ゾンビカントリー

河野原ぺこ@垢停止中

コンビニは便利

9月7日

 俺は目を覚ましたらすぐにTVをつけた。どうやら電気は来ているらしい。

「NHK以外はやってないな」

 NHK以外のチャンネルは砂嵐状態になっている。ここら辺のテレビ局は撤退した模様である。

『昨日、脱走した生物兵器の被害が日に日に増えていっています。只今のところ愛知県北部と中部、岐阜県南部、三重県東部まで被害が広がっている模様。自衛隊による殲滅作戦が行われています』

 自衛隊も頑張ってるな。でも助けは来れないのっぽいな。こうなると食料問題が発生するな。車は親父が乗って行ってないし、とりあえずバット持って行くか。

 俺は物置から中学生時代に使っていた金属バットを取り出した。これでゾンビもぶっ飛ばせる。

「さて、武器を持った。鍵は閉めた。リュックサック持った。よし、行くか••••••」

 俺は家の敷地から出た。するとゲームとかである動く血を垂らした死体が6体も居た。ゾンビはゲームとは違い普通の人と同じくらいの速さでこちらに歩いて来る。

「うぁあ、うぅぅ」

 うわ、すげえ気持ち悪い!

 俺は思わずフルスイングでゾンビの頭を打った。ゾンビの頭は案外柔らかくすぐに潰れてしまった。この調子で他のゾンビ達も殲滅していく。

「うぇ。結構グロいな」

 俺はその後もゾンビ達を薙ぎ払いながら歩き続けた。そして目的地のコンビニにまで来ていた。

「食料と電気用品を大量に手に入れたいな。ん、あれは警官の死体か?」

 コンビニの横に警官らしき服装をした人の遺体が2つ落ちていた。どうやらゾンビ化はしていないらしい。

「えっと、確か警官は銃を持って居たはずだな」

 俺は躊躇なく死体あさりをする。ゾンビを殺しすぎてなれてしまったようだ。

「あったあった」

 俺は警官の右腰から確かサクラとか言う回転式拳銃(リボルバー)を取り外す。1丁目には全弾、2丁目には3弾、合計8弾ある。

「これは使えそうだな。後は警棒とか防刃チョッキも貰っとくか」

 俺は警棒や防刃チョッキなどをリュックサックに入れ、コンビニの中へ入る。案の定、コンビニ内にもゾンビが居たので拳銃の試し撃ちをする事にした。

 パン!

 ゾンビを見てみるとほとんどノーダメージだった。

 多分威力不足だろう。ゲームとは違ってゾンビには貫通させるのではなく吹き飛ばした方が効果があるらしい。あの警官が死んだのも納得だな。

 俺はバットをフルスイングしてゾンビの頭を吹き飛ばす。

「さて、何があるかな?」

 コンビニはゾンビに荒らされた後はあるが大体の商品が残っていた。俺は日持ちする食料と電気用品を次々にリュックサックに入れていく。

「さて、帰るか」

 俺は超重いリュックサックを背負って家に帰った。


《今日の成果》
食料

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