神を凌駕する者

ぱぴこ

数千年後

今回から本格的にレクトがヤバくなります。
設定としては、特に戦闘中(レクトにとって)がヤバくなります。
語彙力低くてすみません。
それと、この後、十神って出てきますけどレクトを入れたら十柱なのでそうしています。

「オラァあああ!」
闘神のザックがに向けて大剣を振り下ろす。
「ハハハハ、ザック!鈍っちまったんじゃねぇのか?」
俺はザックの大剣を素手で止めたあと、秒速大体100000回くらいでザックが倒れるまで殴り続けた。
「ガッ……ッ!」
後ろからは、
「悪いな、息子よ。今日こそは勝たせてもらおう。こちらとしても親としての挟持を保っておきた…ガフッ……ッ!」
「あなた!」
俺は後ろから何故かドヤ顔で攻めて来ようとした父さんを一撃でブッパした。
「おいおい父さんや。遅えぞー。俺を最初に蹴散らした馬鹿力はどこ行ったんだ…よ!」
俺は咄嗟にそこを避けた。見るとそこは、マグマのようなものが出来ていた。それを仕掛けてきたのはメリーナだ。
「母さん、俺を殺す気か?」
「ふふ、何を言ってるのかしら。そのくらいじゃ死なないでしょ?あなたはもう、ここに居る神全員と戦っても余裕で勝てちゃうんだから。」
「まあな。さ、いつまでも駄弁ってないで殺りあおうや。」
そして、母さんは不敵に笑い、
「じゃあ行くわよ。《神炎・乱舞インフェルノ・ダンス》!」
俺に向けて魔法を放ってきた。魔法の威力は言わずもがな。
「こんなもん普通は太刀打ちできねえよ。
……俺以外はな。」
俺は迫りくる《神炎・乱舞インフェルノ・ダンス》に手を向けて唱えた。
「《消滅デリート》」
すると、真っ赤に燃え上がっていた母さんの魔法は一瞬でなくなった。
「さすがね。」
「だろ?じゃあ、お返し。」
俺は母さんに向けて《神炎・乱舞インフェルノ・ダンス》を発動したが、
「調子に乗りすぎだ、レクト。」
破壊神のガルが俺と母さんの間に入り、《消滅デリート》を発動した。俺の魔法は綺麗さっぱり無くなり、ガルと俺の目があった。
その瞬間、二人の姿は消え、大気は震え上がった。数秒後にはガルが組み伏せられた状態になって決着が着いた。
「やっぱガルは強いな。」
「世辞も大概にしろ。第一、俺がボロボロなのに対し、お前は汚れ一つ着いておらんだろうが。」
「まあな。あれ、そういやダリアはどこ行った?」
「ああ、それなら先程の闘いに巻き込まれてのびているぞ。」
「アイツは何やってんだ?」


さっき母さんが言っていたが今の俺は強い。アイツらに余裕で勝てるほどだ。そんな俺のステータスがこちら

名前︰レクト・オペレイト
年齢︰9歳
職業︰(10歳の時の儀式にて獲得可能)
種族︰神

Lv4879
生命︰EX++
神力︰EX++
物攻︰S
魔攻︰S+
敏捷︰S+
防御︰S
知力︰EX

《EXTRA能力》
覇神・格闘技(Max)
覇神・双剣術(Max)
覇神眼(Max)
反転(ーーー)
消滅(ーーー) 
覇神気操作(ーーー)
創造(Max)
覇神級思考回路(Max)
概念を捻じ曲げるチェンジ・ザ・コンセプト(ーーー)
全知(ーーー)
覇神・神隠し(Max)
全覇神級魔法(Max)
覇神・手加減(Max)
逆戻りリバース(ーーー)




《称号》
覇神、神の弟子


色々と変わったな。おっと、ここで詳細を入れておこうか。

・覇神眼︰神眼の上位互換。
・覇神気操作︰自分の神力を体外に放出し、操るもの。実体化可能。
概念を捻じ曲げるチェンジ・ザ・コンセプト︰過去、未来、運命的全てを変えることができる。いい方向に行くとは限らない。
・覇神・神隠し︰遮蔽の上位互換。
・覇神・手加減︰全力で神たちと手加減して戦ってたらこうなった。
・覇神︰十神を全て倒すことが出来た者

あと、俺が9歳になっているのは、最初の数百年の修行の後、「手始めにヘルデス山にでも逝ってみてはどうじゃ。」とゼウスに言われ、強制的に2年と364日もの間、地上へ降りたからだ。
明日で10歳だったりする。



そして、今日で神界ココも最後。


黄昏れていると、遠くから父さんの声が聞こえてくる。
「おーい、レクト!そろそろ帰るぞ!」
もう……か。早かったな。実際は数千年も経っているというのに。あれ?何か目にゴミが……
「レク…。レクト、行こう。」
「ん…ああ。」
そうして、挨拶をするために爺さんたちのところに行った。

「爺さん…ッ。今まで……ありがとな。」
俺は泣いてしまった。泣きたくなんてないのに…。
「ははは、もう我々よりも強いというのに、涙を流すでない。我らはいつもお主を見守っておる。」
…?周りが何か騒がしい。
とりあえず、俺は涙を拭いだ。最後は笑顔で別れを言いたいから。
「ではな。」
「ばいばーい!」
「じゃあな。」
「ご武運を。」
「……じゃ。」
「またな。」
「さらばじゃ。」



「またな!」

*翌日*
今日は職業を授かる日だ。今日の結果によって、この先の人生が決まると言っても過言ではない。ただ、今日授かるのはあくまで初期職業。この先変更こそ出来ないが、沢山の職業を授かることができる。因みに、職業は本人の断りなしに見ることは出来ない。

俺はそんなことを考えながら、馬車の窓の外を見ながら、爺さんたちとの思い出に耽っていた。
すると、《覇神眼》に反応があった。近くの馬車が襲われているようだ。
「父さん、母さん、ちょっと馬車助けてくる。」
「ん?おう、分かった。じゃあ行っといてくれ。」
着いてこねえのかよ、と内心愚痴りながらも
俺は文字通り飛んでいった。
※光速です。

見ると、50体ほどのオークの群れがある馬車を襲っていた。
「ん?あれって確か王家の紋章だったよな。助けとかないとやばいんじゃね?魔法よりも双剣の方がいいか。」
俺は50体ものオークを瞬きする間にサイコロステーキ状に斬りまくった。
「父さん遅えな。あ、兵士達の傷でも治しとくか。死んでるやつもいるし…《逆戻りリバース》。ホイ、終わり。もう待ってても無駄だし、帰るか。」
兵士たちはこのあり得ない出来事に呆然としていた。
馬車の中では二人の女の子がレクトに夢中になっていた。このお話はまた次の機会で。




「ただいま。」
「おかえりなさい。どうだった?」
「王家の人達だった。オーク共は全部殺した。」
「そうか…って王家!?本当に大丈夫なんだな?」
「うるせえな。《逆戻りリバース》かけといたから安心しろ。」
「そうか、それなら安心だ。あ、そろそろ着くぞ。」
「そういや姉さんの職業は何なの?」
「ああ、シルクは確か女優アクトレスだったか。」
「さすが私達の子どもね!女優アクトレスは最終的に美神になるもの!」
へぇー、すげーな。あ、着いた。


*神殿の中*
長い列を待ち、抜けた先には広間があった。
「ではレクト様。こちらに跪いて手を組み、目を閉じてください。」
神父の言うとおりに実行すると、突然十神像が光りだした。
そして、恐る恐る目を開けてみると…


「1日ぶりじゃな、レクトよ。」
そこには、爺さんことゼウスとその愉快な仲間たちが俺をニヤニヤと見ながら立っていた。

「は?」

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