転生した俺はポンコツ女神と迷宮の防衛?をすることになったようです。~転生のダンマス!~

トキノトキオ

女神ガチャ2~フィオリナ降臨


 ――死んでしまうとは情けない
 目覚めよヒカル
 汝にチャンスをやろう
 さあ、運命のルーレッタを回すのだ
 
 中空に黄金に輝く女神のルーレッタが現れた。

「うぉおおおおおおおー! ガチャ来た! 巨乳ガチャ来たぜーい!」
「女神ガチャね。じゃなかった女神のルーレッタね」
「名前なんてどーでもいい! 今度こそ巨乳ゲットだぜ!」

 女神のルーレッタは残ライフが10減るごとに現れる。つまり、三十階層のダンマスであるヒカルにとって、これが最後のルーレッタである。

「巨乳来い! 巨乳来い! 巨乳来いぃいいいいい!」

 ヒカルは大声で叫びながら女神のルーレッタを回した。

 ――カチカチカチ チチチチ チチ チ

 ルーレッタは金色の光を撒き散らせながら回転を始め、やがて停止した。すると空中に光の塊が現れた。そして声がする。

 ――汝、我を受け入れるや否や

「おおー、ディアーナの時と同じ感じだなあ〜なんか懐かしいぜ!」
「ヒカル、感慨に浸ってる暇はないよ。最後のルーレッタは質問ができるの。その結果チェンジもね。けど質問できるのは一つだけ。だから、慎重に質問して使える女神を選ぶんだよ!」
「な、なるほど……だがしかし、それなら聞くことはひと―――――つ!」

 ――ゴクリ

「あ、あなたは巨乳ですか?」
「って、それかーい! ふざけんな! やり直し! やり直しだかんね!」

 ――問いかけのやり直しはできません。しかし……巨乳とは……なんでしょう?

「あーえーっとですねぇー胸のサイズがDいや……Eカップ以上のことです!」
「おいヒカル! アンタ今私のこと見たよね? 私の胸を見たよね?」
「い、いや、だってさあ〜オマエDカップだって言ってたじゃんか。言い張ってたじゃんか。同じパタンはゴメンだからなあ」
「なんだと!」

 ――えとぉ……カップとは……なんでしょう?

「あー、ブラジャーのサイズです」

 ――ブラジャーですかぁ……したことがないので……わかりません……

「うほーっなんかイイ! イイ感じの女神サマじゃない?」
「それはどーかなあー生まれたてなだけじゃない?」
「あ、じゃー女神サマ! この二人より胸が大きければOKでーす」

 ヒカルは、ディアーナとエレナを指差した。いいや、ディアーナとエレナの胸を指差した。
 
「ディアーナさんと一緒にくくられるのは不名誉デス」
「あ、言ったわね! エレナ! 私の方が大きいでしょーが! ほら!」

 二人は胸のはりあいを始めた。すると

 ――クスッ

「っておい! アンタ今笑ったでしょ!」

 ――イ、イエ……

「いいえ、確かに笑いましたデスよ」
「いー度胸してるじゃないの! ちょっと出てきなさいよ!」

 ディアーナは光の中に手を突っ込んで女神を引っ張り出そうとした。

 ――あんっ

「え?」
「ふひ!」
「お?」

 ディアーナが掴んで引きずり出したのは……

「こ、これは! オ、オ、オツパイなのか!」

 それはそれは大きなオッパイだった。

「ハイ採用でーす! 女神サマ! ただちに降臨してくださーい」

 ――かしこまりました。
 我が名は聖泉せいせんの女神フィオリナ。汝、永久迷宮エターナルラビリンス、第三十階層のダンジョンマスター睦月ヒカルよ。汝に最後の力を与えん。

 光の塊はフロア中に広がり、やがて弾けるように消えた。その中心ら女神フィオリナが現れた。フィオリナの髪は長く、アクアブルーに揺れている。汚れを知らぬようなその瞳はどちらかと言えば童顔であったが、その胸は……ひときわ大きく、柔らかく揺れていた。

「うほーっ! め、女神サマ! お、俺はアナタに出会うために生まれてきた者です!」

 ヒカルは思わず跪いて、フィオリナを……いいや、フィオリナの胸を拝んでいた。ディアーナは、やれやれという顔をして契約書をフィオリナに書かせていた。

「あわわわわどうしよう? どーすればいい? ディアーナ~」
「な、なにがよ」
「いや、だ、だって本物だよ、本物! 本物の女神が降臨しちゃったんだよ?」
「ってこら! 私だって女神だっての! 本物だっての!」
「へ、へえ〜そ、そーだね」
「な、なによその目は! それは信じてない時にする目よ!」
「いや〜ははは。うん、ま、そうなのかも? って思ってたんだけどね。こうして本物を見るまではさ」
「な、なんだってのよ。わ、私達がニセモノだとでも? 言うつもりなの?」
「い、いや、まー自称的なのはね、自由だし。表現の自由だし。俺からはなんとも言えないし〜」
「ちっきしょう! ほらエレナも言ってやんなさいよ。女神は胸じゃない。顔だってことを!」 
「いや別に。ワタシは女神とか呼ばれるのクソ腹が立つんで関係ないデス。それにワタシちっぱいじゃないデスよ? ファッション的にギュゥウ〜っと絞ってるだけデスし。それにそれに残念デスけど……フッ、ディアーナさんが顔で勝ってるとは……思えませんがね……えへ」
「ぐぐぐぐぐぅ~な、なんだってのよ! 同じチッパイ同盟じゃなかったの?」
「おいおいディアーナ。やはりだ、オマエの属性を考えると……巨乳じゃないなんて……エロボディじゃないなんて……価値がない! ノーヴァリュープライスなんだよ!」
「な・ん・だ・と―――――っ!」
「だってそ~だろ! 見ろよこの破壊力を! 圧倒的な存在感を!」

 ヒカルは両手でフィオリナの胸をヒラヒラと指した。

「ぐぬぬぬぬぅ〜悔しい! こ、こんな胸! こうしてくれる!」

 ディアーナはフィオリナの後に回ると背後から手を伸ばし胸を揉んだ。

「あっ、ダ、ダメ……ダメですぅ〜」
「お、おいディアーナ! なんてことしてるんだ。な、なんて羨ましいことをしてるんだ!」
「フンっ、寄せて上げてるかどうかチェックしてんのよ! 最新式かもしれないでしょ!」
「お、おお、そうか。人は自分がそうするのと同じように、他人もすると思うって言うからな。バストアッパーのディアーナが疑うのも無理はない。フィ、フィオリナたんもバストアップしてるかどうか……う、うん、俺も調べないとな」

 ヒカルは両手を広げ、指先をクネクネさせながらフィオリナの胸に迫って行った。その時――

「や、やめてください!」

 ――ズッド―――――ンッ

 フィオリナに軽く突き飛ばされたと思うと、次の瞬間、ヒカルのカラダは壁にめり込んでいた。

 ――9/30

 「え?」

 フィオリナは、怪力の持ち主だった。



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