異世界転移治療録 神とゴブリンと病院の卵

雲と空

5話 身体の変調

次の日の朝、身体がだるいけれど目が覚めた。


 身体が動くので仕事に行った。


 特に、未知なエネルギーは何も与えてはくれなかったようだ。


 風邪でもひいたのか、なんだか体がだるい。


 それでも、熱はないみたい。


 36.5度か。


 なんだか、のどが渇く。


 朝から2リットルも水を飲み干した。


 朝だけでトイレには10回も行った。


 ・・・なんだか、おかしい。


 おかしいけれど、確証はない。


 放置することにした。






 業務中トイレが近くて仕方がなかった。


 隙を見ては、トイレに行った。


 懸命に我慢して・・・時には人に仕事を振ってやりくりした。


 1時間に1回は行ってたかな。


 それで、1ヶ月経った。






 そしたら、体重が10kgも減った。


 やばい・・・。






 上司に外来を受診せよ、と言われた。


 確かに受診した方が良さそうだ。


 渋々従う。


 勤務先の病院の外来を受診した。






 診察室に入ったら 


「採血をまずはしようか」


 内科を受診したのだけど、開口一番ドクターはこう言った。






 看護師が隣の処置室で採血をした。


「はい、針を刺しますよ~」


 チクッ。


 静脈に針が刺され、静脈血ならではの暗褐色の液体が抜かれていく。


 検査結果を見てドクターは、即断した。


「糖尿病だね」






 ガーン。


 この歳で糖尿病・・・。30歳前だぞ。


 目の前が真っ暗になった。


 血糖値は666mg/dlだった。


 早速、入院。


 どうやら、腎機能は大丈夫そうだ。


 母親に連絡して、病院へ来てもらうことにした。


 入院の荷物は実は、もう準備してある。


 昨日、カバンにいろいろ詰め込んでおいた。


 まあ、長くなったら持ってきてもらわないとか。

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