創作に役立たない、「映画の感想」

しーとみ@映画ディレッタント

ウィレム・デフォーしか目に入らない 『処刑人』

「悪党は殺しても構わない」
という啓示の元に、悪党を撃ち殺す双子の兄弟。

「これぞ中二映画」と呼ぶべきではという程クールだ。

処刑人の一人、コナー・マクマナスは、ショーン・パトリック・フラナリー。
『若き日の大冒険』でヤング・インディ・ジョーンズを演じる。

同じく、双子の兄弟役のマーフィー・マクマナス役はノーマン・リーダス。
小島秀夫氏が手がける最新ゲーム『デス・ストランディング』の主人公役だ。

それはいい。
問題は、彼らを追う警察官の方だ。
彼の存在なくして、本映画は語れない。

彼はマフィアを殺しまくる処刑人の正体を探る。
時には女装までして。

警察官の役は、ウィレム・デフォーである。
彼と言えば、『プラトーン』のエリアス三等軍曹であろう。
ポスターにまでなった一番有名なシーンは、エリアスが撃たれた場面だ。
映画の内容までは知らなくても、高々と両手を挙げて息絶えるエリアスの場面を覚えている人は多かろう。

本作で、彼は処刑の現場に立ち会う。
『トライガン』か『ブラック・ラグーン』に出てきそうな葉巻くわえた殺し屋と処刑人が対決する。

どう考えても緊迫感のあるド派手なシーンだ。

そのシーンで、彼は指揮者のように両手を振る。
一発の銃弾も浴びずに。
自身が演じたエリアス軍曹のセルフパロまでこなす。

このシーンだけは、一生忘れないだろう。
それくらいインパクトが強い。

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