか伝えます。
するとアレン様の顔が一気に晴れました。
「はい!」
その日はそのままご飯を食べて眠りにつきました。
次の日からはまたアレン様が忙しくなってしまってなかなか会える時間がなくなってしまいました。
わたくしもその間は貴族としてのお仕事を頑張ります。
わたくしはこの前のデートもあってだいぶ慣れてきて、アレン様がお仕事に行く時、帰ってきた時に手を握って挨拶できるようになりました。
「行ってきます。ティアラ」
「はい!行ってらっしゃいませ」
「ただいま戻りました」
「お帰りなさいませアレン様」
傍から見れば仲のいい新婚夫婦ですね。でも実際はわたくしがアレン様を手玉にとっているのではないでしょうか!
あれからアレン様からのスキンシップが減ってわたくしが気絶することもなくなりましたし。お母様!わたくしいい調子です!
でもなにか物足りない感じもしてきました。もっとこう、ぎゅっとしたいというか……ってわたくしがそれではアレン様と同じじゃないですか!
でもぎゅってしたいです。でも恥ずかしい……う〜ん、そうだ!後ろからならぎゅっとしつつ恥ずかしさもまぎれそうです。
早速朝に試してみましょう。
「おはようございますティアラ」
「おはようございますアレン様」
朝食の時アレン様はずっとこちらを見ているので後ろからぎゅって出来ません。というかわたくしといる時はずっとわたくしの方を見てるから無理なんじゃないですか?
早くも作戦失敗です。いや、ならわたくしと別れたあとなら………つまりいつものように見送ったあと追いかけて後ろからぎゅっとできますね!
ってこれじゃあまるで寂しくて離れたくないみたいじゃないですか!というかぎゅっとしたいってわたくしはアレン様に沢山触れたいみたいに………
最近触れるようになったとはいえ、以前よりもスキンシップがなくなり、わたくしの方が我慢出来なくなってます。
「それじゃあいってきます」
「は、はい!いってらっしゃいませ」
いつものように最後は手を握って見送ります。そしてアレン様は外に出ていきました。今なら、今ならぎゅってできます。でも、わたくしは………
お母様ごめんなさい!わたくしこんなの我慢できません!
「アレン様」
わたくしは見送ったあと追いかけてそのままアレン様に抱きつきました。
「………ティアラ?えっと、嬉しいんですけど……その、今はちょっと」
思っていた反応と違って驚きました。アレン様なら嬉しそうにすると思ってましたが、照れているのでしょうか?
「部下が見ているから」
「ふわぁぁぁあ!?」
アレン様の言葉を聞いてわたくしの顔はみるみる赤くなっていきました。
「いってきます、今日は早めに帰りますね」
赤くなって機能停止したわたくしの頭を人なでしてアレン様は行ってしまいました。
やっぱり好き!もぅなんであんなにかっこいいんですかうちの旦那様は………ってわたくし落ち着きましょう。
一旦深呼吸して落ち着きます。でもさっきのアレン様が頭から離れなくてまたときめいてしまいます。
「奥様、そろそろ中に入られては?」
「はっ!?ここ外でした!」
はぁ………今日の仕事は集中出来なさそうです。
夕方、宣言通りアレン様はいつもより早く帰ってきました。
「お、お帰りなさいませ」
「ただいま戻りました。ティアラ」
アレン様は両手を広げて待ち構えます。
え?え?も、もしかしてわたくしが抱きつくのを待ってるんですか?
「どうしたんですかティアラ………おいで」
召使い達も見てるのにどうしてそんな、うぅでもお昼の間ずっと朝のことが忘れられなくて悶々としてたのは事実です。
抱きついたらもう一度してくれるのでしょうか?
うぅ………もぅ!我慢なんて出来ません!
ぎゅっ!
わたくしが抱きつくとアレン様は優しく受け止めてくれました。
「〜〜っ!」
デートのことを思い出してまた顔が熱くなってきました。アレン様があんなに強引だと思ってませんでした。あれじゃあわたくしの身がもちません。さすがにここまでされたらアレン様の気持ちはわかります。政略結婚だと思ってましたけど、本気でわたくしのことを…………
「ん〜〜」
色んな感情がごっちゃになってじたばたしてしまいます。
「ちゃんと言っておかないとですね」
むしろ両思いなら都合がいいのではないでしょうか?わたくしの気持ちはまだバレていないはず、これならお母様の言う通りにできるかもしれません。
問題はわたくしがアレン様と上手く距離をとれるかですね。
「奥様、目覚めたようですね。今度は何をされたんですか?」
ユニがニマニマしながら聞いてくる。
「な、なんでもないです、ちょっと人混みに酔っただけですよ」
「その割に顔が真っ赤ですけど」
「ちょ、ちょっと体調がすぐれないのかもしれませんね」
ユニにからかわれるのはいつものことですが、今回は余裕がないので余計にユニを楽しませてしまいます。今度どこかで仕返ししたいですね。
「ご夕飯はどうされますか?」
「それまでには回復しておきます」
夕飯にも顔を出さなかったらアレン様を心配させてしまいますからね。それに、わたくしの方が心に余裕をも持たないとそれこそアレン様の思いのままになってしまいますから。
「ティアラ!大丈夫でしたか?」
夕飯の時間に食卓に行くとアレン様が心配そうにしてくれます。
「はい、少し疲れてしまったみたいです。運んでくれてありがとうございます。それとは別にアレン様に言わなくてはいけないことがあります」
「な、なんですか?」
アレン様は不安そうにこちらを見てくる。
「あの、外であんなに激しいことをするのはやめてください」
うぅ、思い出してまた顔が熱くなってしまいます。
「本当にすみませんでした。その、ティアラがかわいすぎてつい………」
照れそうになるのを我慢して続けます。
「なので!しばらくおさわり禁止です!」
少し言いすぎた感じもありますが、これくらいしないとわたくしの身が持ちません。
「そ、そんな…………いや、私ももう少しティアラの気持ちを考えるべきでした」
とは言ったものの、アレン様はしゅんとしてしまいました。
申し訳なさもあるのでなにかしてあげられるといいのですが………
「あ、あくまでアレン様からはダメなだけであって、その………わたくしからなら」
恥ずかしくなってうつむきがちに上目遣いでなんとか伝えます。
するとアレン様の顔が一気に晴れました。
「はい!」
その日はそのままご飯を食べて眠りにつきました。
次の日からはまたアレン様が忙しくなってしまってなかなか会える時間がなくなってしまいました。
わたくしもその間は貴族としてのお仕事を頑張ります。
わたくしはこの前のデートもあってだいぶ慣れてきて、アレン様がお仕事に行く時、帰ってきた時に手を握って挨拶できるようになりました。
「行ってきます。ティアラ」
「はい!行ってらっしゃいませ」
「ただいま戻りました」
「お帰りなさいませアレン様」
傍から見れば仲のいい新婚夫婦ですね。でも実際はわたくしがアレン様を手玉にとっているのではないでしょうか!
あれからアレン様からのスキンシップが減ってわたくしが気絶することもなくなりましたし。お母様!わたくしいい調子です!
でもなにか物足りない感じもしてきました。もっとこう、ぎゅっとしたいというか……ってわたくしがそれではアレン様と同じじゃないですか!
でもぎゅってしたいです。でも恥ずかしい……う〜ん、そうだ!後ろからならぎゅっとしつつ恥ずかしさもまぎれそうです。
早速朝に試してみましょう。
「おはようございますティアラ」
「おはようございますアレン様」
朝食の時アレン様はずっとこちらを見ているので後ろからぎゅって出来ません。というかわたくしといる時はずっとわたくしの方を見てるから無理なんじゃないですか?
早くも作戦失敗です。いや、ならわたくしと別れたあとなら………つまりいつものように見送ったあと追いかけて後ろからぎゅっとできますね!
ってこれじゃあまるで寂しくて離れたくないみたいじゃないですか!というかぎゅっとしたいってわたくしはアレン様に沢山触れたいみたいに………
最近触れるようになったとはいえ、以前よりもスキンシップがなくなり、わたくしの方が我慢出来なくなってます。
「それじゃあいってきます」
「は、はい!いってらっしゃいませ」
いつものように最後は手を握って見送ります。そしてアレン様は外に出ていきました。今なら、今ならぎゅってできます。でも、わたくしは………
お母様ごめんなさい!わたくしこんなの我慢できません!
「アレン様」
わたくしは見送ったあと追いかけてそのままアレン様に抱きつきました。
「………ティアラ?えっと、嬉しいんですけど……その、今はちょっと」
思っていた反応と違って驚きました。アレン様なら嬉しそうにすると思ってましたが、照れているのでしょうか?
「部下が見ているから」
「ふわぁぁぁあ!?」
アレン様の言葉を聞いてわたくしの顔はみるみる赤くなっていきました。
「いってきます、今日は早めに帰りますね」
赤くなって機能停止したわたくしの頭を人なでしてアレン様は行ってしまいました。
やっぱり好き!もぅなんであんなにかっこいいんですかうちの旦那様は………ってわたくし落ち着きましょう。
一旦深呼吸して落ち着きます。でもさっきのアレン様が頭から離れなくてまたときめいてしまいます。
「奥様、そろそろ中に入られては?」
「はっ!?ここ外でした!」
はぁ………今日の仕事は集中出来なさそうです。
夕方、宣言通りアレン様はいつもより早く帰ってきました。
「お、お帰りなさいませ」
「ただいま戻りました。ティアラ」
アレン様は両手を広げて待ち構えます。
え?え?も、もしかしてわたくしが抱きつくのを待ってるんですか?
「どうしたんですかティアラ………おいで」
召使い達も見てるのにどうしてそんな、うぅでもお昼の間ずっと朝のことが忘れられなくて悶々としてたのは事実です。
抱きついたらもう一度してくれるのでしょうか?
うぅ………もぅ!我慢なんて出来ません!
ぎゅっ!
わたくしが抱きつくとアレン様は優しく受け止めてくれました。
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