vrymtl









気が付けばここは暗い場所、
硬い何かに覆われて
少々狭いし身動きし辛い、
ここから出る使命を思う時。


硬いものは、
懐かしくも頑固なもので
それまでの自分を守ってくれた、
有難いけど今は邪魔なもの。


蹴破ってでもここから出る、
そう決めてバタバタと
手足を動かせば、
硬い物にヒビはいる。


よし今だ!
ヒビも入れば容易くなり、
少し空気も明るさ変わり
バタバタと相変わらずに、
体を動かす使命感。


やっと出られた硬いもの、
滑るしヌルヌルした感触で
それまでの自分のもう一つと、
オサラバする時が来る。


周りにも同じ仲間たち、
硬い物の次は砂利の谷
ここから上へ行けと言う、
よし!やれるだけやってみよう。


使命感から力が湧いて、
砂利を滑るが登りきり
星空と満月が見守って居た、
ここは海の近く浜辺と言う場所?


教えてもらわず以前から、
真上の星空と波寄せる海
今のために記憶して居た、
今はもう突き進む使命感。


えっちらおっちら…
慣れない動きで砂利を蹴る
段々とコツ掴み、
湿った砂利もスイスイ進む。


仲間も同じ様にコツ掴み、
いつの間にか競争に
バタバタスイスイ満月下で、
目の前目指すは広い海。


波打ち際までやって来た、
何度幾度も押し戻されて
仲間の姿は踠いてる様、
波もパターンを読む時と。


冷静になって波に乗る、
無我夢中で進んできた
波に揺られてふわふわと、
少し休んでリラックス。


初めての海では無い、
ここで親と旅をした
その記憶だけの使命感、
やっと泳げた海の中。


星空も明るくて、
見渡せば海も空
星空に挟まれて、
ウミガメの子は旅に出る…









「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く