青篝の作詞集

青篝

『ヤコウレンゲキ』

右回りの百鬼夜行に
友達騙して飛び入り参加
手と手を合わせて酒に呑まれて
騒ぐ宴は華劇の如し

千本鳥居を駆け抜けて
水の鏡に恋心
火照る頬が茜色
さぁ踊りましょう

「舞え」

戌の刻が開演の狼煙のろし
朧月と微小八雲びしょうやくも
火花を空に打ち上げて
煉獄地獄を生き残れ



百姓だろうが侍だろうが
さかづき交わして肉を食らう
音頭を煽った洗練道化に
おくれを取るな新参友しんざんとも

練習いらずの歌の舞
灯りを振るうは恋敵
信仰広めて友のれん
今宵は朝まで

十六夜の篝火追って
戌の山の頂点目指そう
募る想いと仮初の家
八連続きの夢化粧



時が矢走やばし
宴が終わる
また夜明けにと
蛍が散る



戌の刻が再度来たれ
新参友をみんなで囲め
朧月の美しき小夜さよ
袖を左右に振り踊れ
紅蓮の華 空に放ち
硝子を超えて愛しましょう

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