裸電球
裸電球
少し寄り道辺りも暗く、
真っ黒な電柱に
ぼんやり目立つ電灯光る。
真下を照らし傘被り、
乳白色のその場所に
も少し歩けば家に着く。
木枯らしに邪魔されて、
首も手も冷え早歩き
誰かに急かされてる様で、
駆け足で玄関跳び込む。
ただいま!と、
扉を引いた音響く
家の中は蛍光灯の、
台所だけ光ってる。
夕飯の匂いでホッとし、
土間に靴散らけ
真っ直ぐに居間急ぐ、
テーブル真上に裸電球。
帰りの電灯思い出し、
家には傘が被ってない
雨はここには降らないからと、
その理由を納得する。
裸だから天井まで、
家の中に陽の光
外の寒さを忘れる時、
母さんシチューを運んでくる…
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