だからわたくしはデレたくないんです!
お屋敷を探検します
貴族足るもの常にその気品を保たなければならない。やっぱりお母様はわたくしの理想です。どんな言葉もわたくしの心に響きますね。
わたくしがこっちでの生活に慣れるまでは外には行けないようです。アレン様は騎士のお仕事があるので夜までいません。そこは安心ですね。昨日は倒れてしまいましたから。今日の朝なんて
「ティアラ、何かあったらすぐ誰かに頼るんですよ」
「わかりました」
「じゃあ私は行ってきますね」
「いってらっしゃいませ、アレン様」
まだ名前を呼ばれるだけではねてしまそうになります。ドキドキも止まりません。
「ええ、頑張ってきてください」
ふぅ、今のは我ながら完璧だと思います。いいお嫁さんって感じて、、自分で思ってて恥ずかしくなりますね。
ということがありまして、アレン様がいる時はわたくしの心が落ち着けないのです。
「今日はこの屋敷の把握をしなくてはいけませんね」
アレン様の指示でどこに行けばいいかわからないといけませんからね。それに、お客様を案内することがあるかもしれません。
「ユニ、今日は探検しますよ」
「探検?あぁこの屋敷ですか、そうですね。私も慣れてないですし、一緒に回ってみましょうか」
こういうのってわくわくしますよね。っていけない、貴族としてなってないですね。
「まずはどこに行きましょうか」
「食堂と大広間の位置は覚えてるので別のとこ、、あ!お庭とかどうですか?」
「まずは外からってことですね?わかりました。では行きましょうか」
「ええ」
楽しみですね。来る時は緊張でそれどころじゃなかったですし。
「わぁ、これはすごいですね」
草木がちゃんと手入れされているのもそうですが、なんと言っても綺麗な花々が植えられているのがとてもいいです。
こういう時にそれっぽいことを言えたらいいのですが、まだまだ力不足ですね。
「おじょ、、奥様、とても素晴らしいですね」
「でもアレン様は男性ですし、あんまり興味がないのでは?」
ただの偏見かもしれませんが。
「それは奥様のためですよ」
「!?」
「あぁ、すみません驚かせたみたいで、庭師のエリックです」
わたくしのためだったんですね。
「ありがとうございます」
「お礼なら旦那様に言ってください、これを俺に頼んだのは旦那様だから」
そうだったんですね。今までの行動、言動といい、アレン様は本当にわたくしのことが、、いえ、油断は出来ません。わたくしと同じ考えかもしれないじゃないですか。そう考えると納得がいきます。もちろんわたくしも自分の容姿に自信がないわけではないですが、アレン様はわたくし以上に美しい人にも言い寄られているはず。整理すると、わたくしは及第点の評価で、適当に惚れさせ、わたくしを掌握しようとしている。といった感じでしょうか。
「わたくしは負けませんよ」
庭の次は客間、浴場、書庫など見たことのない部屋を順番に見ていく。わたくしの屋敷よりも広いですね。さすがは公爵家です。
「ここがアレン様のお部屋みたいですよ?」
ここが、、入るのはやめておきましょう。
「結婚したのですから入る機会は多いと思いますよ」
「もう!考えないようにしてましたのに」
貴族として跡取りを産むのは当たり前ですが、考えると顔が熱くなってきます。
「すみません、つい」
「おや?奥様、どうかされましたか?」
たまたま来た執事のジェームズに話しかけられます。アレン様の部屋の前だから気になったのかもしれませんね。
「いえ、ユニと一緒にこの屋敷を回っていたんです。どこも掃除が行き届いていて関心しました」
本当はやることがなくて暇だから回ってるだけなんですけど、、だって公爵夫人、しかもなりたて、旦那は騎士であまり家にいないですし、何をしたらいいかわからないんですよね。今度裁縫とか料理とかをしてみましょうか。
「ありがとうございます。メイド達に伝えておきます」
次はキッチンに行くことにする。料理のことを教わるなら料理人に聞くのが早い。
「奥様、どうなさいました?何か料理にご不満がありましたでしょうか」
「いえ、ユニと一緒にこの屋敷を回ってるだけです。デイビッドの料理はとても美味しかったですよ。あ、でも量はもう少し少なくてもいいですからね?食べきれませんから」
「そういうことでしたか、わかりました」
「あ、あの」
わたくしはこっそりと食べられない食材を教えます。これで食事の時に恥をかくことはありませんね。アレン様も嫌いな食べ物とかあるのでしょうか。
「ふむふむ、では色々工夫させていただきますね」
デイビッドが考え込んでしまったので、料理についてはまた今度にしましょうか。
屋敷を探検するだけでもだいぶ時間をつぶせましたね。
午後からはゆっくりお茶でも飲みながら勉強でもしていましょうか。
お母様が言うように、知っているということは武器になるんです。知らない方がいい時もありますが、、ちょっとした知識などは役にたちますからね。
これまでレインリーン家では教わらなかったことがいいですね、、あ、そうです、せっかくサンノットに嫁いだんですから、その事について学びましょう。アレン様との会話にも繋がるはず。レインリーンの時にもサンノットについてある程度勉強しましたけど所詮一般レベルですからね、特産とか領地の場所くらいしか知りません。
「まずは書庫ですね、場所はさっき行ったのでわかります」
「お嬢様、お嬢様、」
ユニが慌てた様子でわたくしを呼ぶ。どうしたんでしょうか。
「アレン様がお帰りになられました」
ええ!?夕方まで帰ってこないはずでしたよね?
急いで玄関の方に向かいます。
「お帰りなさいませ、アレン様、どうかされたのでしょうか」
もしかして調子がすぐれないとか?それは大変です!
「ティアラに早く会いたくて、仕事を早く終わらせたんですよ」
これ完全にわたくしに惚れてますよね?え?どうして?なんで?今はこの状況をどうにかしないとです。
「え、えと、その、あの、ふしゅぅ〜」
頭がぐるぐるして何も思いつきません。でも!
「すぅーはぁー、、ありがとうございます!でも、お仕事も大事にしてくださいね?無理を言ってはダメですよ?」
ふぅ、なんとか言えました。
「大丈夫です。やるべきことはやりましたから。そういうティアラは今日は何をしてたんですか?」
「わたくしはこの屋敷を回ってました」
「私の部屋にも行ったのかい?」
「いえ、アレン様の部屋には行ってません。いくら婚約したからといって失礼なことはしませんよ」
「じゃあ今から行きましょうか」
「!!??」
そう言って、アレン様はわたくしを抱き上げて移動する。え?ちょっ待ってください、、今から何をするつもりなんですか?
わたくしがこっちでの生活に慣れるまでは外には行けないようです。アレン様は騎士のお仕事があるので夜までいません。そこは安心ですね。昨日は倒れてしまいましたから。今日の朝なんて
「ティアラ、何かあったらすぐ誰かに頼るんですよ」
「わかりました」
「じゃあ私は行ってきますね」
「いってらっしゃいませ、アレン様」
まだ名前を呼ばれるだけではねてしまそうになります。ドキドキも止まりません。
「ええ、頑張ってきてください」
ふぅ、今のは我ながら完璧だと思います。いいお嫁さんって感じて、、自分で思ってて恥ずかしくなりますね。
ということがありまして、アレン様がいる時はわたくしの心が落ち着けないのです。
「今日はこの屋敷の把握をしなくてはいけませんね」
アレン様の指示でどこに行けばいいかわからないといけませんからね。それに、お客様を案内することがあるかもしれません。
「ユニ、今日は探検しますよ」
「探検?あぁこの屋敷ですか、そうですね。私も慣れてないですし、一緒に回ってみましょうか」
こういうのってわくわくしますよね。っていけない、貴族としてなってないですね。
「まずはどこに行きましょうか」
「食堂と大広間の位置は覚えてるので別のとこ、、あ!お庭とかどうですか?」
「まずは外からってことですね?わかりました。では行きましょうか」
「ええ」
楽しみですね。来る時は緊張でそれどころじゃなかったですし。
「わぁ、これはすごいですね」
草木がちゃんと手入れされているのもそうですが、なんと言っても綺麗な花々が植えられているのがとてもいいです。
こういう時にそれっぽいことを言えたらいいのですが、まだまだ力不足ですね。
「おじょ、、奥様、とても素晴らしいですね」
「でもアレン様は男性ですし、あんまり興味がないのでは?」
ただの偏見かもしれませんが。
「それは奥様のためですよ」
「!?」
「あぁ、すみません驚かせたみたいで、庭師のエリックです」
わたくしのためだったんですね。
「ありがとうございます」
「お礼なら旦那様に言ってください、これを俺に頼んだのは旦那様だから」
そうだったんですね。今までの行動、言動といい、アレン様は本当にわたくしのことが、、いえ、油断は出来ません。わたくしと同じ考えかもしれないじゃないですか。そう考えると納得がいきます。もちろんわたくしも自分の容姿に自信がないわけではないですが、アレン様はわたくし以上に美しい人にも言い寄られているはず。整理すると、わたくしは及第点の評価で、適当に惚れさせ、わたくしを掌握しようとしている。といった感じでしょうか。
「わたくしは負けませんよ」
庭の次は客間、浴場、書庫など見たことのない部屋を順番に見ていく。わたくしの屋敷よりも広いですね。さすがは公爵家です。
「ここがアレン様のお部屋みたいですよ?」
ここが、、入るのはやめておきましょう。
「結婚したのですから入る機会は多いと思いますよ」
「もう!考えないようにしてましたのに」
貴族として跡取りを産むのは当たり前ですが、考えると顔が熱くなってきます。
「すみません、つい」
「おや?奥様、どうかされましたか?」
たまたま来た執事のジェームズに話しかけられます。アレン様の部屋の前だから気になったのかもしれませんね。
「いえ、ユニと一緒にこの屋敷を回っていたんです。どこも掃除が行き届いていて関心しました」
本当はやることがなくて暇だから回ってるだけなんですけど、、だって公爵夫人、しかもなりたて、旦那は騎士であまり家にいないですし、何をしたらいいかわからないんですよね。今度裁縫とか料理とかをしてみましょうか。
「ありがとうございます。メイド達に伝えておきます」
次はキッチンに行くことにする。料理のことを教わるなら料理人に聞くのが早い。
「奥様、どうなさいました?何か料理にご不満がありましたでしょうか」
「いえ、ユニと一緒にこの屋敷を回ってるだけです。デイビッドの料理はとても美味しかったですよ。あ、でも量はもう少し少なくてもいいですからね?食べきれませんから」
「そういうことでしたか、わかりました」
「あ、あの」
わたくしはこっそりと食べられない食材を教えます。これで食事の時に恥をかくことはありませんね。アレン様も嫌いな食べ物とかあるのでしょうか。
「ふむふむ、では色々工夫させていただきますね」
デイビッドが考え込んでしまったので、料理についてはまた今度にしましょうか。
屋敷を探検するだけでもだいぶ時間をつぶせましたね。
午後からはゆっくりお茶でも飲みながら勉強でもしていましょうか。
お母様が言うように、知っているということは武器になるんです。知らない方がいい時もありますが、、ちょっとした知識などは役にたちますからね。
これまでレインリーン家では教わらなかったことがいいですね、、あ、そうです、せっかくサンノットに嫁いだんですから、その事について学びましょう。アレン様との会話にも繋がるはず。レインリーンの時にもサンノットについてある程度勉強しましたけど所詮一般レベルですからね、特産とか領地の場所くらいしか知りません。
「まずは書庫ですね、場所はさっき行ったのでわかります」
「お嬢様、お嬢様、」
ユニが慌てた様子でわたくしを呼ぶ。どうしたんでしょうか。
「アレン様がお帰りになられました」
ええ!?夕方まで帰ってこないはずでしたよね?
急いで玄関の方に向かいます。
「お帰りなさいませ、アレン様、どうかされたのでしょうか」
もしかして調子がすぐれないとか?それは大変です!
「ティアラに早く会いたくて、仕事を早く終わらせたんですよ」
これ完全にわたくしに惚れてますよね?え?どうして?なんで?今はこの状況をどうにかしないとです。
「え、えと、その、あの、ふしゅぅ〜」
頭がぐるぐるして何も思いつきません。でも!
「すぅーはぁー、、ありがとうございます!でも、お仕事も大事にしてくださいね?無理を言ってはダメですよ?」
ふぅ、なんとか言えました。
「大丈夫です。やるべきことはやりましたから。そういうティアラは今日は何をしてたんですか?」
「わたくしはこの屋敷を回ってました」
「私の部屋にも行ったのかい?」
「いえ、アレン様の部屋には行ってません。いくら婚約したからといって失礼なことはしませんよ」
「じゃあ今から行きましょうか」
「!!??」
そう言って、アレン様はわたくしを抱き上げて移動する。え?ちょっ待ってください、、今から何をするつもりなんですか?
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