ゾンビカントリー

河野原ぺこ@垢停止中

生物災害

9月6日

『愛知県一宮市で生物兵器が脱走したと警察に通報がありました。愛知県、岐阜県、三重県に避難勧告が出ています。直ちに逃げてください』

 俺、神尾 輝秋(かみお てるあき)が学校から家へ帰ってTVを見ていた。そこに映ったのは俺が住んでる稲沢市の隣の市である一宮市である。

『生物兵器は言わばゾンビです。生物兵器は人に近づき噛み付いて体液を注入、そして体液を取り込んでしまった人をゾンビに変えてしまうそうです。ただいま、生物兵器を作ったバイオクリエイションと呼ばれる会社に自衛隊が潜入し、ワク『ピロピロリン、ピロピロリン』そうです』

 俺が詳しい内容を聞いてるとスマホの緊急速報メールが届いた。内容はTVをと同じだろうが見てみる。

『9月6日17:02
東海地方災害対策本部です。ただいま、生物兵器が一宮市で脱走しました。愛知県の一宮市、江南市、大口市、岩倉市、北名古屋市、清須市、稲倉市、岐阜県の各務原市、岐阜市、羽島市、岐南町、笠松町は自宅待機し自衛隊の救出を待ってください。その他の愛知県、岐阜県、三重県にお住まいの皆さんは直ちに他県に避難してください』

 稲沢市は自宅待機なので、防災カバンを手元に置いておく。

『〜♪』

 俺が色々と準備しているとスマホの着信音が鳴り響いた。相手は親父の神尾 颯刀(かみお はやと)からである。

「どうかした?親父」
『お前、大丈夫か?家か?』

 どうやら、俺を心配して電話してくれたらしい。ちょこっと嬉しい。

「今は家だ。門も家の鍵も窓もちゃんと閉めてある」
『そうか。俺は今、東京に居るから戻る事ができないが自衛隊が来るまで頑張って生きろよ!』

 そういえば、親父は仕事で東京に行かないといけなかったので今は家に居ないんだった。

「分かったよ。頑張ってみる」

 俺は親父との通話を切る。そしてキッチンに向かい夕飯の準備をする。

「早く生物を食べないとな」

 俺は食事を済ませてさっさと寝る事にした。


《今日の成果》
生物兵器の情報

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