虚言者の女体化チート

狂歌殺鬼

虚言者、生き残りを見つけたが…

 俺はとりあえず、この村を襲った存在を気にしない様にして探索した。(因みに俺の今の格好は学ランの袖をまくって、ズボンも同じにする。靴や靴下は能力で調節した。下着は特になにかしなくてもズレなかった)

「とりあえず、まだ壊れてない建物の中を探そう」

 ここは村なのでかなり田舎なんだろう… 建物もそこまでない。
 ただ、宿屋はあった。なんで分かったかっていうと、宿屋の建物は大きいし、燃えにくい素材で建てられてたからか、完全には燃えていなかったので看板が残っていた。
 そこに宿屋の名前とロゴっぽいのがあったから分かった。

 ともかく、中に生き残りがいる可能性がある。
 既に火は止まっているからちゃっちゃと入ることにした。





 入ってみると、中はほとんど焼けてなかった。
  外の状況を知らなきゃ、やってると思うだろう。っていうか俺がそう思った。
 まあ、人の気配がこちらでもしないし、この建物なら避難所にもってこいだと思うんだが……
 という事は、ここを襲ったのはただの家事じゃなくて…… 魔物ってことになるのか。

 ……それにしては破壊の仕方が中途半端な感じがする。
 とすると、魔族とか悪魔とか、そういう知能が高い者が指揮をとっていた可能性が……
 いやでも、こんな田舎を壊して… いったい何がしたいんだ?






 とにかく、探した。受付の裏から部屋の隅まで…… そして、今2階を調べていた。
 2階は無傷だったので調べやすかった。
 そして、ここが最後だった。

「ここは… 掃除用具入れ……かな?」

  この中だけだった。
  ここは階段の近くにあったが、構造的に考えて狭い場所だから部屋じゃない認定していた。
 ただ、ここに居そうなんだよね…… だって

 ここの扉、少し空いてるし…… 





 多分だけど、ここの人達は死んでないと思う。だって、死体が少ないし、血も少ない。
 だから、この村で生き残りがいたら、それは避難し損ねて、隠れられたという事になる。

 まあ、何が言いたいかと言うと……

「まさか、本当にいるとは……」

 見つけたわ… 生き残り……



 結局、見つけたのは掃除用具入れの中にいた子だけだった。
 他の人は避難したか殺されたんだろう。
 因みに掃除用具入れの中の子は眠っている。可愛い女の子だ。
 それにしても、女の子とはいえ、俺も今は女…… しかも、彼女より華奢でやや痩せ型ときたもんだ。
 俺は今彼女をお姫様抱っこで担いでる。
 疲れないし、全く重くない。

 どういうこった?



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