もふもふ好きの異世界召喚士
メイvsイヤ
次は双子対決だ。
「イヤ、本気で行くよ」
「勿論だよお姉ちゃん」
開始と共に2人は同時に動き出した。
メイは槍を突き刺すように動き、イヤがそれを刀で往なす。メイはその勢いのままイヤの後ろに回り、薙ぎ払うように槍を回す。いイヤはそれも受け流す。
「カタナの使い方上手くなったんじゃない?」
「やっぱり? 私もそう思う」
軽口を叩きながら攻防を繰り返す。
だが、メイが槍で攻撃してイヤがそれを往なす。それが続いていく。
「ちょっと、そっちからも攻撃して来なさい、よ!!」
メイが、槍の連続突きをするがそれすらも避けられる。
「じゃ、そろそろ反撃開始だよ。お姉ちゃん!!」
その瞬間。イヤの動きが変わった。
メイが槍で突いた時に今までは後ろに下がりながら捌いていたのだが、今回は前に足を出して来た。
メイはそれに一瞬驚き、そこを狙われた。
槍を避けられ、それを刀でクルッと下に押し込まれながらイヤが目の前まで迫って来た。
刀で槍を押さえ込まれ、抑えていた刀でメイに攻撃を仕掛ける。
「んっ!?」
だが、流石お姉ちゃんのメイ。寸でのところで避けた。けれども、避ける時に槍から手を離してしまっていた。それに、少し胸のあたりの服が斬られている。
「はぁ、はぁ」
「どう?」
「はぁ、ふふ。やるじゃん。でもね、お姉ちゃんはこんなところで負けるほど衰えてないんだよ」
低い姿勢でイヤの足元に落ちている槍を拾い上げそのままステージの端っこを走る。
「お姉ちゃんを舐めるんじゃないよ!!」
方向転換をしてイヤに向かって走り出す。
「突進なんて意味ないよ」
イヤはそう言って刀を鞘に納め、ほんの少し刃を出して腰を落とした。
「あれは、居合切りか」
何度も見た。だからあれの弱点も知っている。
イヤの居合切りは自分の刀が届く範囲に何かが入って来た時に発動する。だから、メイは槍をぶん投げだ。
そうすると、居合切りはメイにではなく、メイの投げた槍に直撃する。ガキィーン!! と大きな音共にその槍がメイの方向に向かって飛んで行く。
その速さは時速30キロを超えていた。たった数メートルで時速30キロで物が飛んできたら、それはもう体感的には一瞬だろう。しかし、メイはその動体視力で槍を掴んだ。
そして、槍を振り下ろした。
「はぁ、はぁ。これがお姉ちゃんの意地だよ」
「負けたよ。お姉ちゃん」
そして、試合は終了した。
後日談だが、あの試合をイサミと2人で振り返っていた時に、
「本当に危なかった。お姉ちゃんの意地が無かったら負けてたよ」
と、言っていた。
「イヤ、本気で行くよ」
「勿論だよお姉ちゃん」
開始と共に2人は同時に動き出した。
メイは槍を突き刺すように動き、イヤがそれを刀で往なす。メイはその勢いのままイヤの後ろに回り、薙ぎ払うように槍を回す。いイヤはそれも受け流す。
「カタナの使い方上手くなったんじゃない?」
「やっぱり? 私もそう思う」
軽口を叩きながら攻防を繰り返す。
だが、メイが槍で攻撃してイヤがそれを往なす。それが続いていく。
「ちょっと、そっちからも攻撃して来なさい、よ!!」
メイが、槍の連続突きをするがそれすらも避けられる。
「じゃ、そろそろ反撃開始だよ。お姉ちゃん!!」
その瞬間。イヤの動きが変わった。
メイが槍で突いた時に今までは後ろに下がりながら捌いていたのだが、今回は前に足を出して来た。
メイはそれに一瞬驚き、そこを狙われた。
槍を避けられ、それを刀でクルッと下に押し込まれながらイヤが目の前まで迫って来た。
刀で槍を押さえ込まれ、抑えていた刀でメイに攻撃を仕掛ける。
「んっ!?」
だが、流石お姉ちゃんのメイ。寸でのところで避けた。けれども、避ける時に槍から手を離してしまっていた。それに、少し胸のあたりの服が斬られている。
「はぁ、はぁ」
「どう?」
「はぁ、ふふ。やるじゃん。でもね、お姉ちゃんはこんなところで負けるほど衰えてないんだよ」
低い姿勢でイヤの足元に落ちている槍を拾い上げそのままステージの端っこを走る。
「お姉ちゃんを舐めるんじゃないよ!!」
方向転換をしてイヤに向かって走り出す。
「突進なんて意味ないよ」
イヤはそう言って刀を鞘に納め、ほんの少し刃を出して腰を落とした。
「あれは、居合切りか」
何度も見た。だからあれの弱点も知っている。
イヤの居合切りは自分の刀が届く範囲に何かが入って来た時に発動する。だから、メイは槍をぶん投げだ。
そうすると、居合切りはメイにではなく、メイの投げた槍に直撃する。ガキィーン!! と大きな音共にその槍がメイの方向に向かって飛んで行く。
その速さは時速30キロを超えていた。たった数メートルで時速30キロで物が飛んできたら、それはもう体感的には一瞬だろう。しかし、メイはその動体視力で槍を掴んだ。
そして、槍を振り下ろした。
「はぁ、はぁ。これがお姉ちゃんの意地だよ」
「負けたよ。お姉ちゃん」
そして、試合は終了した。
後日談だが、あの試合をイサミと2人で振り返っていた時に、
「本当に危なかった。お姉ちゃんの意地が無かったら負けてたよ」
と、言っていた。
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