創作に役立たない、「映画の感想」
解決してはいけないミステリ 『チャイルド44 森に消えた子供たち』
戦友の息子が何者かに殺された。
しかし、スターリン政府で殺人は「資本主義の病」とされる。
結局、列車事故として処理された。死因は溺死なのに。
妻がスパイ容疑をかけられ、モスクワから工業地帯へ左遷させられる主人公。
過酷な環境下に置かれ、妊娠も、主人公への愛も嘘だったと妻は語る。
そんな中、またしても同様の殺人が行われていた。
殺人事件であると確信した主人公は、上司のゲイリー・オールドマンの元へ。
上官は「犯人は現場にいたホモや」と、取り合わない。
しかし、主人公の妻が「本当に事件が解決したなら、子どもたちを送迎しなくていい」と脅迫する。
折れた上司は、共に、犯人を割り出そうとする。
「妻が嘘つき」という伏線が活きるシーンだ。
チャイルド44というのは、「44人もの子どもが犠牲になっている」という意味のようだ。
「事件を解決してはいけない政権下」という、珍しいタイプのミステリ。
捜査もすべて軍人か監督し、上官の指示は絶対だ。
モスクワへ帰って捜査をやり直すにも、変装しなければならない。
目撃証言もろくに集まらず、過酷な捜査を強いられる。
かつて自分を追放した元部下からも妨害を受ける。
推理や解決法がスマートではなく、スカッとはしない。
が、こういった不自由な環境下でのミステリというチャレンジは面白いと思う。
しかし、スターリン政府で殺人は「資本主義の病」とされる。
結局、列車事故として処理された。死因は溺死なのに。
妻がスパイ容疑をかけられ、モスクワから工業地帯へ左遷させられる主人公。
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しかし、主人公の妻が「本当に事件が解決したなら、子どもたちを送迎しなくていい」と脅迫する。
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モスクワへ帰って捜査をやり直すにも、変装しなければならない。
目撃証言もろくに集まらず、過酷な捜査を強いられる。
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