豚になりたかった俺は...

オナ禁マッスル

17話 成果

体中から光を放ちながらムネヒトの作り出した闇を打ち払う一輝、一輝は直感で理解する。自分が新たな能力を得たことを。

自身の新たな能力を試したくなった一輝は

「また組み手してもいいですか?」

「ええぞ」

一輝が新たに得た能力はヨウ、その能力は光を操ることが出来る。

今までは能力の使い方は全然分からなかったが今回は使い方が手に取るように分かった。

自身の身体能力を大幅に上昇させる技、ヨウキャを使い、ムネヒトに突っ込んでいく。

オークとは思えないスピードに驚いた様子を見せながらもかわそうとするが体が思うように動かない。

それもそのはず、一輝はヨウの技の1つインキャを使い、ムネヒトの身体能力を低下させていたのである。

「や、や、や、やるやないか」

こんな簡単なセリフでなぜどもってしまったんだと驚くムネヒト。
これもインキャの効果の言語低下によるものだった。

「今回はちょっとズルしましたけど今回こそは俺の勝ちですね!」と腹パンを決める。

しかし、決定打にはなっていないようでムネヒトはまだ倒れていない。そして

「こ、こ、この手はつ、つ、使いたく無かったが」

とムネヒトが言うとスモーキングルーム一帯にタバコが現れ、煙を放つ。

そして、タバコから放たれた煙を圧縮させ、自身の体に取り込む。

何のハッタリだ?と思いながら再び突っ込んでいくとインキャで身体能力が低下されているはずなのに、俺の攻撃をかわされた。

何故だ?と思うが動きは見ることが出来たのでムネヒトの避けた先を予想し、そこに向けてエターナル・ブリザードをぶっぱなす。

当たりはしたものの、以前のようにタバコに点火された炎のように赤くなり、氷は溶かされてしまった。

しかし、ヨウの技の1つ、オーラを放つと、ムネヒトは苦しそうに悶えだした。

それもそのはずオーラは闇属性に関する物や、インキャを使われた相手に大ダメージを与えることが出来るのだ。

その隙にムネヒトを攻撃しようとするが、能力の連続使用に流石のオークの体力も耐えられなかったのか倒れてしまった。

「また負けたのかよ...」

「いや、今回のはお前の勝ちと言ってもいいだろう」

そう言うとムネヒトもその場に倒れる。

「わしがさっき使ったのはスモーカーズの奥義タウンオブスモーカーズや。
この技を使うと身体能力が15倍に上昇するが、肺が弱まってしまい、3日は動けんくなってしまうんや。
これを使わせた時点でお前の勝ちや」

「だからインキャを使ったはずなのに俺以上のスピードを出せたんですね」

「でも、第2の殻を破っただけあって中々やったぞ。あとは伸び代の限界までダミー達と戦うだけやな」

「はい」

「でも3日待ってくれや。それまではダミーを作ることも出来んのや。」

そう言うとポケットからタバコを取りだし、吸い出したのだった。

コメント

  • 吉川ルナ

    ムネヒトには最強でいて欲しかった

    0
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