新事実

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「は？」
目を開けたらそこはつい昨日まで（実質）いたところ、神界だった。
呆然としていると、ダリアが俺をからかってきた。
「ハロー、レクト！もう泣かなくていいんでちゅかー？」
コイツは死刑確定だな。後で絞めておこう。
と、それよりも
「なあ、これは一体どういうことなんだ？」
「じ、実はじゃな、神殿で祈っておる人間を此方に呼び出すことはできるんじゃよ。必要な時にの。」
「へぇー、そうなのか。それを知っててお前ら全員それを俺に言わなかったと。」
俺が5割くらいの殺気を放った瞬間、そこにいた神たちが身構えた。
「いや、すまんの。儂は許し……」
「ゴタゴタうるせえな！一日ぶりの闘いまつりだ。存分に喚けよ？クソ神共が！」

＊5分後＊
神界そこにはかつて神だった残骸が散らばっていた。
「ふぅー、スッキリした！」
しばらくすると、その残骸が元の形に戻り始めた。
「ったく、もうすっかり強くなっちまいやがって。最初の頃はあんなに弱っちかったのにな。」
「ホントだな。強くなってくれてこっちとしても嬉しいぜ。ただ、ザックのせいでレクトの性格が悪い方に変わっちまったけどな。」
最初に復活したのはザックとキーヤだった。
「お、起きたのか。わりぃな。暴れすぎた。」
「いや、先にやったのはこっちなんだから気にすんなよ。」
ザックとキーヤはレクトに謝った。
徐々に他の神たちも起き上がってきた。そして、ダリアを除く神たちはザックやキーヤ同様にレクトに謝った。そうしないと、また神界が地獄絵図になってしまうからである。
ただ、不幸というべきか、最後に復活したのはダリアだった。そして、起き上がった直後の第一声は
「何よ、レクト！あんた何してんのよ！この泣き虫坊っちゃんが！あんたなんか私一人でぶっ潰してやるわよ！」
その瞬間、神界の空気が凍った。ダリアを除く神たちは、そそくさとその場から逃げていった。
「よし、覚悟はいいな？第二ラウンドだ。」
「え、ちょ、ちょっと……いやぁぁぁ！」
ダリアは処刑された。

＊そのまた5分後＊
「う、うぅ、なんでこうなるのよ。」
「お主が悪いんじゃろ、ダリア。ちっとは反省せい。」
「ぶー、分かりましたよ。」
「ったく手間をかけさせやがって。あ、そういえば、あの時父さんもいたな。後でしばくか。」
俺は神界から戻るために《ゲート》を開いた。
「そうだ、思い出した！爺さん、俺の職業は何なんだ？」
「ん？覇神じゃが。」
「そうか、分かった。じゃあな爺さん。また来る。」
「ん、待っておるぞ。」
俺の精神体は神界から地上に戻った。

＊神殿＊
気がつくと、俺は神界に行く前と同じポーズをとっていた。時間は進んでいないようだ。
「おお、神の像が光っておられる。なんと神々しい。」
隣にいた神官が突然光った像に歓喜していた。
……じゃ、ステータス確認するか。

名前︰レクト・オペレイト
年齢︰9歳
職業︰覇神（全ステータス10倍）
種族︰神

Lv5000（Max）
生命︰∞
神力︰∞
物攻︰EX
魔攻︰EX＋
敏捷︰EX＋
防御︰EX
知力︰Ⅰ・F

《EXTRA能力》
覇神・格闘技（Max）
覇神・双剣術（Max）
覇神眼（Max）
反転（ｰｰｰ）
消滅（ｰｰｰ）　
覇神気操作（ｰｰｰ）
創造（Max）
覇神級思考回路（Max）
概念を捻じ曲げるチェンジ・ザ・コンセプト（ｰｰｰ）
全知（ｰｰｰ）
覇神・神隠し（Max）
全覇神級魔法（Max）
覇神・手加減（Max）
・
・
・

《称号》
覇神、神の弟子、神を凌駕する者

作者大丈夫か？インフレがすごい気がするんだが。というか『Ⅰ・F』て何だよ。
俺はそんなことを思いながら神殿を出た。
外では、父さんと母さんが俺を待っていた。
「どうだった？」
父さんがニヤニヤしながら俺に言ってきた。
俺は、和やかな笑みを浮かべて父さんに言った死刑を宣告した。
「安心して、後でいたぶってやる。」
すると、父さんはやり過ぎたと思ったようで俺に謝ろうと口を開こうとしたが、俺はそれを許さなかった。俺の《覇神気操作》で父さんの口の周りを固定したのだ。
「ん〜、んー！」
「よし、帰るか母さん。父さんも（土に）帰りたいって言ってるし。」
「そうね、帰りましょうか。レクトちゃん
この前は言い忘れててごめんなさいね。」
「許そう。あ、父さんは俺が運ぶよ。」
俺は《覇神気操作》で父さんを動かしながら馬車に乗った。
そうして俺たちは家に帰った。その後、家ではカインの悲鳴声が約1時間近く続いていたという。

作中に出てきたⅠ・Fですが、左はⅡ,Ⅲ,Ⅳと大きくなるに連れて強くなり、右は今までと同じ法則で強くなります。
次回はこのことをレクトが知っている状態で話を進めます。