豚になりたかった俺は...

オナ禁マッスル

19話 タイトル無し②

ムネヒトが復活してからは再び平野もどきとの戦いの連続だった。

倒して倒して倒し続け、平野もどきが出てこなくなると、ムネヒトが

「大分強くなったな。合格や。破ぁ!!」

と言うと、スモーキングルームを作った時のように空間が割れ、元の山の頂上に戻ってきたのだった。

普通の空気と、軽すぎる重力にちょっと違和感を感じながらも久しぶりの外に少し気分が高まったのを感じていると

「わずか1日で随分見違えるようになったな」

とワープしてきたオーガ族のユウキが言う。

「1日?もっと長いこと居た気がするんだけど...」

「そりゃそうや。外では一日しか経ってないけど、中では半年と1ヶ月が過ぎてたからな」

と一輝の疑問にムネヒトが答える。

そういや時間の流れを変えれるみたいなこと言ってたなとムネヒトの言うことを理解した一輝。

スモーキングルームはほんとになんでもありなんだなと思っているとオーガ族のユウキが突然

「ところでそろそろオーク共に攻撃を仕掛けたいのだがまだカズキの特訓に時間はかかるのか?」

「あぁ。力はついたがオツムはまだまだやからな」

「そうか。ちなみにどれくらいかかる?
今はカズキが現れたこともあって、革命軍も士気が上がっているからなるべく早くがいいんだが」

「1ヶ月くらいやな。またスモーキングルーム作るのはしんどいし、スペルマ・ボールを溜めるのにどうせ時間はいるだろ」

「そうだな...分かった。なら1ヶ月後にカズキを迎えにここにまた来ることにしよう」

会話が終わるとオーガ族のユウキはワープでどこかへ行ってしまった。

「俺を迎えに来るって言ってましたけど先生は革命軍の戦いに参加しないんですか?」

オーガ族のユウキとの会話を聞いていてふと疑問に思ったことを尋ねる俺。

「そうや。わしの仕事は才能のある者の特訓と万が一の時に革命軍の本部を守ることやからな。
と言ってもわしが鍛える程のヤツは今まで居なかったし革命軍の本部がピンチになることもなかったんやけどな」

「先生強いのに勿体ないですね」

「まぁ万が一の時にわしが死んでしまったら革命軍は完全に終わってしまうからな」

「なんでですか?」

「革命軍の財力の半分はわしに依存しとるからな」

そう言ってムネヒトは空を見上げていた。

次回、ムネヒトの過去編その②!
転生直後のムネヒトの行動とは!?
ぜってぇ見てくれよな。

コメント

  • 吉川ルナ

    ムネヒトはどうやって金を稼いでいるのですか?!
    私気になりますっ!

    0
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