泣き虫なこもりうた。

流維

優しさの唄、本当の僕。

ポツリ ポツリ。
見上げれば
大粒の雫が
僕の頬を伝う。

あれ?
僕は何をしていたの。
まるで 雫が涙のよう。
泣けない僕の代わりに。

大人とか、
オトコとか、
しがらみに囚われて、
心の中だけで泣く。
それって、
いいこと?

我慢して 忍耐力を褒められて
本当の僕を
誤魔化してる。
そんなに僕は、強くない。

泣きたいんだ。
だから、泣く。
今だけは、
許してくれるさ。

雨が止むまで。
詰まり切った思いに
さようならをする。
雨がやんだら。
また頑張る、から。

雫の音。
跳ねる 跳ねる。
チャポン。
ぱた、ぱた。

歌ってるようだ。
あぁ、目を閉じれば懐かしい。
優しさの唄。

「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く