20XX年の掲示板

vrymtl

第4章 余談





   



退社して早々に駅に着いたシゲ、
駅のドアの前で高なる気持ちを抑えるために、自販機でコーヒーを買い少し休息タイムにした。


「フーッ‥、今日は少し雲が厚いなぁー。なんか一雨来そうだな‥
さぁーて、そろそろ出陣と行きますか‥よしっ!」
両手で頬っぺたをパンパンッと叩き気合いを入れる、かなり緊張して居るシゲ。


座っていたベンチから立ちあがり、
駅のドアを開け広場へ向かう、少し歩いて右側が改札口、その奥隣が券売所、その真正面が掲示板がある広場だ。建物の支柱を縫って進むと‥
白いワンピースの上、下は黒いスカート、頭はポニーテールっぽい髪型に白黒レースっぽいリボンで束ねてる。


「あ‥あれかなぁ?!
声かけてみようかな‥あのー?‥」
シゲはメール内容でイメージばかり膨らんでいたので、目の前の子が本人かは自信が無かったが話しかけてみた。


「あのー‥、ここの掲示板でメール貰ったシゲと言います。お返事をくれた方ですか?!」


「あ、初めまして!
そうです、ハルコって言います。
宜しくー!」


「あ、こちらこそ!宜しくお願いします。お返事をありがとう!」


シゲは照れながらこのハルコと言う子な無事会えた、立ち話も何だからと、広場の一角にある喫茶店で話す事にした。


「ははぁー、へぇーそうなんだー」
「ふふふ‥」


喫茶店に入りかれこれ30分程、
初対面の2人は意気投合で和気藹々と話していた。暫く音楽の話で盛り上がって居たが、ハルコが余談を切り出す。


「シゲさんは何の仕事してるの?」
「ぼくの仕事?あー、しがないサラリーマンだよ、ゲーム関連の総合企画ってところかな?ハルコさんの方は?」
「わたしの仕事は、とある研究所に勤めてるよ!最も、この世界ではない所だけど‥派遣で来てるの、こっちにはね
ふふふ‥。」
「‥え?‥この世界でない??
どう言うことなのさそれって?!」


シゲは頭がパニックで真っ白だ。
何が何だかわからない、あっちの世界からとか‥この子はゴーストか?!と思いはじめた‥、それともイカレポンチなのか?!










つづく







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