神を凌駕する者

ぱぴこ

修行③

「ほい、到着っと。……ん?あれ、ここ見たことあるんだけど。メリーナ、ちゃんとできた?」
「え、はい。でも確かここって…」
そう言い終える前に、突然目の前に何人か、人が出てきた。
「久しいな。剣神カイン、魔法神メリーナよ。」
ん?誰だろう?この人たち。
すると、父さんと母さんは光の速さで跪いていた。
「は。世界神様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈りします。」
「うん、ありがとうね。」
「せ、世界神様は何故このような場所に?」
「何か面白そうなことをやっておるなぁと思ってこちらの世界神界に転移させたのじゃ。そちらの……レクト君だったか。その子の修行をするのだったら神界の方が良いじゃろう?」
何かいい加減空気なのも嫌なので
「ねぇ、父さん、母さん。この人たちは誰?」
「ちょ、レクト!」
「良い良い。初めまして、レクト君。儂はこの世界の世界神をしておるゼウスという。」
「え、神様 」
「ふふ、君面白いね。次は私だね。私は創造神のダリア。よろしくっ♪」
かわっ……あざとっ……
「俺は闘神のザックだ。カインとメリーナの同期だ。お前と早く闘いたいんだ。強くなってくれよ?」
あ、この方が闘神の…はぁー、憂鬱だ。
その後は……
「僕は生命神のターキス。よろしく。」
「我は破壊神のガルである。」
「私は知神のアルダープでございます。よろしくお願いしますね。」
「俺は策略神キーヤっていうんだ。よろしくな!」
こんな感じだ。父さん曰く、ここにいる9人……じゃなくて9柱の神様(父さんと母さんを含む)に修行をしてもらうらしい。
あ、そうだ。
「ゼウス様。僕、父さんからGWって聞いたんだけど、GWって何ですか?」
「ちょ、レクト……」
「う、うーん。この答えを聞くということは相当な覚悟がいる。そして強さがいるのじゃ。」
どういう事?と父さんの方を見てみると、
「レクト、GWの詳細を聞くということは神戦God warsに強制的に参加しなくてはならなくなるんだ。」
「え、そうなの?」
「そうなんだよ♪レクト君。」
「ダリア様?」
「様はなくてもいいよ♪」
「じゃあダリア。」
「うんうん♪そう、もしその事について聞いてしまったら邪神軍と戦わなくてはならな……」
そうか、GWって邪神軍との戦争……ってこれはセーフなの?
ゼウス様の方を見てみると、いつの間にかダリアが羽交い締めされていた。
やっぱアウトだったのね。
「この大馬鹿者が!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃ〜〜!だって戦力が増えたほうが良いじゃない!」
「はぁー。レクト君よ、すまない。この大馬鹿者のせいで君は強制的にGWに参加することとなった。これから我々は本気で君に修行をつける。安心せい。こちらで何千年経とうが何億年経とうが、あちらでは1秒も進んでおらん。」
「わ、分かりました。」
「うむ。お、そうだ。キーヤ、これからの予定を考えるからステータス見て予定立てておいてくれんかの。」
「は。承知致しました。て言う訳でレクト。ステータス見るぞ。」
「はい。」
確か今の僕のステータスが…

名前︰レクト・オペレイト
年齢︰6歳
職業︰(10歳の時の儀式にて獲得可能)
種族︰上位人族

Lv1
生命︰25e12
魔力︰40e12
物攻︰23e12
魔攻︰48e12
敏捷︰51e12
防御︰22e12
知力︰149e12

《能力》
真・格闘技(Lv1)
天眼(Lv1)
反転(ーーー)
倍率操作(Max)
明鏡止水(Lv1)
遮蔽(Lv1)


だったはず。
「うーん、こっからやるんだったら大体400年くらいで完成するかな。
ふーん………って400年 それ僕が年老いて死ぬんじゃ…
「大丈夫だって。こっちは時間が進まないからいくらでもここに居れるぜ?」
「あ、そうだった。取り乱してしまいすみません、キーヤ様。」
「おう、それよりも俺のことも様は付けずに呼んでくれよな。多分、他の神もそう言うから安心しろよ。」
そう言われたので、後ろに居た神様たちを見てみると、何故かウズウズしていた。
「よ、よろしく。ザック、ターキス、アルダープ、ガル。」
「「「「おう(はい)(うん) 」」」」
「儂は爺さんと呼んでくれても構わんぞ?」
「そ、それは…」
「呼んでくれんかったら修行は付けんぞ?」
ぐぬぬ…はぁ、
「分かったよ、爺さん。」
そうして、わずか1時間足らずで僕と神様達と仲良くなった。

コメント

  • ぱぴこ

    もう変えません、お騒がせしました…。

    0
  • ぱぴこ

    ほんとにすみません!タイトル変えます!

    0
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