創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

ムダに豪華なマイウェイ 『スワロウテイル』

母親を中国系マフィアに殺害された主人公は、娼婦に拾われる。
だが、娼婦が接客中に自身も娼婦と間違えられて、主人公は客に襲われた。仲間の元ボクサーに助けを求めたが、ボクサーは相手を殺害してしまう。
死体を捨てに行く一行は、死んだ客の腹からカセットテープを発見する。
それは簡易偽札の磁気データだった。
大金持ちになった主人公たちは、バンドを運営して再び生き直すことに。

三池崇史、堤幸彦、そして岩井俊二。
彼ら三監督は、「邦画冬の時代の人」という印象を、個人的には持っている。ちょっと文化的で、とっつきにくい作品が多かった時代だ。
オレ以外にも、苦手意識を持っている人も多いのでは?

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 』の原作をAmazonプライムで見たので、ちょうどいいなと思って、Netflixで視聴。

LORRYがCharaのバックバンド採用オーディションに、ギタリストとしてチョイ役で出ている。
主人公の少女に入れ墨を彫るヤブ医者がミッキー・カーチスだったり。

主人公は短絡的で、終始インモラルである。
そうやってしか、生きる術、儲ける術を知らないからだ。

作風は、やはり文化的で渋い。今では批判が殺到するようなないようかもしれない。
しかし、こちらも歳を取ったからこそ納得がいき、見えてくるモノがある。

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