サモナーだってやればできる!

河野原ぺこ@垢停止中

40話 情報共有

「どうやって手に入れたの?」
「僕も知りたい!」
「俺もだ」
「「私も!」」

 う〜ん。これは話しても良いのか?

「誰にも言わないし情報屋同様、お金で情報を買うよ!」 

 情報を買ってくれるならついでに色々自慢しよう!

「他にも欲しい情報無いのか?例えば、称号とか《魔導具作成》以外のスキルとかポーションの作成方法とか」
「じゃあ、持ってる情報教えられる分だけ教えて!」
「じゃあ、《魔導具作成》についてだな。名前の通り魔導具を作るスキルだ。取得条件は魔石をインベントリに入れた状態で《魔力付与》と《錬金術》のレベルを10にする事だと思う。まぁ、魔石の数は分からんけどな」
「ちなみに魔石はいくつ持ってる?」

 俺はインベントリを確認する。

「100個ぐらい」
「結構持ってるね」
「まぁ、《魔導具作成》はこのくらいで、この中から知りたいものはどれだ?」

 俺はステータスを開いて皆に見せた。称号もそのまま。

「••••••異常だな」
「おかしいですね」
「なんで称号を2個も持ってるんだ」
「結界ってあの結界?」
「スキルの数が••••••」

 ••••••なんか凄く険しい顔をしている。なんかおかしな点でもあったか?

「聞きたい事は?」
「俺はポーションの事を聞きたい」
「「この異常な数のスキルについて!」」
「《結界魔法》について!」
「称号について!」

 結構多いな。一つ一つ説明するか。

「ポーションは品質2の薬草と品質5の地下水を使っている。地下水は畑の井戸から手に入るから実質ほぼ0ゴールドで作っている。あ、この街の畑は俺が買い占めたからもう売ってないぞ」
「分かった。他の街にも畑があるらしいから俺はそれを使うとする」
「スキルの数はスキルショップが無限にスキルを売っていた時に買ったのと最初に手に入るものだ」
「なるほど。富豪だし最初から金があったのか」
「納得した」
「《結界魔法》は《防御魔法》の派生スキルだ」
「不人気スキルの《防御魔法》の派生か〜。スキルショップにまだあるかな?」
「称号の富豪はスキルや畑を買ったらなった。ついでに地主も手に入れた」
「へぇ〜。称号って結構手に入れるの難しいのにね。富豪さん」

 まぁ、あの数時間(リアルでの時間)で2つの称号を手に入れれたのが奇跡みたいなものだからな。あれから1つも手に入れれないし。

「まぁ、話は戻してマジックツールスミスはやめといた方がいいんじゃないか?」

 色々な事を記入していたアオイさんが質問攻めを止めてくれる。ありがたい。

「俺もそう思う。変なクランから勧誘が沢山来るぞ」
「そうなんですか」

 まぁ、店を開いている時は大体ログアウトしているし良いけどローゼに被害が出そうなので変更しようか。

「単純に月下の万屋の店主で良いで頼む」
「了解〜。それと皆の少し説明増やしても?少し寂しいから」
「「「良いよ」」」
「「いいぞ」」
「よ〜し。やるぞ〜!」

 少し嫌な予感がするけど確かに少し寂しいのでやってもらう。後で見てみると『ある時はモンスターを従えるテイマー。ある時は超高品質のポーションを作る錬金術師。ある時は月下の万屋の店主』になっていた。まぁ、バレても良い情報しか無いから大丈夫だけど。

「あ、一応フレンド登録しとくか?」
「分かった」
「「お願い」」

 俺はアオイさんとテンさん以外の全員にフレンド申請を送った。

「はい。これ」

 アオイさんが10000000ゴールドが入った袋を俺に渡した。

「情報料にしては高くないか?」
「《魔導具作成》と称号が高かったな〜。どっち共取得しやすいし」

 そうなのか。今度、情報屋にでも売りに行こうかな。あ〜。でもクランの勧誘には会いたく無いしな〜。

 ピロン♪

 ん、メッセージか?相手はシルクか。

『ローゼちゃんとアレクを返しに畑に行ったんだけどいないからどうすればいい?』

 う〜ん。どうしようか。店番やってもらっても良いけど。

「トウカさん。堕天使に会いたいか?」
「会いたい会いたい!」

 来てもらった方が良いな。召喚でこっちに呼んでも良いけど、魔力もったいないしまだ色々と話したいからシルクに連れてきてもらおう。

『雲外蒼天って店に居るから連れてきて』

 よし、送信と。

「妹が連れてきてくれるから少し待ってもらうぞ」
「お〜。生堕天使ちゃんが見れる〜」

 なんか変な事言ってる。会わせたくなくなったな〜。
 俺がトウカさんの事を軽蔑の目で見ていたらクラウドさんがインベントリからメイド服を取り出した。

「••••••着せないからな」
「え〜。僕もかわいい堕天使ちゃんを見たいし」

 ここにもローゼファンが居たぁ!そんなに皆、堕天使が好きか!?まぁ、俺もメイド姿は見たいけどな。

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