魔法男子は、最強の神様に愛されてチートの力を手に入れた件について

ピタゴラス

担任発表編


八名島に学校が2校しかなく、マギサズ約4億人と普通の学生約4億人の合わせて8億人が通うマンモス校である。
更屋敷ナデシコ魔法学園と更屋敷八名学院のクラスは900組あり、1クラスあたり約444人いる。
約444人もの生徒がいる教室で授業が始まった。
まるで大学の講義室を思わせるかのようなその光景は、潤をワクワクさせたのである。
1年2組の担任は、四十崎夏姫あいさきなつき先生に決まりました。と言うメールが全校生徒の生徒手帳に届いた。



四十崎家は、更屋敷十二分家の一つで、美人が多いことでも有名な芸能事務所を経営してる。
「夏姫ちゃんが、先生かー」
「学校ではちゃんと夏姫先生と言うのよ (ハァー 愛しの私の天使と一緒の学校なんてちょー嬉しいー)」
「分かってるよ 夏姫先生」
眩しくも尊い笑顔だと思う夏姫であった。
「そう言えば担当教科って何?」
「私の担当は、魔法基礎と魔法銃訓練の指導官よ」
「おぉーって言うことは、アイランドパトロールに入隊したんだ」




アイランドパトロールのマギサズ特務小隊、中隊、大隊のどれかに配属されるかまたは、アイランドパトロールの主力部隊に配属されるかによって魔法銃が配給され、使用又は携帯が許されるため、夏姫先生は、それなりの実力があるということだ。
「夏姫ちゃんは、何位までいったの?」
「私は、今、准将じゅんしょうよ 潤くんは確か元帥だっけ?」
「いや それよりも上の上級元帥になったよ」
更屋敷潤もまた、アイランドパトロールに所属した経験があり、アイランドパトロール本部名誉本部長という肩書きと上級元帥という階級が与えられたと言う。(それだけ実力が高いということなのかまたはおじいちゃんのコネなのか忖度そんたくなのか本人もよく分からないのである。)

アイランドパトロールの階級は、世界統一政府軍が使用していたNATO階級符号が採用されている。三等兵~上級元帥まであり、三等兵、二等兵、一等兵は、アイランドパトロール学科に所属すると与えられる階級で、訓練兵の証でもある。訓練兵の中でも実力が高い学生は、一等兵から始まる。


「上級元帥っていう階級1人しかいないとか聞いたよ さすがだね(さすが、私の天使だわー 惚れた 惚れたよー)」
「まぁこのことは、クラスメイトには内緒で」
「そうだね この件については、他言しないようにって理事長先生からも言われてるしね。私のことは言っていいらしいけどね」
そう話してるうちに、教室に到着した2人は、別々のドアから入った。
おはよ おはよう おはようございます とクラスメイトの女の子たちが一斉に挨拶をした。



「おはよう 今朝、久しぶり早く起きたかな」
「そうなんだ 潤くんは、早起きかと思ってたよ」
そう声をかけてくれたのは、次席入学の堂林悠里どうばやしゆうりさん 秀才で運度神経もいいのだとか クラス委員長候補の一人
「いやいや 僕は、結構夜中まで寝れないタイプなんだ」
「夜中まで起きて何やってるの?」
「うーんとね テレビ見たり、ゲームしたり、おばあちゃんと話したりしてるかな」
クラスメイト全員は、こう思った やっぱり普通の男の子なんだなと でもそんな所も可愛いと



「意外と普通の男の子なんだね」
「意外とって何かな ふふっ」
「いや 少し可愛いなと思って」
少し照れる潤 それを見て萌えるクラスメイトたちであった。
「まぁ1人では寝られないのもあるんだけどね」
「そうなの? 弱点発見だね ふふ」
「元々、親戚のお姉さんたちと妹たちと寝てたからそれもあるのかな」
可愛らしいエピソードをぶっ込んだ潤にさらに萌えるクラスメイトたち そして萌え萌えし過ぎて全員萌え尽きた。



クラスメイト144人 HRが始まる前に潤と悠里を除く全員が萌え尽きていた。
「HRを始めます。席に着いてくださいね」
起立 礼 おはようございます 着席 と朝の挨拶が行われ、担任の自己紹介が始まった。
「皆さん、初めまして四十崎夏姫と言います 担任教科は魔法基礎と魔法銃の訓練の指導官を務めます」
先生の自己紹介から始まって主な授業説明が行われた。
「机には、最新式内蔵型PCがあってそれで授業を行います それぞれは生徒手帳に記載されているIDとパスワードによって起動出来るようになってます」
「パソコンで授業をするんだ 」
「小中高大は、PCで授業を行うんだよ」
そう言ったのが、中等部から進級してきた アラベル・ルーシーさんだ。



「ルーシーさんの言う通り、一般的小中高大の授業に関しては、PCで行い、魔法基礎や魔法工学基礎などは特別室や体育館、野外などで行います」
「野外でもやるんだね」
「隣のアイランドパトロール学科の人達と合同演習を兼ねた林間学校があるんだよ」
林間学校かどんな所なんだろうとワクワクする潤
それを見て天使萌えする先生という異様な光景ではあったが、気を取り直して説明が続いた。
「1限目から4限目までは普通科の授業 昼休憩を挟んで5限目から8限目までは魔法基礎や魔法工学基礎、異世界生物学、魔法薬学などの授業が行われて、夜ご飯とお風呂 自由時間 そして就寝という流れになります」
「8限目まであるんだね」
「8限目は、ほとんど夜ご飯か自由時間みたいな感じだけどね」



魔法工学基礎では、魔法銃の扱い方や使用、構造の説明、組み立てなどを教える教科で一番眠たくなる授業である。
「先生、質問なんですけどテストもあるんですか?」
「はい、テストもあります テストは、普通科の授業も魔法基礎もちゃんとありますよ」
えー まじかー 勉強苦手… などの声が聞こえた。
「文化祭や体育祭、校内ランキング戦などの行事もあるから大丈夫ですよ」
「校内ランキング戦って?」
「校内ランキング戦は、幼等部、小等部を除く中等部、高等部、大学部でそれぞれの1位を決めるイベントが毎年開催されるのよ」



校内ランキング戦は、参加自由で、チーム戦や個人戦、代表戦が行われ、上位者は、就職推薦や大学推薦に有利になる。
そして、クラスメイトの自己紹介が始まり、クラス委員長が多数決で決められた。
当然のごとく、更屋敷潤と堂林悠里の2人がクラス委員長になった。
「改めてよろしくね 潤くん」
「こちらこそよろしく まぁ何やるかはわかんないんだけどね」
「私も初めてだから同じだね」
クラス委員長の仕事は、主に委員を決めたり、学校行事の準備やクラスの決定事項に関わり困ってる生徒を助けてあげたりするなどがクラス委員長の仕事なのである。


「最初に決めることは、委員と係決めです」
「委員は、生徒会本部に所属し、それぞれの委員会によって務める仕事が違います 風紀委員会は、風紀委員会本部になります」
「どの委員会に入りたいかは、希望を取って希望人数が多い委員会に関しては、希望人数が少ない委員会に移ってもらうことになります」
委員会は、風紀委員会、美化環境委員会、生徒会運営委員会、選挙管理委員会、広報文化委員会、体育委員会、図書委員会、公衆衛生管理委員会、福祉委員会、魔法動物飼育委員会、ディザード対策評議会、会計監査委員会、芸術委員会、企画委員会、ボランティア活動委員会、放送デジタル委員会、防災対策委員会、生徒と先生との関係に関する特別委員会の18の委員会があり、生徒会本部と風紀委員会本部、部活総会本部の3つの本部に各委員会がある



「風紀委員会、生徒会運営委員会、選挙管理委員会、会計監査委員会 この4つの委員会は、各クラスから4人ずつ」
「あとの美化環境委員会、広報文化委員会、体育委員会、図書委員会、公衆衛生管理委員会、福祉委員会、魔法動物飼育委員会、ディザード対策評議会、芸術委員会、企画委員会、ボランティア活動委員会、放送デジタル委員会、防災対策委員会、生徒と先生との関係に関する特別委員会の14の委員会は各クラスから64人ずつ選ばれます」
「あと64人は、臨時に設置される文化祭実行委員会や校内ランキング戦運営委員会など特別委員会委員になってもらいます」
スムーズに各委員会の委員が選出され、今日は終わった。



「委員会活動とか面白そうだな 潤たん」
「アハハ 神様でも委員会に入れるのかな」
たわいのない話をしていたら、ドアをノックされた。
コンコン コンコン ガチャっと開けるとイシスとカーリーが立っていた。
「え? なんでいるの?」
「呼ばれた」
「アマラに呼ばれたから来ちゃったテヘペロ」
少々お待ちをそう言うと少し長い話し合いの結果入れることになった。
「どうぞ そこそこ広い部屋でしょ」
「確かに」
「んで 本題は何さ こんなことで呼んだんじゃないんだろ?」


イシスは、魔術の神様 カーリーは、戦いの神様で血と殺戮を好むらしいがおっとりしてる。
「本題としては、私たちの潤たんを狙ってる女子が多い (ぷく)」
「ナンダトッ !?」
「珍しくカーリーが動揺してるな でもそれはそれでいいんじゃないか? 嫌われるよりは…」




イシスは、永遠の処女であり、ホルスを身ごもったとされている。そのため信者は女性で信者の女性は、一定期間、身の純潔じゅんけつを守ることが教義とされたため、男性からの評判は悪く、キリスト教の隆盛りゅうせいと共にマリア信仰に取って変わられたという。
「悲しい過去を思い出させてしまってすまぬ」
「それは言い、決めた私たち神もこの学園に入る」
「とりあえず聞いてみなよ 多分無理と言われるだろうけど 無理だったら僕の体の中にいればいいさ」
「分かった」
そう言って、部屋からイシスとカーリーは出ていった。



「神様にも人にも優しいところも私は好きよ」
「ありがとう 神様たちに支えられたから恩返しだよ」
「さてそろそろ寝よう おやすみ」
部屋の明かりを消して布団に入った。
翌朝、2人に結果を聞いてみたら、意外な答えが返ってきた。なんと、世界中の女性の神様たちがこの学園に入学することになったそうだ。
おばあちゃん何やってんだかと飽き飽きあきあきする潤だったが同時に嬉しくもあった。
「さすがおばあちゃんって言ったところだね」
破天荒はてんこう過ぎないか?」
「まぁいつものこった 」
さてさて、世界中の女性の神様たちが入学してくることになった。それと同時に旧アメリカ領で異変が起こりつつあった。

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