吸血鬼(始祖)の異世界建国記
かけがえのない仲間
「コホン。それでは、出産祝いの宴を開催する!」
「「「「おおおおおお!」」」」
俺の開催の言葉と共に吸血鬼達が料理に群がる。俺達が先程作った料理とは別にDTを消費して俺の世界の料理を数品取り寄せた。全て、食欲をそそる匂いを醸し出している。
「うんめぇ!」
「手が止まらねえぞ!」
「この酒もうまい!」
こっちの世界でも地球の料理は好評だった。確かに美食の国、日本の料理はスノーレムの料理とは比べようがないほどうまいのだろうけど俺はスノーレムの料理をあまり知らないので良く分からないな。
「マスター楽しんでますか?」
「まぁ、楽しんでる。アクアはどうだ?」
俺達はお互いにジュースをつぐ。何故ジュースか?だって俺達まだお酒飲めないんだよ。まぁ、身体的に悪いから今後飲まないけどな。それにしても美味しそうにお酒を飲む吸血鬼達を見るとなんか一度飲んでみたくなるな。
「••••••マスターが飲むのは駄目と言ったんですよ」
俺が羨ましそうにお酒を飲む吸血鬼を見てるとアクアがそれに気づいたらしく睨んでくる。アクアは俺と同じ2歳だ。アクアは見た目が既に大人だが何か問題が起きそうだから飲ませていない。
「いや〜。美味しそうに飲むもんだから」
「確かに皆楽しそうですね」
楽しそうな皆を見ていると何故か俺の瞳から涙がこぼれ落ちた。
「マスター?」
「••••••これは。い、いや。なんでもない」
「泣いているマスターははじめまして見ましたよ」
そう言うとアクアは俺を優しく包み込むように抱いてくれた。
「どうしたんですか?」
「••••••前世ではこんなふうに笑い合える人が親族しかいなかったんだ。外に出れば、名前が変だ!とか、頭良いからって調子に乗ってるんじゃねぇ!とか言われていじめられていたんだ」
俺が黒歴史と言うなの辛い過去を話しているとアクアは頭を撫でてくれた。
「辛かったんですね。安心してください。ここにはマスターを罵ったり虐めたりするような人は居ません。皆かけがえのない仲間ですよ」
アクアの優しい言葉が俺のこころを癒やしてくれる。
しかし、俺は顔をしかめてしまった。もし、この関係がスキルや眷属化による洗脳などではないかと思ってしまったからだ。
「眷属だから慕うという訳ではないと思いますよ。マスターが行った行動によって彼らが自ら貴方様を慕っているのです」
俺の表情から察したのか俺が考えていた事を当て否定した。
「私もこの2年間マスターと過ごして楽しかったですし、クラーマやヴァンパイア達も助けてもらって感謝していますよ。ティエさんも本当ならソルティア様からの天罰をマスターから与えた事にし、助けたんですから」
それに、アクアは俺の今までの行動を全肯定してくれた。
「••••••ありがとう。もう大丈夫だ」
「ずっとあのままでも良かったんですよ?」
「嫌だよ!恥ずかしいし」
俺を離した後もアクアはずっと寄り添ってくれた。
「マスター。前にどうしてヴァンパイアを創ったのか聞きましたよね」
「そういえば聞かれたな」
「マスターは守りたかったんですね。初めてできた仲間を」
「••••••そうだな」
俺は前世でイジメられていた。そんな俺にできた大切な仲間を絶対に守りたい。このかけがえのない日常を守りたい。この皆を笑顔を守りたい。そう、心に誓った。
あとがき
一応この話が最終話です。今まで応援ありがとうごさいました。気が向いたら続編書きます。
「「「「おおおおおお!」」」」
俺の開催の言葉と共に吸血鬼達が料理に群がる。俺達が先程作った料理とは別にDTを消費して俺の世界の料理を数品取り寄せた。全て、食欲をそそる匂いを醸し出している。
「うんめぇ!」
「手が止まらねえぞ!」
「この酒もうまい!」
こっちの世界でも地球の料理は好評だった。確かに美食の国、日本の料理はスノーレムの料理とは比べようがないほどうまいのだろうけど俺はスノーレムの料理をあまり知らないので良く分からないな。
「マスター楽しんでますか?」
「まぁ、楽しんでる。アクアはどうだ?」
俺達はお互いにジュースをつぐ。何故ジュースか?だって俺達まだお酒飲めないんだよ。まぁ、身体的に悪いから今後飲まないけどな。それにしても美味しそうにお酒を飲む吸血鬼達を見るとなんか一度飲んでみたくなるな。
「••••••マスターが飲むのは駄目と言ったんですよ」
俺が羨ましそうにお酒を飲む吸血鬼を見てるとアクアがそれに気づいたらしく睨んでくる。アクアは俺と同じ2歳だ。アクアは見た目が既に大人だが何か問題が起きそうだから飲ませていない。
「いや〜。美味しそうに飲むもんだから」
「確かに皆楽しそうですね」
楽しそうな皆を見ていると何故か俺の瞳から涙がこぼれ落ちた。
「マスター?」
「••••••これは。い、いや。なんでもない」
「泣いているマスターははじめまして見ましたよ」
そう言うとアクアは俺を優しく包み込むように抱いてくれた。
「どうしたんですか?」
「••••••前世ではこんなふうに笑い合える人が親族しかいなかったんだ。外に出れば、名前が変だ!とか、頭良いからって調子に乗ってるんじゃねぇ!とか言われていじめられていたんだ」
俺が黒歴史と言うなの辛い過去を話しているとアクアは頭を撫でてくれた。
「辛かったんですね。安心してください。ここにはマスターを罵ったり虐めたりするような人は居ません。皆かけがえのない仲間ですよ」
アクアの優しい言葉が俺のこころを癒やしてくれる。
しかし、俺は顔をしかめてしまった。もし、この関係がスキルや眷属化による洗脳などではないかと思ってしまったからだ。
「眷属だから慕うという訳ではないと思いますよ。マスターが行った行動によって彼らが自ら貴方様を慕っているのです」
俺の表情から察したのか俺が考えていた事を当て否定した。
「私もこの2年間マスターと過ごして楽しかったですし、クラーマやヴァンパイア達も助けてもらって感謝していますよ。ティエさんも本当ならソルティア様からの天罰をマスターから与えた事にし、助けたんですから」
それに、アクアは俺の今までの行動を全肯定してくれた。
「••••••ありがとう。もう大丈夫だ」
「ずっとあのままでも良かったんですよ?」
「嫌だよ!恥ずかしいし」
俺を離した後もアクアはずっと寄り添ってくれた。
「マスター。前にどうしてヴァンパイアを創ったのか聞きましたよね」
「そういえば聞かれたな」
「マスターは守りたかったんですね。初めてできた仲間を」
「••••••そうだな」
俺は前世でイジメられていた。そんな俺にできた大切な仲間を絶対に守りたい。このかけがえのない日常を守りたい。この皆を笑顔を守りたい。そう、心に誓った。
あとがき
一応この話が最終話です。今まで応援ありがとうごさいました。気が向いたら続編書きます。
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