豚になりたかった俺は...

オナ禁マッスル

24話

土属性の強力な技、土だるまを会得した一輝。

「次は何属性がいいと思う?」

「俺、水か自然的なやつがいいっす」

ムネヒトの質問にゲームで特に好きだった属性を使いたいとふと思った一輝はそう答える。

「自然的なやつってあれか草タイプとか木属性みたいな」

「そうっす!」

「なら...ここにするか」

ムネヒトがそう言うとスモーキングルームは再び変化し、次は美しい森に変わった。

「この環境の中でお前のもつ自然的なやつとかいうやつのイメージを固めろ。
しっかりイメージせんと使えるものも使えんくなってしまうからな」

そう言うとムネヒトはタバコを取り出し吸い出した。

「そんな自然のイメージからかけ離れたことやらないでくださいよ」

「ええけんはよやれや」

一輝は森を見ながらムネヒトに言われたように自身の中の自然に対するイメージを固めようとする。

だいぶ纏まり出したが、花々の作り出す美しいイメージとそびえ立つ巨大な樹木による圧倒的なイメージのどちらが自然に対するイメージなのか悩んでしまっていた。

一輝が悩み出して約半日。

遂に答えを出した一輝。

それはどちらも自然のイメージそのものであるということだった。

1つに絞る必要などなかったのだと気づく一輝。

そして、美しい花々と巨大な樹木そしてそれら以外の色々な生命により織り成される自然をイメージする。

すると、一輝の足元に緑色の玉が生成される。

そして、無意識に一輝はこう言い放ち、玉を蹴り飛ばす。

「咲き誇れ...!ビューティフルマジェスティ」

すると、タバコを吸っていたムネヒトの元へと玉は自動で飛んでいき、ムネヒトのタバコが出す煙と手に持つタバコを吸収し、その下に美しい花と巨大な樹木を作り出した。

そして、その花と樹木が融合し、小さなゴーレムのようなものが誕生した。

それを見たムネヒトが

「これは自然に害する物を吸収しゴーレムを作る能力なのか...?」

と言っているとゴーレムはムネヒトを襲い出す。

「止まれ!」

と一輝が命令するも全然聞かないゴーレム。

「勝手に飛んでいくし、俺の命令も聞かないし何なんだよ」

「自然属性だからな。誰の命令も聞かんのやろうな」

少しキレている一輝とは対称的にどこか落ち着いた様子を見せるムネヒト。

それもそのはず、ムネヒトには敵が誰であろうと絶対勝てる必勝戦術があるからである。

そして、ゴーレムとムネヒトの戦いが始まるのだった。


次回、一輝に生み出されたゴーレムとムネヒトによるバトルの結末とは!?

ぜってぇ見てくれよな

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