バーチャル美少年受肉異世界転生ゾンビヤクザおじさんとか設定盛り過ぎだろぉー!
ウィスプの出所
「バカな。我が身を犠牲にして無数の武具を受け止めようなど。たとえアンデッドとはいえ、愚昧というもの!」
悠々と、ウィスプが霊力を用いてオレから武器を取り除こうとする。
「ぬう、抜けぬ!」
が、オレが体内でガッチリ挟み込んでいるため、撤去できない。
「なんという野蛮な作戦!」
「効果的だと言って欲しいね!」
オレの剛毅ビシャモンは、硬質のバリアだ。
なら身体の中で発動して、相手の武器を封じることだってできるはず。
オレがアンデッドだからこそできる方法だ。
「だが、長くは持たねえ! 短期決戦で頼むぜ!」
「心得た!」
カミュのサーベルが、大剣と打ち合う。
「珍妙な作戦を。さては、あ奴はアンデッドか」
「ボクの相棒さ!」
亡霊銀ミ・スリラーに、亡霊の塊が敵うわけがない。
大剣は、サーベルとふれあった瞬間、真っ二つに。
「バカな。亡霊銀だと?」
「やはり、ハッタリだったか」
剣から火の玉が霧散した。
禍々しい装飾の大剣は、タダの一般的な剣に姿を変える。
「姫様に供物を! 貴様も我らと一つになるのだ!」
ウィスプが、背中に組み付いてきた。
「ジンギ 隠者レフトアローン!」
天井へ向けて、カミュが銃を撃つ。
「どこを狙ってぇ!?」
銃弾は軌道を変え、ウィスプを貫く。
「姫様ぁ!」
断末魔を上げながら、ウィスプは灰と化した。
なんだ、こいつら? よってたかって姫様姫様って。
オレの身体に刺さっていた武器が、錆び付いて崩れ落ちる。
ようやくオレも痛みから解放された。
無意識に、オレは仰向けになって倒れる。
さすがに限界が近かったらしい。
「トウタス、大丈夫か?」
「キツい」
「待ってて」
懐から、カミュが杯を取り出した。
サーベルで自分の指を切り、血液を杯に。
「回復魔法より、こっちの方が早い」
カミュがオレを抱き上げ、杯をオレの口へ近づけてくる。
わずかな一滴の血液を口にしただけで、オレは完全に回復した。
「よかった」
オレに寄りかかって、カミュは安堵したような声を発する。
「もう、こんな無茶はやめておくれよ。キミは大事なパートナーなんだから」
「オレはお前のためなら、命をかけるぜ」
「分かっている。けれども、相棒を失うかも知れないボクの身にもなってよ」
視線を外さずに、カミュがオレの服を強く握りしめた。
「すまねえ」
ここまで、カミュがオレを気遣うなんて。
相当危険な戦いだったようだ。
剣に、持ち主の手がかりがないか探す。
「確か、鍛冶屋のバラドが調理用ナイフにレリーフを彫っていたな。そういう飾りがあれば」
だが、特に何も見当たらない。
「見て、これ!」
カミュは、武器の装飾部に着目する。
小さな黄色い宝石が埋め込まれていた。
中に、白い柄の紋章が掘られている。
どういう技術で作ったのか。
「魔術だ。よその国の宝剣なんだけど、紋章を埋め込んで、無理矢理自分の所有物にしたみたいだね。それと、この紋章に見覚えない?」
「こいつは」
以前、国王を襲ったというヤツの武器にも、同じ紋章があった。
悠々と、ウィスプが霊力を用いてオレから武器を取り除こうとする。
「ぬう、抜けぬ!」
が、オレが体内でガッチリ挟み込んでいるため、撤去できない。
「なんという野蛮な作戦!」
「効果的だと言って欲しいね!」
オレの剛毅ビシャモンは、硬質のバリアだ。
なら身体の中で発動して、相手の武器を封じることだってできるはず。
オレがアンデッドだからこそできる方法だ。
「だが、長くは持たねえ! 短期決戦で頼むぜ!」
「心得た!」
カミュのサーベルが、大剣と打ち合う。
「珍妙な作戦を。さては、あ奴はアンデッドか」
「ボクの相棒さ!」
亡霊銀ミ・スリラーに、亡霊の塊が敵うわけがない。
大剣は、サーベルとふれあった瞬間、真っ二つに。
「バカな。亡霊銀だと?」
「やはり、ハッタリだったか」
剣から火の玉が霧散した。
禍々しい装飾の大剣は、タダの一般的な剣に姿を変える。
「姫様に供物を! 貴様も我らと一つになるのだ!」
ウィスプが、背中に組み付いてきた。
「ジンギ 隠者レフトアローン!」
天井へ向けて、カミュが銃を撃つ。
「どこを狙ってぇ!?」
銃弾は軌道を変え、ウィスプを貫く。
「姫様ぁ!」
断末魔を上げながら、ウィスプは灰と化した。
なんだ、こいつら? よってたかって姫様姫様って。
オレの身体に刺さっていた武器が、錆び付いて崩れ落ちる。
ようやくオレも痛みから解放された。
無意識に、オレは仰向けになって倒れる。
さすがに限界が近かったらしい。
「トウタス、大丈夫か?」
「キツい」
「待ってて」
懐から、カミュが杯を取り出した。
サーベルで自分の指を切り、血液を杯に。
「回復魔法より、こっちの方が早い」
カミュがオレを抱き上げ、杯をオレの口へ近づけてくる。
わずかな一滴の血液を口にしただけで、オレは完全に回復した。
「よかった」
オレに寄りかかって、カミュは安堵したような声を発する。
「もう、こんな無茶はやめておくれよ。キミは大事なパートナーなんだから」
「オレはお前のためなら、命をかけるぜ」
「分かっている。けれども、相棒を失うかも知れないボクの身にもなってよ」
視線を外さずに、カミュがオレの服を強く握りしめた。
「すまねえ」
ここまで、カミュがオレを気遣うなんて。
相当危険な戦いだったようだ。
剣に、持ち主の手がかりがないか探す。
「確か、鍛冶屋のバラドが調理用ナイフにレリーフを彫っていたな。そういう飾りがあれば」
だが、特に何も見当たらない。
「見て、これ!」
カミュは、武器の装飾部に着目する。
小さな黄色い宝石が埋め込まれていた。
中に、白い柄の紋章が掘られている。
どういう技術で作ったのか。
「魔術だ。よその国の宝剣なんだけど、紋章を埋め込んで、無理矢理自分の所有物にしたみたいだね。それと、この紋章に見覚えない?」
「こいつは」
以前、国王を襲ったというヤツの武器にも、同じ紋章があった。
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