日々ログ

伊達山 和喜

4月14日 二人だけの秘密だね



 しょうた君が来なくなってからクラスの中で2つのグループみたいなものが出来ていました。
 はるなさんを中心にしたグループとたつや君を中心にしたグループです。二人に協力する人がそれぞれいて、クラスの空気がますます暗くなってるような気がします。
 まやさんをいじめていたかもしれないよしひと君はたつや君に協力していました。まやさんはただただ怖じ気づいているように見えました。
 本当は今日しょうた君に会いに行くつもりだったけど、もしかしたら仲間を増やして行った方がしょうた君も嬉しいんじゃないかなと思ったので、仲間を増やすことにしました。
 僕はみんなから2つの呼び方をされてます。1つは名前に君付けで呼ばれていて、もう一つは家族からと同じ「ふー君」です。僕のことをこう呼ぶ人はあまり多くないけど、こう呼んでくれる人は僕に対して大体挨拶を返してくれるのでこの人達の中から仲間を増やしていきたいと思いました。
 僕は少し悩んだ末にみかさんに声をかけてみました。みかさんは少し驚いていたように感じました。

「しょうた君の様子を見にいくために僕とグループを組んでほしいんだ」

とお願いしたらどこか納得したような安心したような顔をしていて、

「私で良ければふー君に協力するよ」
と言ってくれました。
 合わせてこれはみんなには内緒にしようと約束しました。もしあの二人に知られたら何をされるかわからなかったからです。
 明日の帰りにしょうた君に会いに行く約束をして家に帰りました。
 今日はいつも以上に長く書けた気がします。明日も読んで下さい。

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