20XX年の掲示板

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第7章 (終話) この世界は‥









やがてロータリーに停めてある黒尽くめのトラックへ乗せられそのまま駅を出る。どれくらい揺られた事か、だいぶ離れた港へ着く、ここからタンカーに乗り込むらしい。
シゲは黙って動向を伺う、暫くしてタンカーも港を出て航行を何時間かして留まり、碇を下ろす。


ハルコとシゲが船上の甲板に呼ばれると、真っ黒な夜空に少しだけ光りが射す場所があった。甲板の定位置へ立ち光りの真下からスーッと浮き上がる。
ハルコとシゲの番が来て、そのまま光りの中に消えて行った。




何日経ったかわからない。
2人とも意識を失って居たが、目覚めたある日、気が付けば病院のベッドの上にハルコとシゲは隣同士で寝て居る、シゲが目覚めてハルコを気遣う
「ハルコさん?ハルコさんッ?」


シゲの声でゆっくり目を覚ますハルコ、シゲの方を見る。
「シゲさん‥ここはどこ?!」
「良かったー気がついて!
ここはどうやら病院のベッドの上だね、ここはハルコさんの世界なのかな?!」
「んー‥どうだろう?
博士が居ればそうなるかもね。」


ハルコの上司で先生の博士がこの世界に居るらしい‥
そこへ、その博士ぎやって来る。
「お目覚めですかな?
お疲れ様だったねーハルコさん、この男の人はお連れさんかな?!」
ハルコは博士に経緯を話す、どうやらこちらの世界でシゲの事を迎えてくれるらしい。


「ありがとうございます博士、
ハルコさんも恩にきるよー!」
シゲはとても嬉しそうだった‥


ここで少し大きめの地震が起こる。
「ハルコさん、最近やたらとこの地震が起こるんだ。大きめなものの何度かきている、実験中だと中断しないとだからやれやれだよ。」


「そうなんですかー、
大変ですよね、また近くでお力になりますよ、博士!よろしくお願いします。」
「あーまた頼もしい助手が帰って来てくれて私も大助かりだ、宜しくな。」


シゲのこの世界の世話もしないといけないハルコ、ゲーム関連の仕事ではないが、ハルコの実験の助手として働かせてもらう事にしてもらった。
こうして、シゲはこちらの世界で前とはあまり変わらないが、ハルコと言うパートナーが出来て新しい世界で生活する事になった。


相変わらず地震は頻繁で、空には季節外れな台風の目が急に現れたりと異常気象が続く。


シゲが居た実験用の世界は期限切れになったので破棄された。
シゲは命拾いした事になるが、この世界もまた小さな容器の様なものの中で、地震は実験者により揺らされて起こったもので急に現れる台風の目は実験者の目だった‥この世界も実験用なのだった、またこの実験者もビーカーの容器の中の星に住んで居て‥


わたしたちの今居るこの世界も、本当はそんな容器の中で実験用なのかもしれないし、ヒューマノイドかも‥。












おわり‥?



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