もふもふ好きの異世界召喚士
バスアとは?
5人で登校して、それぞれのクラスに移動する為に別れる時、魔力袋からプレゼントを取り出した。
「これ、良かったら」
ミルさんにはブレスレット、メイさんとイヤさんには、お揃いのイヤリングを渡した。
「なにこれ?」
「え、あの、ブレスレット、です」
「いや、そうじゃなくて、なんでいきなりプレゼント?」
「その、仲直りしたお祝い? です」
「自分でも分かってないの?」
「えー、まぁ、はい」
「貴方ねぇ。はぁ、まぁ良いわ。ありがとうね」
「「ありがとう。イサミくん」」
別れてからクラスに行き、教師が来るまでの間、リュメルと話していた。
「そう言えば、イサミって編入試験で的を壊したらしいじゃん?」
「え? あぁ、あれね」
「本当なの?」
「うん。壊したね。凄い驚かれたよ」
「そんなイサミに頼みがあるんだ」
「頼み? 良いけど、なに?」
「私に、魔法の使い方を教えてほしいの!」
そう言って、リュメルは頭を下げた。
「良いけど、一応理由聞いても良い?」
Sクラスに居るって事は、魔力もその他諸々もある程度は出来ている筈だ。それなのに、僕に魔法の使い方を教えて欲しいって、何か危ない事に使うんじゃないのかな? と、疑ってしまう。
「来月に、三つの学園での大会があるでしょ? 私、初等部の部で出たいんだけど、その選手が選ばれる選考会が来週あるんだよ。私どうしてもそれに選ばれたいの。だから、私に魔法の使い方を教えて下さい!!」
「うん。良いよ。でも、条件があります」
「な、何でしょうか?」
「僕に、その大会の事を教えて下さい」
そう言うと、リュメルは目をパチパチして、ぷっと笑った。
「うん。良いよ」
そう言って、二つ返事で了承してくれた。
「それじゃ、説明するよ。まず、この学園とは別に、大きい学園が二つあるんです。それは、それぞれ違う国にあるんだけど、毎年交流の場として、その大会が開かれるんだよ。その名も『バトル・スリーアカデミー』略して『バスア』だよ」
「……バスア」
「そ、バスア。で、バスアは初等部、中等部、高等部の三つに分かれてるんだよ。で、私たちが出るのが初等部の部だね」
「うん」
「バスアは、それぞれの学園から2人が選ばれて戦います。で、勝数が一番多い人が優勝です。三つの競技があります。一つが、剣も魔法もその他諸々なんでもありの戦い。総合戦です。で、二つ目が魔法戦です。これは、その名前の通り、魔法のみでの戦いですね。3人が選ばれます。で、三つ目が近接戦です。これも名前の通り剣や槍での戦いですね。ただ、弓とか遠距離で戦える武器は使用不可です。これも3人です。計8人が初等部の選手で出られるんです。狭き門ですね」
「それで、リュメルは何に出たいの?」
「私は魔法戦です。なので、魔法の使い方を教えてほしいんです」
「あれだよ。僕だって魔法の使い方あまり分かってないからね?」
「うん。それでも、少しでも魔法を上手く使いたいだよ」
そこまで言って、教師が入って来て選考会の事を話して、そのまま授業が始まった。
そうそう、クロたちは適当に学校で過ごしてるよ。
ただただ、歩き回ったり本読んだり、他の魔物と遊んだり、色々だよ。
「これ、良かったら」
ミルさんにはブレスレット、メイさんとイヤさんには、お揃いのイヤリングを渡した。
「なにこれ?」
「え、あの、ブレスレット、です」
「いや、そうじゃなくて、なんでいきなりプレゼント?」
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「自分でも分かってないの?」
「えー、まぁ、はい」
「貴方ねぇ。はぁ、まぁ良いわ。ありがとうね」
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別れてからクラスに行き、教師が来るまでの間、リュメルと話していた。
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「来月に、三つの学園での大会があるでしょ? 私、初等部の部で出たいんだけど、その選手が選ばれる選考会が来週あるんだよ。私どうしてもそれに選ばれたいの。だから、私に魔法の使い方を教えて下さい!!」
「うん。良いよ。でも、条件があります」
「な、何でしょうか?」
「僕に、その大会の事を教えて下さい」
そう言うと、リュメルは目をパチパチして、ぷっと笑った。
「うん。良いよ」
そう言って、二つ返事で了承してくれた。
「それじゃ、説明するよ。まず、この学園とは別に、大きい学園が二つあるんです。それは、それぞれ違う国にあるんだけど、毎年交流の場として、その大会が開かれるんだよ。その名も『バトル・スリーアカデミー』略して『バスア』だよ」
「……バスア」
「そ、バスア。で、バスアは初等部、中等部、高等部の三つに分かれてるんだよ。で、私たちが出るのが初等部の部だね」
「うん」
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